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【ネタバレ】Netflixドラマ『Dark ダーク』シーズン1,2,3の全登場人物/行動/家系図の年表まとめ

Netflixで配信されているドラマ『Dark ダーク』が好きすぎるあまり、これまで各シーズンにおける全人物の行動を人物視点でまとめてきたわけだが、今回はシーズン3で完結したということで、めちゃくちゃにこんがらがった同作の登場人物たちを一気にまとめて整理してみよう!という企画である。
シーズン1についてはこちら。
シーズン2についてはこちら。
シーズン3についてはこちら。

というわけで、以下ネタバレ

・読み方

基本的には中心となる六家族を家系図の上から書いている。基本的に絶対的な時間軸よりも個人の生長時間軸を中心にしている。無理に年代順にして複雑にするよりも読みやすさを重視した。また、6月と11月の日付はドラマの進行とリンクしているので、こちらも日付で流れを分断するよりも読みやすさを重視した。

全てのシーズンを合わせると、基軸となる2019,20年時間軸を中心とした33年周期のうち、1888年時間軸、1921年時間軸、1953,54年時間軸、1986,87年時間軸、2052,53年時間軸が登場する他、それらの年代の狭間となる時間も存在する。エヴァのいる世界はシーズン3のみの登場なので、シーズン3をまとめた記事に記載している。今回はクレジットでの表記である"YOUNG=若年"、"ADULT=中年"、"OLD=老年"を各人物の前に付けることで年齢を分けた。

例:若年ノア、中年トロンテ、老年ヘルゲ

また、説明の都合上、シーズン3の記事で使用した"内ループ"、"外ループ"、"異世界マルタ"という表記をここでも使用することにする。

※ヨナスについて
→シーズン1,2で時代を往来する若年ヨナスをそれぞれ"若年ヨナス(S1,2)"、2019年6月20日の若年ヨナスは"若年ヨナス(当日)"。
内ループの若年ヨナスはその後に中年ヨナス(客人)アダムとなる
外ループの若年ヨナスはエヴァ世界で内ループの異世界マルタに射殺される
以上の表記を用いる。

・家系図

シリーズ全体で判明した家系図の完成版は以下のようになる。

★ニールセン家

アグネス・ニールセン
1921年時間軸、1953,54年時間軸、2053年時間軸に登場。ノアの妹、トロンテの母親。
<幼年~若年アグネス>
 1910年(S3)。中年バルトシュと中年シリヤの間に誕生。
 1921年(S2)。若年。迷い込んだ若年ヨナス(S2)に出会う。エルナが営む宿屋の手伝いをしており、宿屋を出ていく若年ヨナス(S2)を目撃している。

<中年アグネス>
 1953年(S1)。中年。祖母の出身地であるヴィンデンに帰って来たところ、中年ウルリヒに遭遇する。夫(牧師)は死んだというが詳細は不明。ティーデマン邸の部屋を借りてヴィンデンで暮らそうとしている。車のナンバープレートから、前の住所はニーダーザクセン州と思われる。
 1954年(S2)。中年。中年ドリスの部屋で彼女にフェラをしているところを若年クラウディアに目撃される。その後バンカーへ向かい、老年クラウディアと会う。彼女から"次の周期が始まる、運命は家族で決まる"と言われ、彼女の死亡記事が載った新聞の切り抜きを渡される。その後、"予言の書"の最後のページは老年クラウディアが持っていることを中年ノアに伝え、殺害して奪う取ることを唆す。それと引き換えに自分の席を"旅人"の中に用意することを約束させる。
 2053年(S3)。中年。アダムに従う"駒"として登場。神の粒子でどこに送られたからは描かれていないが、恐らく1921年で兄ノアを射殺したと考えられる。また、送られる際に"老年クラウディアの死亡記事"を老年クラウディアに渡せ、と言われている。
 1921年(S2)。中年。アダムの部屋。老年マグヌス、老年フランツィスカに連れられて登場し、ノアを射殺する。以降、消息不明。

トロンテ・ニールセン
1953,54年時間軸、1986,87年時間軸、2019,20年時間軸に登場。ウルリヒの父親。
<若年トロンテ>
 1953年11月(S1)。若年。曾祖母の出身地であるヴィンデンに帰って来たところ、中年ウルリヒに遭遇する。父はどうした、という若年クラウディアの問いに“母は変化を求めた”と曖昧に答えている。左腕には多数の根性焼の跡があり、親(父親?)か施設での虐待が示唆されている。
 1954年6月(S2)。若年クラウディアと共に森の中を歩いている際、母親・中年アグネスと共に逃げてきた理由を尋ねられる。"母はつらいことがあって、僕は施設にいた"と答える。その後、誰もいないことを確認し、若年クラウディアの言葉に従って、彼女の前でパンツを下ろす。
 1954年6月(S3)。若年。母親・中年アグネスが去って3ヶ月経っている。洞窟の前でアンノウンに出会い、母親のブレスレットを返される。湖畔で学校をサボっていたところに若年ヤーナが登場し、短い会話の末ブレスレットを渡す。彼女と帰宅途中に若年クラウディアと遭遇し、後者と帰ることを選択するも、若年ヤーナに"また明日"と声を掛ける。帰宅すると中年エゴンが酒浸りとなっており、そっと離れて二人で自室に籠もる。寝間着を着た二人だったが、若年クラウディアはゆっくりとそれを脱ぎ始める。

<中年トロンテ>
 1986年11月(S1)。中年。新聞記者。ヤーナと結婚し、二人の息子ウルリヒとマッツがいる。原発所長となった中年クラウディアと不倫中。息子マッツが行方不明になっても中年クラウディアへの思いは消えていない。
 1987年6月(S2)。中年クラウディアを尋ねるが時間旅行に興味を奪われた彼女は取材を延期する(言及のみ)。
 1987年6月(S3)。中年。空の棺でマッツの葬儀を終えるも、失踪した中年クラウディアに執着しているため妻・中年ヤーナを言い合いになる。原発に何度も訪れているらしく、彼の取材カバンは中年クラウディア失踪に記事で溢れている。原発で中年クラウディアの秘書に再度話を聴いた後、バス停で若年レジーナに出会う。彼女は母親・中年クラウディアが遺したグレッチェンに似た犬を抱えており、グレッチェンではないかと疑う。帰宅後、中年ヤーナと短い口論の末、夫婦を取ることを選ぶ。その時、レジーナは自身の娘であることを匂わせている(尚、最終話でレジーナが生存しているから娘ではないと思われる)。

<老年トロンテ>
 2019年6月20日(S2)。老年。ニールセン家のパーティに出席し、酔っ払った勢いでマグヌスに免許を取ることを許す。
 2019年11月(S1)。老年。中年ペーターの前に落ちてきたマッツの遺体を見て、老年クラウディアに協力する。老年ヘルゲの山小屋で中年ペーターと衝撃波の確認をする。老年クラウディアの予言は8年間当たりっぱなしと発言している。また、中年ノアの所持していた予言ノートの半分を持っている。
 2020年6月(S3)。老年。アダム世界の終末後、崩壊した警察署で中年レジーナを殺害する。その後、中年クラウディアと彼女の墓に写真を置いた際、彼女に"頼んだわよ、手早くしてね"と言われている。

ヤーナ・ニールセン
1953,54年時間軸、1986,87年時間軸、2019年時間軸に登場。ウルリヒの母親。
<若年ヤーナ>
 1953年11月(S1)。若年。友人・若年イネスと共に中年H.G.タンハウスの時計店へ行き、父親の時計を引き取りにくる。
 1954年6月(S3)。若年。森の中で若年イネス、若年クラウディアと共にエロ本を読む。この時の態度から察するに優等生キャラのようだ。その後、学校をサボって湖畔で座っていた若年トロンテに声をかけ、彼との短い会話の末、ブレスレットを貰う。一緒に帰宅しようとするも、途中で若年クラウディアと遭遇し失敗。しかし、去り際に若年トロンテから"また明日"と声を掛けられ、帰宅してもブレスレットを大切に触っている。

<中年ヤーナ>
 1986年11月(S1)。中年。トロンテと結婚し、二人の息子ウルリヒとマッツがいる。マッツが行方不明になってからはもぬけの殻状態が続いている。若年ウルリヒが若年カタリーナをレイプした疑いで不当逮捕されると、老年エゴンをマッツの捜査から外してくれと嘆願する。
 1987年6月(S3)。中年。空の棺でマッツの葬儀を終えるも、失踪した中年クラウディアに執着している夫・中年トロンテと言い合いになる。その後、帰宅した夫に対して"夫婦を取るか、その逆か"と最後通告を出し、夫婦を選んだ彼の膝で眠る。

<老年ヤーナ>
 2019年6月20日(S2)。老年。ニールセン家のパーティに出席している姿は登場する。
 2019年11月(S1)。老年。顔を出さない息子・中年ウルリヒにイライラしている。夫・老年トロンテもコソコソ動き回っているが、本人は家から一歩も出ない生活が続いている。中年ウルリヒに対してマッツ行方不明時の状況を教える。

ウルリヒ・ニールセン
1953,54年時間軸、1986,87年時間軸、2019,20年時間軸に登場。マグヌス、マルタ、ミッケルの父親。
<若年ウルリヒ>
 1986年11月(S1)。若年。所謂悪ガキ。年下の若年ハンナの想いにも気付かず、同い年の若年カタリーナに夢中。若年カタリーナと共に若年レジーナを森に縛り付けて放置したため、彼女は一人で下校出来なくなって、マッツが下校に付き添うことになり、その帰りにマッツは行方不明になった。倉庫で若年カタリーナと初体験を済ませるが、これを目撃した若年ハンナによってレイプ事件として通報される。チクった罪を若年レジーナに擦り付けて、若年カタリーナと共に森でリンチするが、拳銃を構えた若年アレクサンダーに出会い、逃げ出す。
 1987年6月(S3)。若年。高校で若年ミッケルのビラを配る中年カタリーナに遭遇するも足蹴にする。

<中年ウルリヒ>
 2019年6月20日(S2)。中年。結婚25周年パーティに町の人々を招待する。風疹にかかった若年ミッケルを病院に送る途中、若年ヨナス(S2)に遭遇する。その後、カーンヴァルト邸で中年ハンナと出会う。夜のパーティで、雨宿り中に彼女と熱いキスを交わす。
 2019年11月(S1)。中年。警察官。カタリーナと結婚し、三人の子マルタ、マグヌス、ミッケルがいる。中年ハンナと不倫中。息子・若年ミッケルが失踪し、半狂乱になって独自に捜査を開始する。中年レジーナがレイプ事件のでっち上げを伝えられ、中年ハンナに対して一方的に別れを告げる。老年ヘルゲが関わっていると見抜き、彼を追って洞窟の存在に気が付くも、地図も持たずに中に入ったため、1953年のヴィンデンに迷い混む。
 1953年11月(S1)。中年。若年ヘルゲを殺して未来を変えようとするが失敗。その後ヤシンとエリクを殺害した罪を擦り付けられ、投獄される。これによってヘルゲの耳には醜い跡が残ることになる。
 1954年6月(S2)。中年。逮捕から半年経っても一言も発さない。中年エゴンの質問にも無言で返す。中年ハンナの訪問を受けるが、彼女を利用して妻・中年カタリーナに会おうとしたため彼女に愛想を尽かされて放置される。

<老年ウルリヒ>
 1987年6月(S2)。老年。精神病院に収容されており、"警部"というあだ名で呼ばれている。老年エゴンの訪問を受け、時間旅行に気付き始めた彼に本名を明かす。その後、若年ミッケルの写真を見せられて脱走し、彼との久方ぶりの再会を果たす。しかし、洞窟に入る直前で捕まってしまい、再び精神病院へ戻される。その際、若年マグヌスや若年マルタとも出会っている。また、2019年までのいずれかのタイミングで"警部"の死亡記事を読んでいるため、元いた時間に戻ることなく死ぬことを知っている。
 1987年6月(S3)。老年。時間旅行で1987年にやって来た妻・中年カタリーナと出会い、彼女の手助けで精神病院から外に出る予定だった。しかし、彼女が鍵の入手に失敗して亡くなったため、そのまま病院に残り続けることになる。

カタリーナ・ニールセン=アルバース
1986,87年時間軸、2019,20年時間軸に登場。マグヌス、マルタ、ミッケルの母親。
<若年カタリーナ>
 1986年11月(S1)。若年。イケイケ女番長。若年ウルリヒの恋人であり、彼と行動を共にする。倉庫で彼と初体験を済ませるが、それを目撃した若年ハンナによって通報される。その後、通報した罪を若年レジーナに擦り付け、彼女を森でリンチするが、拳銃を構えた若年アレクサンダーに出会い、逃げ出す。また、迷い込んだ若年ミッケルに学校で遭遇している。
 1987年6月(S2)。若年。学校に行った若年ミッケルが彼女の肩にぶつかる。
 1987年6月(S3)。若年。高校で若年ミッケルのビラを配る中年カタリーナに遭遇するも足蹴にする。母親・中年ヘレーネから日常的に暴力を受けており、最終的に"お前も中絶しとけばよかった"と言われる。

<中年カタリーナ>
 2019年6月20日(S2)。中年。結婚25周年パーティに町の人々を招待する。風疹にかかった若年ミッケルを病院に送る途中、若年ヨナス(S2)に遭遇する。その後、カーンヴァルト邸で中年ハンナと出会う。夜のパーティで、ひとしきり盛り上げた後、眠れない若年ミッケルに付き添って横で寝る。
 2019年11月(S1)。中年。学校の校長。エリック失踪事件について保護者会を開く。しかし、学生時代に作った禍根は未だに燻っており、中年レジーナは保護者会の後彼女を侮辱、中年ハンナには夫・中年ウルリヒを寝取られている。息子・若年ミッケル、次いで夫・中年ウルリヒが失踪し、半狂乱になったところ、中年ウルリヒの着信履歴から中年ハンナとの不倫を知って突撃する。不倫自体は少し前に終焉を迎えていたことから、中年ハンナの口車に乗せられて、中年ウルリヒが家出したことを信じてしまう。
 2020年6月(S2)。中年。中年ウルリヒと若年ミッケルの失踪によって憔悴しきっており、夫の残した捜査資料から洞窟を探検しては地図を書いている。家は荒れていて、若年マグヌスや若年マルタには呆れられており、家に帰っても彼らとは喧嘩している。中年シャルロッテから連絡を受け、彼女と共にバンカーへ向かい、中年ペーター、中年ハンナ、中年ヨナス(客人)との会議に参加する。ヨナスが自分の孫であると告げられ、馬鹿らしいと一蹴するも、1986年のクラス写真に若年ミッケルを発見してからは態度を変える。彼を連れ戻すため、カーンヴァルト邸にやって来るが、中年ヨナス(客人)は不在で、そこにいた中年ハンナと喧嘩するも、クラウゼンが来たため中断して帰宅。その後、再び洞窟を調べるべくカーンヴァルト邸に赴き、先に居た若年マルタに対して"ヨナスはあなたの甥だ"とバラし、彼女を連れて再び帰宅。若年マグヌスが装置(バルトシュ)を持って帰ってくる。終末の日、装置(バルトシュ)を持ち出して三度カーンヴァルト邸に赴くが、中年ヨナス(客人)はまたも不在で、代わりに彼の持っていた洞窟の地図や電灯を手に入れる。中年ヨナス(客人)が帰宅し、彼に操作法を訊くが"過去は変えられない"と諌められる。その後、中年ヨナス(客人)の荷物だけ持って洞窟へ向かい、光の流れに従って"シーク・ムンドゥス"の扉に辿り着き、それを開ける。
 1987年6月(S3)。中年。アダム世界の終末から時間旅行で間一髪1987年に到着しており、若年ミッケルのいるカーンヴァルト邸に居住している。彼らは"警部"=老年ウルリヒの起こした事件の後、保護されており家にはいなかった。高校で若年ミッケルのビラを配った際、若年ウルリヒ、若年カタリーナ、若年ハンナに遭遇し、若年ハンナから"警部"=老年ウルリヒのことを知る。精神病院で老年ウルリヒと再会し、彼の解放を誓う。病院の受付でもある母親・中年ヘレーネを襲って鍵を奪おうとするも、返り討ちにされて湖畔で撲殺される。その際、母親・中年ヘレーネのが首から下げていた聖クリストファーのメダルを引きちぎって、湖畔の砂浜に落とす。

マグヌス・ニールセン
1888年時間軸、1921年時間軸、2019,20年時間軸に登場。
<若年マグヌス>
 2019年6月20日(S2)。若年。若年バルトシュ、若年マルタ、若年ヨナス(当日)と共に湖に遊びに行く。一人になった際、若年フランツィスカに出会って恋に落ちる。夜のパーティにも参加するが、若年フランツィスカの画像を見てニヤついている。
 2019年11月(S1)。若年。高校生。若年バルトシュの麻薬探しに若年ミッケルを呼んだ当人であり、若年ミッケル失踪に責任を感じている。その際、森で不自然に出会った若年フランツィスカを怪しんでいたが、次第に惹かれ合っていく。後に若年バルトシュと若年ヨナス(当日)の間を揺れ動く若年マルタや父・中年ウルリヒの失踪によってぶっ壊れた母親・中年カタリーナの間に挟まれて、一番辛い思いをしているはずの可哀想な青年である。
 2020年6月(S2)。若年。相変わらず若年フランツィスカと付き合っている。彼女が娼婦ベニに何かを渡したのを見て怒るが、中年ペーターの代わりにホルモン剤を売っていただけと知る。母親・中年カタリーナが家事もせずにフラフラ出歩いていることに怒っている。若年マルタに洞窟のことを伝えられ、若年マルタ、若年フランツィスカ、若年エリザベートと共に洞窟へ行くと、帰ってきた若年バルトシュに出会い、装置(バルトシュ)と奪って彼を放置する。翌日に戻ってきて使い方を聞き出し、五人で1987年にやって来る。その際、老年ウルリヒが移送されるのを目撃する。大人たちに相談するべきだとして若年フランツィスカ、若年エリザベートを伴って、中年シャルロッテと中年ペーターに相談する。しかし、二人が時間旅行やヨナスの帰還(中年ヨナス(客人)と勘違いしている)を知っていたため議論は紛糾し、装置(バルトシュ)を持ったまま一人で帰宅。終末の日、森で若年フランツィスカ、若年バルトシュと会合し、装置(バルトシュ)は中年カタリーナが持っているたニールセン邸で帰りを待つことになる。若年フランツィスカにはバンカーに来いとの連絡が入るが誰も行かず、中年ヨナス(客人)が持ってきた装置(バルトシュ)で間一髪1888年へ飛ぶ。
 1888年6月。若年。タンハウス機械工場で若年バルトシュ、若年フランツィスカと共に中年ヨナス(客人)の実験を手伝う。外ループの異世界マルタの訪問を受けて動揺する。彼女からアダムの正体を聴いた若年バルトシュが中年ヨナス(客人)と始めた喧嘩を仲裁する。その後、外ループの異世界マルタが渡したリンゴ型の装置の燃料を使って実験を再開するも失敗し、彼女を追いかけるも既のところで取り逃がす。

<老年マグヌス>
 1921年6月(S2)。老年。アダムの部屋。彼の下僕の老人。おそらく隣にいる老女はフランツィスカと思われる。
 2053年6月(S3)。老年。寝ている外ループの異世界マルタの隣に座り、起きた彼女に"もう許した"と言う。彼女をアダムの下へ連れて行く。後に"駒"として老年フランツィスカと共にエヴァ世界へと送られ、エヴァ世界の終末を阻止しようとする若年マルタ(エヴァ世界)を静止し、彼女と共に外ループを始めるきっかけを作る。

マルタ・ニールセン
2019,20年時間軸に登場。
<若年マルタ>
 2019年6月20日(S2)。若年。若年バルトシュ、若年マグヌス、若年ヨナス(当日)と共に湖に遊びに行く。浜辺で若年ヨナス(当日)と二人で会話した際、聖クリストファーのメダルを発見してネックレスにする。若年ヨナス(S2)に遭遇し、"完璧なカップルだ、僕たちを信じて"と言われる。夜のパーティに参加し、やって来た若年ヨナス(当日)とセックスする。その際、彼に聖クリストファーのメダルを渡す。
 2019年11月(S1)。若年。高校生。若年ヨナス(S1)といい感じの仲だったが、彼の不在時に言い寄って来た若年バルトシュの彼女となっていた。若年ミッケルの失踪後、三角関係は余計に不安定になったが、若年ヨナス(S1)のことが好きだと再確認した。しかし、彼女が伯母であることを知ってしまい、それを言えない若年ヨナス(S1)の冷たい態度に立腹、若年バルトシュにぶち撒けて慰めてもらう。
 2020年6月(S2)。若年。中年カタリーナが家事もせずにフラフラ出歩いていることに怒っている。彼女の部屋で中年ウルリヒの残した捜査資料を発見し、若年マグヌスと共に洞窟に何かがあることを知る。若年マグヌス、若年フランツィスカ、若年エリザベートと共に洞窟へ行くと、帰ってきた若年バルトシュに出会い、装置(バルトシュ)と奪って彼を放置する。翌日に戻ってきて使い方を聞き出し、五人で1987年にやって来る。その際、老年ウルリヒが移送されるのを目撃する。大人たちに相談するべきという若年マグヌスに対して、秘密にすべきだと言ってグループを離反する。その後、中年ハンナに会うためにカーンヴァルト邸を訪れると、中年ヨナス(客人)に出会う。しかし、後からやって来た母親・中年カタリーナに甥であると伝えられ動揺する。中年カタリーナに連れ帰られるも、終末の日になって銃を持って脅しに来た中年ヨナス(客人)によって、バンカーに閉じ込められる。その後、中年ペーターと若年エリザベートがやって来たためすり抜けて脱走。再びカーンヴァルト邸に戻ると、若年ヨナス(S2)に遭遇し旧交を温めるが、アダムによって射殺される。

ミッケル・ニールセン
1986,87年時間軸、2019年時間軸に登場。
 2019年6月20日(S2)。若年。風疹にかかったため病院へ行く。その途中で若年ヨナス(S2)に出会う。その後、カーンヴァルト邸に立ち寄った際、トイレを貸してもらい、家の中で中年ミッケル=ミハエルに出会う。夜のパーティでは中々寝付けず、階下で騒いでいた中年カタリーナを呼んで一緒に寝てもらう。
 2019年11月(S1)。若年。小学生。若年バルトシュの麻薬探しに同行し、失踪。ワームホールを通って1986年に流れ着く。
 1986年11月(S1)。若年。両親を探すが、彼らは高校生であり、警察では老年エゴンにイタズラと判断される。病院に連れて行かれ、看護師・中年イネスや未来の妻・若年ハンナに出会う。また、中年イネスの紹介で中年ノアにも会っており、彼と宇宙の創造についての会話をする。最終的に中年イネスに引き取られる。学校にも編入し、彼の写ったクラス写真が学校に掲示されている。
 1987年6月(S2)。若年。学校に馴染めず、不登校不眠症の日々が続き、義母・中年イネスに睡眠薬入りホットミルクを飲まされて寝ている。再び洞窟へ行くと中年ノアに出会い、"神は間違えることなどない"とブチギレられる。脱走した老年ウルリヒと出会って、彼を父親と認識し、洞窟から2020年に帰ろうとするが、寸前で失敗する。また、お試し時間旅行でやって来た中年ハンナは彼の姿を窓越しに見ている。
 1987年6月(S3)。若年。"警部"=老年ウルリヒに誘拐されかけたのを受けて、保護プログラムによって自宅から一時的に引っ越している。その後、帰宅した際に壊れた窓ガラスに何かを感じ取る。

→それ以降はミハエル・カーンヴァルトの項を参照。

★ティーデマン家

エゴン・ティーデマン
1953,54年時間軸、1986,87年時間軸に登場。クラウディアの父親。
<中年エゴン>
 1953年11月(S1)。中年。警察官。原発建設予定地に遺棄された少年(エリック、ヤシン)の事件解決に努める。地元の名士・中年ベルントには頭が上がらない。血まみれの中年ウルリヒを逮捕し、厳しい尋問にかける。また、自宅の部屋を貸し出しており、そこへ中年アグネスと若年トロンテがやって来る。警察という職業柄以上に妻・中年ドリスとはすれ違い気味。
 1954年6月(S2)。警察官。半年前振りにヘルゲが帰還したことから、逮捕した名無しの男=ウルリヒのことを気にし始める。妻ドリスとは相変わらず上手くいっていない。老年クラウディアの訪問を受け、心から謝られる。彼女の目が虹彩異常症であったことから、クラウディアなのではないかという疑念も少しだけ抱く。ドリスに花を買ってたのに対してクラウディアに"善人すぎる"と言われ、昼間に会った老女の正体に薄っすら感づく。身元不明の老女の遺体=老年クラウディアの遺体の検視に立ち会い、彼女がヘルゲが帰還した日に訪問を受けたことから、誘拐に関与したのではないかと考える。ヘルゲに遺体の写真を見せると、彼女が"白い悪魔"であると言われる。その後、名無しの男=ウルリヒの妻であるという女性=ハンナの訪問を受け、二人が話せる場を提供する。結局、男の身元は判明せず、女性には"ここで新たな出発をしたい"と告げられる。

<老年エゴン>
 1986年11月(S1)。老年。警察官。マッツ失踪の捜査をするが、特に成果を得られていない。悪ガキの若年ウルリヒを心底嫌っている。また、時空に迷い込んだ若年ミッケルと中年イネスを引き合わせた人物でもある。また、中年ドリスとは別れているようだが、理由は明言されない。
 1987年6月(S2)。老年。引退した元警察官。ガンであることを娘・中年クラウディアには伝えられないでいる。マッツ失踪事件が未解決であることを気にしており、病院にいる中年ヘルゲを訪ねる。彼にマッツ失踪時なぜ森の道を通らなかった?と問い、石で殴った男=ウルリヒが全てを変えられると言われたからと言われる。精神病棟に隔離された名無しの男=老年ウルリヒを訪ね、彼がウルリヒであると告白される。若年ミッケルが"ウルリヒの息子だ"と言っていたのを思い出し、カーンヴァルト邸を訪ねる。若年ミッケルは不在と言われ、中年イネスに彼の写真だけもらう。それを老年ウルリヒに見せると暴れだしたので帰宅。中年クラウディアを訪ねて原発へ行き、自身がガンであると伝える。2020年に行った中年クラウディアに何度も一緒に暮らそうと誘われるが、急ぎではないと解釈して断る。中年イネスから若年ミッケルが失踪したこと、老年ウルリヒが脱走していたことを知らされ、警察とともに洞窟へ向かう。そして、間一髪のところで若年ミッケルを確保し、老年ウルリヒを精神病棟に送り返す。不審死の日、中年クラウディアが病院へ付き添うが、1953年でも中年ウルリヒが洞窟に入ろうとしたことを思い出し、薄々気付いていた時間旅行に中年クラウディアと原発が関与していることを見抜く。それを通報しようとして、阻止しようとする中年クラウディアと揉み合いになり、バランスを崩して机に頭をぶつけて亡くなる。中年クラウディアは通報しようとするが、全てを守るために放置する。

ドリス・ティーデマン
1953,54年時間軸に登場。クラウディアの母親。
 1953年11月(S1)。中年。警察という仕事柄家を空けがちな夫・中年エゴンとはすれ違い気味。代わって、空き部屋にやって来た中年アグネスを意識し始めている。
 1954年6月(S2)。中年。部屋を貸している中年アグネスとは相思相愛。彼女にフェラしてもらっているのを若年クラウディアに見られ動揺する。老年クラウディアには"彼女は本当に(中年)アグネスのことが好きだった"と言われている。
 1954年6月(S3)。中年。好きだった間借り人・中年アグネスの服を洗濯中、HTと縫われたハンカチを発見し、失踪した神父ハンノ・タウバー(中年ノア)が関わっているのではないかと夫・中年エゴンに伝えるも軽くあしらわれる。その後、ハンノ・タウバー(中年ノア)がいた教会へ行き、アンノウン三代と遭遇する。自身の心の家を見透かされた後、中年エゴンにも愛人がいることを知り、彼の帰宅と同時に別れ話を切り出す。部屋に引きこもり、中年アグネスの遺したドレスを抱きしめる。

クラウディア・ティーデマン
1953,54年時間軸、1986,87年時間軸、2019,20年時間軸、2052,53年時間軸に登場。
<若年クラウディア>
 1953年11月(S1)。若年。年下の若年ヘルゲに勉強を教えている。空き部屋に越してきた若年トロンテが気になるようで、二人で森に出掛けている。愛犬グレッチェンが失踪して傷心中。
 1954年6月(S2)。若年。母親・中年ドリスが中年アグネスにフェラしてもらっているのを目撃する。若年トロンテと共に森の中を歩いている際、彼が母親と共に逃げてきた理由を尋ね、"母はつらいことがあって、僕は施設にいた"と言われる。その後、誰もいないことを確認し、自身の前でパンツを下ろた若年トロンテのペニスを見る。母親・中年ドリスに花を買って来た父親・中年エゴンのに対して"善人すぎる"と言う。
 1954年6月(S3)。若年。森の中で若年イネス、若年ヤーナと共にエロ本を読む。この時、若年エゴンのペニスを見たと告白する。ドップラー邸に若年ヘルゲを見舞いに行った際、中年ベルントからお小遣いをもらう。森の中で若年ヤーナと帰宅途中の若年トロンテを発見し、奪い取るような形で一緒に帰宅する。自宅では父親・中年エゴンが酒浸りとなっており、そっと離れて二人で自室に籠もる。寝間着を着た二人だったが、若年エゴンの前でゆっくりとそれを脱ぎ始める。

<中年クラウディア>
 1986年11月(S1)。中年。原発所長。前任者・老年ベルントに原発の秘密、臨界事故とその廃棄物隠しを教えられて動揺する。記者となった中年トロンテと不倫中。廃棄物を置いてある洞窟で失踪したはずの愛犬グレッチェンに出会い、洞窟の秘密を察する。突如現れた若年アレクサンダーを使って廃棄物の隠蔽を決意する。中年ヘルゲにH.G.タンハウス著『A Journey Through Time』を貰う。
 1987年6月(S2)。中年。父親・老年エゴンとは微妙な関係が続く。所長室で老年クラウディアの訪問を受け、正体を明かされた上で時間旅行についてや、埋めた装置(クラウディア)の場所を伝えられる。そして、その使い方を見せられた上で"アダムを止めれば娘レジーナは助かる"と言われる。中年ヘルゲに貰ったタンハウス著『A Journey Through Time』を思い出して、病院に会いに行く。"君は時間を伴い、時間は君を伴う"、"ノアを信じるな"と言われる。老年H.G.タンハウスの時計屋に行き、"一度会っている"と言われ、掘り起こした装置(クラウディア)の使い方を指南される。原発に戻ると、老年エゴンにガンであると伝えられ動揺する。老年H.G.タンハウスに教わった通りに装置(クラウディア)を起動して2020年に到着し、中年レジーナを目撃する。
 2020年6月(S2)。中年。老年クラウディアを探して原発を訪れ、所長は中年アレクサンダーであり、娘・中年レジーナと結婚していることを知る。図書館で街の歴史を調べ、父親・老年エゴンが2日後に不審死することを知る。
 1987年6月(S2)。中年。老年エゴンに明日から同居しようと迫るが急ぎではないと解釈されて断られる。老年ベルントを訪問し、原発の事故で神の粒子を発見したが、原発の事故まで公表することになるため、彼が生きている間は公表するなと釘を刺される。老年エゴンが亡くなる日、彼の病院に付き添ってそのまま帰宅。彼に時間旅行に原発が関与していることを見抜かれる。それを通報しようとしたため、阻止しようと揉み合いになり、バランスを崩して机に頭をぶつけた老年エゴンは亡くなる。通報しようとするが、全てを守るために放置する。悲しみに暮れて帰宅すると、若年ヨナス(S2)が現れ、二人で洞窟へ向かう。
 2020年6月(S2)。中年。若年ヨナス(S2)と共に終末の日に到着する。装置(クラウディア)と共にバンカーへ行けという指示に従う。途中、ティーデマン邸に寄って中年レジーナと久方ぶりの再会を果たす。彼女を連れてバンカーに向かい、若年エリザベートや中年ペーター、後からやって来た若年ノアと出会う。終末はそこで生き延びる。
 2020年6月(S3)。中年。崩壊した警察署を居住地として、娘・中年レジーナの抗がん剤などを探し回っている。老年トロンテに殺害された娘を埋葬後、異世界の中年クラウディアと遭遇し、彼女から"エヴァ側に付け"と言われ、予言の書を渡される。それに従って原発のプールに辿り着き、内ループの若年ヨナスに出会う。彼を説得し、そのご長い間実験をして過ごす。
老年トロンテと娘・中年レジーナの墓に写真を置いた際、"頼んだわよ、手早くしてね"と言っている(時期不明)。
 2023年(S3)。中年。内ループの若年ヨナスと共に実験を続けているが、失敗続きで彼は離脱する。
 2040年(S3)。初老(演者は中年と同じ)。中年ノア、中年ヨナス(演者は客人と同じ)と共に実験を続ける。全く成功しないので、わざと遅らせているのではと怪しまれている。異世界の中年クラウディアから新情報を仕入れているが、"昔自分に言われたことが娘レジーナに苦しみを与え続けることだとは思えない"として射殺し、異世界の中年クラウディアにも成り代わることで世界を横断しながら情報を集めていく。

<老年クラウディア>
 2053年(S3)。老年。中年ヨナス(客人)にH.G.タンハウスの情報を与え、送り出す。その後、予言の書の最後のページを破って保管し、自身も1987年へと向かう。

以降、順序は不明のため年代順。
 1987年(S2)。老年。中年クラウディアを訪ねて正体を明かし、時間旅行について教えた上で、埋めた装置(クラウディア)の場所を教える。そして、自身の持っている装置(クラウディア)の使い方を見せて"アダムを止めればレジーナは助かる"と伝える。
 2019年6月20日(S2)。老年。未来ヨナスが自殺させるためにやってきたとミエハルが気付いた時、戸口から現れて未来ヨナスを導くために回収する。その際、ミハエルには"誰もが犠牲を払う"と言って納得させる。回収された若年ヨナス(S2)は修行したらしく、中年クラウディアを2020年のバンカーに導くために派遣される。
 2019年11月(S1)。老人。娘レジーナに伝言があったが果たせなかった。その際、孫・若年バルトシュに"1986年の決定を後悔している"と残している。また、バンカーを使って何らかの実験を行っているようで、それに中年ペーターと老年トロンテを使っている。中年ノアの持つ予言ノートの半分を老年トロンテに預けている。
 2053年

 1954年(S2)。老年。バンカーで中年アグネスに会い、次の周期が始まると伝え、自身の死亡記事が載った新聞の切り抜きを彼女に渡す。自身の持っていた装置(クラウディア)を埋める。そして、中年エゴンを訪ね、"不公平だけど善人ほど辛い目にあう、心から謝る"と言う。その後、アグネスに唆されたノアと対峙し、射殺される。

レジーナ・ティーデマン
1986,87年時間軸、2019,20年時間軸に登場。バルトシュの母親。
<若年レジーナ>
 1986年(S1)。若年。いじめられっ子。いじめっ子である若年ウルリヒと若年カタリーナに森に置き去りにされてから一人で下校出来なくなり、マッツがこれに付き添ったことから、彼はその帰り道に行方不明になる。また、若年ハンナの嘘によって起こった若年ウルリヒのレイプ騒動を老年エゴンに言いつけた罪を擦り付けられ、彼らからリンチを受ける。しかし、たまたま通りかかった若年アレクサンダーに助けられて事なきを得る。その恩返しから、母親・中年クラウディアの伝手を使って原発の臨時職員として彼を採用してもらう。
 1987年(S2)。若年。内気な性格が変わり、最近ではメガネも外して友だちも増えたらしい。森で若年アレクサンダーに告られてキスする。
 1987年。若年。母親・中年クラウディアが失踪して3ヶ月ほど経っている。バス停で犬を抱えて待っていると中年トロンテと遭遇して彼に乗せてもらう。短い会話の末、彼の車から降りる。その夜、泣きながら母の写真を抱えていると、それを若年アレクサンダーが慰めに来る。

<中年レジーナ>
 2019年6月20日(S2)。中年。ホテルでパーティをするためニールセン家のパーティには参加していない。
 2019年11月(S1)。中年。旧ドップラー邸宅を改装したホテルの支配人。エリックの失踪事件によってホテルのキャンセルが相次ぎ、経営は悪化している。また、自身にも乳がんの転移が見つかる。学生時代の禍根は依然として残っており、中年ウルリヒや中年カタリーナとは対立している。中年ウルリヒにレイプ事件のでっち上げ告げる。ホテルの掃除を始めた際、一人宿泊していた"客"=中年ヨナス(客人)の部屋に入り、驚愕する。夫・中年アレクサンダーと共に、原発上空にブラックホールが発生するのを目撃している。
 2020年6月(S2)。中年。乳がんが進行し、自宅で療養している。薬の影響で髪が抜けており、スカーフを頭に巻いている。クラウゼンの聞き込みに協力し、"客"=中年ヨナス(客人)の残した荷物を彼と中年シャルロッテにわたす。中年アレクサンダーの逮捕や若年バルトシュの時間旅行などで家人が家を開けっ放しにする中、中年クラウディアの訪問を受け、終末はバンカーで生き延びることとなる。
 2020年(S3)。中年。崩壊した警察署のベッドに放置されている。保護者たる中年クラウディアがいない間、やって来た老年トロンテに殺害される。亡骸は森の中に埋められる。

アレクサンダー・ティーデマン=ケーラー
1986,87年時間軸、2019,20年時間軸、2053年時間軸(言及のみ)に登場。バルトシュの父親。
 1986年(S1)。若年。肩を撃たれて警察から逃げているところ、リンチされていた若年レジーナに遭遇し、彼女を助ける。その縁で原発の臨時職員として雇われ、中年クラウディアの秘密を共有する。本名はボリス・ニーヴァルトであり、パスポートを森の中に埋め、それを若年ハンナに目撃される。
 1987年(S2)。若年。森で若年レジーナに告ってキスする。

 2019年6月20日(S2)。中年。ホテルでパーティをするためニールセン家のパーティには参加していない。
 2019年11月(S1)。中年。原発所長。2020年に廃炉になる予定。1986年の臨界事故の廃棄物の移送を指示している。また、警察官トーベン・ウェラーとも繋がっている。昔埋めたボリス・ニーヴァルト名義のパスポートを所持している中年ハンナの脅しを受けて、中年ウルリヒを破滅させようとする。
 2020年6月(S2)。中年。一週間後に控えた廃炉に向けた準備を進めるため、家は開けがちになっている。一旦外に出していた放射性廃棄物を燃料プールに埋める作業を指揮する。クラウゼンの尋問を度々受け、旧姓はケーラーであると伝える。後にマールブルクから来たと言ったことが仇となって身分偽装がバレて逮捕され、原発の捜査令状発行に一役買ってしまう。
 2020年(S3)。中年。遺体の写真として登場。

バルトシュ・ティーデマン
1888年時間軸、2019,20年時間軸に登場。ハンノ(ノア)、アグネスの父親。
<若年バルトシュ>
 2019年6月20日(S2)。若年。若年マグヌス、若年マルタ、若年ヨナス(当日)と共に湖に遊びに行く。帰り道、若年マルタに"髪型が可愛い"と間接的にアプローチする。夜のニールセン家のパーティにはホテルでのパーティがあるため参加していない。
 2019年11月(S1)。若年。ゲーム好きで典型的な金持ちのボンボン。若年ヨナス(S1)がいない間、気遣って"パリに留学している"と言ってくれた反面、勝手に抜け駆けして彼といい関係にあった若年マルタを彼女にしている。失踪したエリックの隠していた麻薬を回収して売りさばこうと、夜の森に入るところから一連の事件が始まる。麻薬の袋に入っていた携帯電話から中年ノアに繋がり、彼の新たな手先になることを決意する。
 2020年6月(S2)。若年。いきなり若年マルタと別れる。中年ノアに呼ばれ、装置(バルトシュ)を使って時間旅行をしていた(年代は不明だがアダムの部屋に行ったようだ)。帰ってきたところの洞窟で、若年マグヌス、若年マルタ、若年フランツィスカ、若年エリザベートに遭遇する。縛り上げられて放置された結果、彼らに装置(バルトシュ)の意味を教え、5人で1987年に時間旅行する。その際、老年ウルリヒが移送されるのを目撃する。知っていたのに秘密にしていたことを他の四人に責められる。母親・中年レジーナに、2019年(S1)の時に老年クラウディアから貰っていた家族写真を手渡す。終末の日、森で若年フランツィスカ、若年マグヌスと会合し、装置(バルトシュ)は中年カタリーナが持っているため、ニールセン邸で帰りを待つことになる。若年フランツィスカにはバンカーに来いとの連絡が入るが誰も行かず、中年ヨナス(客人)が持ってきた装置(バルトシュ)で間一髪1888年へ飛ぶ。
 1888年。若年。タンハウス機械工場で若年マグヌス、若年フランツィスカと共に中年ヨナス(客人)の実験を手伝う。外ループの異世界マルタの訪問を受けて動揺する。彼女をアダムの部屋へ導き、以前中年ノアに導かれてこの部屋に来たことや彼から聴いたことを伝え、彼女からアダムの正体を聴いて愕然とする。若年マグヌス、若年フランツィスカの前で正体をバラし、喧嘩に発展するも諌められる。その後、外ループの異世界マルタが渡したリンゴ型の装置の燃料を使って実験を再開するも失敗し、彼女を追いかけるも既のところで取り逃がす。
 1890年。若年。いつまで経っても帰れないことに苛立ち、中年ヨナス(客人)を叱責する。森の中で若年シリヤと出会う。
 1904年。若年。若年シリヤが自身との子供を産み、ハンノと名付ける。

<中年バルトシュ>
 1910年。中年。中年シリヤが自身との子供を産んで亡くなる。アグネスと名付ける。
 1911年。中年。中年ハンナとその娘・幼年シリヤに出会う。彼女たちをアダムの下へ案内する。
 1921年。中年。腹にエメラルド・タブレットの入れ墨がある。若年ノアと共に洞窟を掘っていたが、彼に殺害される。

シリヤ・ティーデマン
2053年時間軸に登場。ハンノ(ノア)、アグネスの母親。中年エリザベートの通訳。
<幼年~若年シリヤ>
 1911年(S3)。幼年。母親に連れられてタンハウス工場で中年バルトシュと出会い、後に兄である老年ヨナス=アダムに出会う。その夜、母親・中年ハンナが殺害されたことも知らず、アダムに連れ去られる。行き先は恐らく2041年の中年エリザベートの下か?
 2053年(S2)。若年。中年エリザベートの通訳として彼女の手話をドイツ語に翻訳している。彼女が過剰なまでに壁の内側を恐れているのに、若年ヨナス(S2)を助けたことを不思議に思い、彼を解放する。彼と共に神の粒子を安定化させ、彼を送り出すが、自身は2053年に留まる。部屋を出ると中年エリザベートが待ち構えており、"あれ=神の粒子は悪魔のかけらだった"と言われる。
 2053年(S3)。若年。外ループの異世界マルタが着ていた19世紀末の洋服を奪い、神の粒子を使って1890年へ行く。
 1890年(S3)。若年。森の中で若年バルトシュと出会う。
 1904年(S3)。若年。夫・若年バルトシュとの息子を産み、ハンノと名付ける。

<中年シリヤ>
 1910年(S3)。中年。夫・中年バルトシュとの娘を産み亡くなる。アグネスと名付ける。

ハンノ・タウバー = ノア
1921年時間軸、1953,54年時間軸、1986年時間軸、2019,20年時間軸以降に登場。通称"ノア"。背中に"エメラルド・タブレット"の入れ墨がある(入れたタイミングは不明)。
<幼年~若年ノア>
 1904年(S3)。赤ちゃん。母親・若年シリヤと父親・若年バルトシュの下に誕生。
 1910年(S3)。幼年。母親・中年シリヤを亡くした際、隣にいた。
 1920年(S3)。若年。2041年からやって来た中年ノアを部屋まで案内する。
 1921年(S2)。若年。洞窟にワームホールを開ける作業をしている。アダムに選ばれたことから同僚(腹にエメラルド・タブレットの入れ墨)を殺害し、教会で中年ノアに会って行動を共にする。流れ着いた若年ヨナス(S2)が洞窟で"シーク・ムンドゥス"の扉が閉まっていることを確認した際には"あと32年かかる"と伝えて教会へ連れて行く。
 2020年6月(S2)。若年。終末の日にカーンヴァルト邸にやって来て、中年ヨナス(客人)に"マルタの手紙"を手渡し、彼女を生かすには次のフェーズの到来が必須であり、"そのためにバルトシュ、フランツィスカ、マグヌスとアグネス、ノアを救う必要がある"と伝える。中年ヨナス(客人)が装置(バルトシュ)を抱えて去った後、バンカーへ向かい、若年エリザベートと出会う。
 2020年(S3)。若年。ニールセン邸で中年ペーター、若年エリザベートと遭遇し、前者に"もうすぐ死ぬ"ことを、後者に"洞窟"にいることを伝える。その後、倒壊した洞窟の開通作業を進める。父親・中年ペーターを失った若年エリザベートの訪問を受け、彼女とともに過ごすことにする。彼女に"楽園"について語ることを何度もせがまれている。
 2023年(S3)。若年。カーンヴァルト邸で自殺を図る内ループの若年ヨナスを止める。未来の自分が存在する限り死ねないことを伝え、自分と友人となることも伝える。

<中年ノア>
 2040年。中年。初老クラウディア、中年ヨナス(演者は客人と同じ)と共に実験を続ける。実験が一向に進まないのは、初老クラウディアがわざと遅らせているのではと疑い始める。その旨を中年ヨナス(後の客人)に伝える。妻・中年エリザベートは妊娠している。

 2041年(S3)。中年。妻・中年エリザベート(2041)と共に洗濯物を取りに行った隙に、中年エリザベート(2053)と中年シャルロッテによって、赤ちゃんシャルロッテとシャルロッテ宛の懐中時計を強奪される。怒った中年ノアは予言の書を手に赤ちゃんを取り戻すために出ていく。
 1920年(S3)。中年。宿に到着して若年ノアに部屋へと案内してもらう。その後、アダムの部屋を訪れ、彼から"予言書の最後のページがあればシャルロッテを助けられる"、"ヘルゲが君を手伝ってくれる"と言われ、聖書と"ノア"という名前を貰う。

以降、詳しい順序は不明だが、死亡に向かって判明しているとこは成長順に配している。
 1953年(S1)。中年。牧師。息子・若年ヘルゲが失踪したことで気が滅入っている中年グレタを慰める。
 1986年(S1)。中年。牧師。病院のカウンセラーも務める。子供たちを誘拐してはタイムマシンの実験に使っており、それに下僕である中年ヘルゲを無理に働かせている。次の犠牲者を探して、1986年に戻ってきた若年ヨナス(S1)を誘拐する。
 1987年(S2)。中年。若年ヘルゲを実験装置によって1954年に送り返す。また、洞窟に入ろうとした若年ミッケルに"神の計画は絶対だ"とブチギレて追い返す。
 2019年11月(S1)。中年。若年エリザベートにシャルロッテ宛の懐中時計を託す。また、若年バルトシュの前に現れ、彼を味方に引き込む。

 1954年(S2)。中年。帰還した若年ヘルゲを訪れ、中年グレタに彼が話せることを見せつける。妹・中年アグネスに老年クラウディアの死亡記事が載った新聞の切り抜きを渡され、"予言の書"の後半が欲しかったら殺害しろと唆される。その情報と引き換えに、"旅人"の中に席を用意しといてと言われて動揺する。その後、森の中で老年クラウディアと対峙して射殺、彼女が持っていた"予言の書"の最後のページを読んで娘シャルロッテ、妻エリザベートの未来を知ってアダムの殺害を決意する。
 2020年6月(S2)。中年。若年バルトシュを呼び出して装置(バルトシュ)を渡し、これから起こることを教える。若年マグヌス、若年マルタ、若年フランツィスカ、若年エリザベートが洞窟に入る姿を眺めている。H.G.タンハウスの元時計屋を訪ね、そこにいた中年シャルロッテに自分の娘であることを伝え、自身と赤ちゃんシャルロッテが写った写真を手渡す。その際、"終末の日が来る"と伝える。
 1921年(S2)。中年。若年ノアを導く存在として問答を繰り返す。アダムの部屋の前で若年ノアを2020年に送り出した後、"予言の書"の最後のページを読んだとアダム伝え、彼を殺そうとする。しかし、アダムは死ぬ運命ではなかったことから殺害に失敗し、老年マグヌス、老年フランツィスカに連れられた中年アグネスに射殺される。

★ドップラー家

ベルント・ドップラー
1953,54年時間軸、1986,87年時間軸に登場。ヘルゲの父親。
 1953年(S1)。中年。地元ヴィンデンに原発を建てようと奔走する名士。息子・若年ヘルゲには甘く、可愛がっている。足が悪く、杖を突いて歩いている。原発建設予定地に遺棄された二人の少年の事件について、担当警官である中年エゴンをせっついて解決を急がせている。
 1954年(S3)。中年。原発建設計画を白紙に戻されて激昂するのを、訪れていた若年クラウディアに聴かれる。若年ヘルゲを訪ねてきた彼女にお小遣いを渡し"欲しいものは手に入れろ"と伝える。

 1986年(S1)。老年。1986年夏の臨界事故とその廃棄物処理に関して重大な秘密を隠しており、それを新所長・中年クラウディアに引き継ぐ。今では車椅子に乗っている。
 1987年(S2)。老年。原発の事故の調査結果をクラウディアに渡し、神の粒子を発見したと伝える。しかし、事故を表沙汰にしないためにも自分が生きている間には発表するなと釘を刺す。
 1987年(S3)。老年。アンノウン三代に絞殺され、原発のマスターキーを盗まれる。

グレタ・ドップラー
1953,54年時間軸に登場。ヘルゲの母親。
 1953年(S1)。中年。息子・若年ヘルゲに対して厳しく接する。家を訪ねてきた中年エゴンにも厳しく接する。しかし、一向に戻らない若年ヘルゲに対して、これまでの接し方が間違っていたのではないか自問自答する。中年ノアが神父として彼女に優しく寄り添う。
 1954年(S2)。中年。相変わらず強権的で怖い。若年ヘルゲの帰還には喜ぶが、一言も発さないことにイライラが止まらない。中年ノアが彼を喋らせたことにいたく感動する。若年ヘルゲが寝る前に十字架に祈っているのを目撃する。
 1954年(S3)。中年。失踪した神父ハンノ・タウバー(中年ノア)の捜索を中年エゴンに急かす。

ヘルゲ・ドップラー
1953,54年時間軸、1986,87年時間軸、2019年時間軸に登場。ペーターの父親。
<若年ヘルゲ>
 1953年(S1)。若年。厳格な母親・中年グレタに文字通り尻を叩かれ、味方だが忙しい父親・中年ベルントにはあまり会えないという辛い状況で暮らす。鳥の死骸を集めている。迷い込んだ中年ウルリヒに遭遇し、殺されかける。誰にも発見されず、バンカーで死にかけている所、ワームホールを通じて1986年に生きたまま送り込まれる。
 1954年(S2)。若年。中年ノアの実験によって1954年に送り返され、半年振りに帰宅還するも中年グレタや中年エゴンの言葉には反応せず、中年ノアとしか話さない。彼に聖書を与えられ、寝る前に祈っている。また、身元不明の老女の遺体=老年クラウディアの遺体の写真を見せられ、"白い悪魔"であると答える。
 1954年(S3)。心配した若年クラウディアに訪ねられるが会ったという描写はない。

<中年へルゲ>
 1986年(S1)。中年。原発の清掃員兼中年ノアの下僕。中年ノアの支持に従って、子供たちを誘拐しては実験に使っている。また、彼の支持で中年クラウディアにH.G.タンハウス著『A Journey Through Time』を手渡す。マッツ失踪について老年エゴンの追求を受ける。最終的に、未来の自身から車で突っ込まれるという大事故に合う。
 1987年(S2)。中年。交通事故のため病院に入院中。老年エゴンの訪問を受け"マッツ失踪時なぜ森の道を通らなかった?"と問われる。それに対して"石で殴った男=中年ウルリヒが全てを変えられると言ったから"と答える。別の日、『A Journey Through Time』を渡された中年クラウディアの訪問を受け、"君は時間を伴い、時間は君を伴う"、"ノアを信じるな"と伝える。

<老年ヘルゲ>
 2019年11月(S1)。老年。認知症(?)。度々施設を脱走しては息子・中年ペーターや義娘・中年シャルロッテを困らせている。また、街の人々に子供の誘拐を警告して回るが、相手にされていない。
 1986年(S1)。老年。洞窟を通って到着。自身を殺そうと車で突っ込むが失敗し、死亡。彼を追って洞窟に入った中年ウルリヒは1953年に流れ着き、交通事故の新聞記事を読んで中年シャルロッテが時間旅行の事実に薄々気付いている。

ペーター・ドップラー
1987年時間軸、2019,20年時間軸に登場。フランツィスカ、エリザベートの父親。
<若年ペーター>
 1987年。若年。母親ウーラ・シュミットが亡くなったため、秘匿されていた父親・中年ヘルゲのいるヴィンデンに降り立ったところ、若年シャルロッテと遭遇する。その後、父親・中年ヘルゲのいる山小屋を訪れる。

<中年ペーター>
 2019年6月20日(S2)。中年。妻・中年シャルロッテとはギクシャクしている。夜のパーティには参加するなと言われ、その足で娼婦ベニのトレーラーに向かう。それを若年フランツィスカが目撃している。
 2019年11月(S1)。中年。精神科医。精神病院に入っていた若年ヨナス(S1)のその後を心配している。若年ミッケル失踪当日は、娼婦ベニのトレーラーハウスの近くまで行っており、その帰り道に寄ったバンカーでマッツの遺体が転送されてくるのを目撃する。焦った彼は老年トロンテを呼び出し、老年クラウディアと共に遺体を見つかりやすい場所へ運び出した。
 2020年6月(S2)。中年。H.G.タンハウスの元時計屋で荷物を整理していた際、若年エリザベートが中年ノアの写真を発見したことに驚く。その後、中年ハンナ、中年シャルロッテ、中年ヨナス(客人)を交えたバンカーでの会議に参加する。その際、自身の持っている"予言の書"には後半のページがないことを伝える。中年シャルロッテから"ノアに終末の日が来る"と言われたと伝えられる。その後、装置(バルトシュ)を持った若年マグヌス、若年フランツィスカ、若年エリザベートを前に、全てを知っていたことを認め、会議は紛糾する。終末の日、出ていった若年フランツィスカを心配しつつ、中年シャルロッテを警察署に送り出すが、誰も信じられないとして中年ノアの言葉に従って安全なバンカーを目指す。その際、先に閉じ込められていた若年マルタが脱走している。そのまま終末を迎える直前、中年クラウディアと中年レジーナ、そして最後にバンカーに来た若年ノアに遭遇する。
 2020年。中年。妻・中年シャルロッテと長女・若年フランツィスカの消息が掴めず、軍人の忠告もむしして連日ヴィンデンの遺体安置テントを訪れている。ニールセン邸で若年ノアと遭遇し、"あなたは殺される"と言われて動揺する。次女・若年エリザベートを守るために知っていることについて頑なに口を閉ざすが、それが仇となって喧嘩別れしてしまい、暴漢に襲われている彼女を助けようとして逆に刺殺される。

シャルロッテ・ドップラー
1986,87年時間軸、2019,20年時間軸、2053年時間軸に登場。ノアとエリザベートの娘。フランツィスカ、エリザベートの母親。
<若年シャルロッテ>
 1986年(S1)。若年。落下した鳥の死骸を集め、写生している。学校にいる描写が無く、他の生徒との交流も描かれていない。H.G.タンハウスと暮らしている。
 1987年(S3)。若年。養父H.G.タンハウスに時間旅行について質問し、彼の孫娘でないことや息子夫婦の事故の夜に届けられたことを知る。その後、バス停でヴィンデンを去ろうとしていた際に、ヴィンデンに降り立った若年ペーターに出会い、残ることを決意して自宅に戻る。

<中年シャルロッテ>
 2019年6月20日(S2)。中年。夫・中年ペーターが不倫していると疑って彼をパーティに欠席させる。夜のパーティには渋々参加し、同じく居心地の悪そうな中年ハンナと目配せをし合う。
 2019年11月(S1)。中年。警察署長。エリック失踪事件の捜査指揮を執る。押しの弱い夫・中年ペーターと勝手に施設を抜け出す義父・老年ヘルゲ、息子が失踪して以来暴走気味な部下・中年ウルリヒに手を焼く。娘・若年エリザベートを経由して中年ノアからシャルロッテ宛の懐中時計を渡される。そして、1953年の若年ヘルゲ失踪事件、1986年のマッツ失踪事件と老年ヘルゲの交通事故を有機的に結び付けることで、時間旅行の正体に薄々気付く。
 2020年6月(S2)。中年。新しい捜査主任としてクラウゼンを迎え、彼の補佐に回るはずだった。しかし、若年エリザベートがH.G.タンハウスの元時計屋で中年ノアの写真を見つけたり、中年レジーナから預かった"客"=中年ヨナス(客人)の荷物にH.G.タンハウス著『A Journey Through Time』のコピーがあったたりしたことから、捜査を途中で抜ける。時計屋の荷物の中から装置の設計図を発見したところに、中年ハンナから電話があり、捜査資料が貼ってあるバンカーで中年ハンナ、中年ペーター、中年ヨナス(客人)と落ち合う。中年ヨナス(客人)に中年ノアや若年ミッケルや装置(中年ヨナス)のことを聴き、中年ペーターの持っている"予言の書"には後半がないことを伝える。そこに居なかった中年カタリーナを連れてきて同じことを繰り返した後、一旦別れる。時計屋に戻ると中年ノアに出会い、彼の娘であり母親は今も生きていることを明かされ、中年ノアが赤ん坊の自分を抱く写真をもらう。中年ペーターに"ノアに終末の日が来る"と言われたと伝える。装置(バルトシュ)を持った若年マグヌス、若年フランツィスカ、若年エリザベートを前に、全てを知っていたことを認め、会議は紛糾する。終末の日、出ていってしまった若年フランツィスカを心配しつつ警察署に戻ると、クラウゼンが原発の捜査を開始したとウェラーに言われる。彼を伴って原発へ向かい、埋めた廃棄物を開けたことで神の粒子が出現し、開いた時空の裂け目から2053年の同じ場所に居る母親/娘・中年エリザベートに出会う。二人が手を伸ばし合うと、吸い込まれたような描写に変わる。
 2053年(S3)。中年。原発内の一室で母親であり娘・中年エリザベートと微妙な距離を感じながら親子の再会を噛みしめる。その後、彼女と共に2040年に送られ、赤ちゃんシャルロッテとシャルロッテ宛の懐中時計を強奪する。その後は1974年(?)のH.G.タンハウス邸に赤ちゃんシャルロッテを預けに行ったと思われるが、それからの消息は不明。

フランツィスカ・ドップラー
1888年時間軸、2019,20年時間軸に登場。
<若年フランツィスカ>
 2019年6月20日(S2)。若年。湖に全裸で浮いて遊んでおり、マグヌスに見られる。
 2019年11月(S1)。若年。真面目な優等生キャラであるが、麻薬を吸ったり不特定多数の男と関係を持ったりと意外にも奔放。欺瞞に満ち溢れた両親の生活ひいてはヴィンデンでの生活に嫌気がさしており、ヴィンデンを離れたいと望んでいる。ミッケル失踪時、突然洞窟の前に現れたことから若年マグヌスは彼女の事を怪しんでいたが、次第に惹かれ合っていく。
 2020年6月(S2)。若年。相変わらず若年マグヌスと付き合っている。父親・中年ペーターに代わって娼婦ベニにホルモン剤を売っていたことを若年マグヌスに知られ、勝手に秘密を暴いたことに激昂する。その後、両親が帰ってこないので仲直りも兼ねて若年エリザベートと共に若年マグヌスを訪ねてニールセン邸に赴き、若年マルタ、若年マグヌスの四人で洞窟を目指すことになる。洞窟で時間旅行から帰ってきた若年バルトシュに出会い、装置(バルトシュ)と奪って彼を放置する。翌日に戻ってきて使い方を聞き出し、五人で1987年にやって来る。その際、老年ウルリヒが移送されるのを目撃する。大人たちに相談するべきだとして若年マグヌス、若年エリザベートを伴って中年シャルロッテと中年ペーターに相談する。しかし、二人が時間旅行やヨナスの帰還(中年ヨナス(客人)と勘違いしている)を知っていたため議論は紛糾し、激怒して出ていく。その後、森で若年マグヌス、若年バルトシュと会合し、装置(バルトシュ)は中年カタリーナが持っているため、ニールセン邸で帰りを待つことになる。父親・中年ペーターからバンカーに来いとの連絡が入るが誰も行かず、中年ヨナス(客人)が持ってきた装置(バルトシュ)で間一髪1888年へ飛ぶ。
 1888年(S3)。若年。タンハウス機械工場で若年バルトシュ、若年マグヌスと共に中年ヨナス(客人)の実験を手伝う。外ループの異世界マルタの訪問を受けて動揺する。彼女からアダムの正体を聴いた若年バルトシュが中年ヨナス(客人)と始めた喧嘩を仲裁する。その後、外ループの異世界マルタが渡したリンゴ型の装置の燃料を使って実験を再開するも失敗し、彼女を追いかけるも既のところで取り逃がす。

<老年フランツィスカ>
 1921年(S2)。老年。アダムに下僕として仕える。一言も発さずに老年マグヌスの隣に立つ。中年アグネスが中年ノアを射殺する際にも登場する。
 2053年(S3)。老年。老年マグヌスの隣にいて、一言も発さない。後に"駒"として老年フランツィスカと共にエヴァ世界へと送られ、エヴァ世界の終末を阻止しようとする若年マルタ(エヴァ世界)を静止し、彼女と共に外ループを始めるきっかけを作る。

エリザベート・ドップラー
2019,20年時間軸、2052,53年時間軸に登場。
<若年エリザベート>
 2019年11月(S1)。若年。聾唖。姉・若年フランツィスカの口紅を盗む。ヤシンと付き合っている。両親が学校に迎えをよこさないので一人で帰る途中、中年ノアに出会い、シャルロッテ宛の懐中時計を受け取る。若年ミッケルのことを嫌っているようで、戻ってこなくていいという旨の発言をしている。
 2020年6月(S2)。若年。H.G.タンハウスの元時計屋にあった『キバリオン』という本に挟んである1921年の写真中に中年ノアを見つけ、それを両親に渡す。両親が返ってこなくなったので若年フランツィスカと共にニールセン邸に向かい、若年マグヌス、若年マルタと四人で洞窟を目指す。そこで、時間旅行から帰ってきたバルトシュに出会い、装置(バルトシュ)と奪って彼を放置する。翌日に戻ってきて使い方を聞き出し、五人で1987年にやって来る。その際、老年ウルリヒが移送されるのを目撃する。大人たちに相談するべきだとして若年フランツィスカ、若年マグヌスと共に中年シャルロッテと中年ペーターに相談する。しかし、二人が時間旅行やヨナスの帰還(中年ヨナス(客人)と勘違いしている)を知っていたため議論は紛糾し、一人家に残される。その後、終末の日になって誰とも連絡が取れなくなる中、中年ノアの言葉に従って中年ペーターとバンカーへ向かう。その際、先に閉じ込められていた若年マルタが脱走している。そのまま終末を迎える直前、中年クラウディアと中年レジーナ、そして最後にバンカーに来た若年ノアに遭遇する。
 2020年(S3)。若年。父親・中年ペーターと共に連日ヴィンデンの遺体安置テントを訪れている。ニールセン邸で若年ノアと遭遇し、"洞窟"にいると伝えられるも、彼と中年ペーターの会話が分からず、それを教えてくれない父親との溝が深まる。二人は喧嘩別れしてしまい、一人でトレーラーにいたところを暴漢に襲われ、助けようとした父親・中年ペーターが返り討ちにされて亡くなる。すぐに暴漢も撲殺する。洞窟へ行って若年ノアと暮らし始める。彼に"楽園"について語ることを何度もせがんでいる。

<中年エリザベート>
 2040年(S3)。中年。中年ノアの妻となり、妊娠している。
 2041年(S3)。中年。夫・中年ノア(2041)と共に洗濯物を取りに行った隙に、未来の自身である中年エリザベート(2053)と中年シャルロッテによって、娘・赤ちゃんシャルロッテとシャルロッテ宛の懐中時計を強奪される。怒った夫・中年ノアは予言の書を手に赤ちゃんを取り戻すために出ていってしまい、一人残される。
 2053年(S2)。中年。通訳の少女(若年シリヤ)を脇に従え、生き残った人々のリーダーとなっている。左目が白内障。原発を囲む壁の中に入ったものを処刑している。規則を破って中に入った若年ヨナス(S2)を捕らえて絞首刑に処すが、死ぬ直前に縄を撃って助ける。その後、通訳の少女(若年シリヤ)が若年ヨナス(S2)を逃して神の粒子の部屋に入ったのを外で待ち構え、"あれ=神の粒子は悪魔のかけらだった"と言う。終末の日の33年後、中年ノアと共に赤ちゃんシャルロッテを抱きしめる写真を握りしめる。その後、一人で神の粒子の部屋に行き、時空の裂け目から2020年の同じ場所に居た中年シャルロッテに出会う。二人が手を伸ばし合うと、吸い込まれたような描写に変わる。
 2053年(S3)。中年。原発内の一室で母親であり娘・中年シャルロッテと微妙な距離を感じながら親子の再会を噛みしめる。その後、彼女と共に2040年に送られ、赤ちゃんシャルロッテとシャルロッテ宛の懐中時計を強奪する。その後は1974年(?)のH.G.タンハウス邸に赤ちゃんシャルロッテを預けに行ったと思われるが、それからの消息は不明。

★カーンヴァルト家

ダニエル・カーンヴァルト
1953,54年時間軸に登場。
 1953年(S1)。中年。警察署長。血まみれで逮捕された中年ウルリヒに対して過激な尋問を行う。
 1954年(S2)。中年。警察署長。中年エゴンにセックスレスであると告げられ、"そんなもんだ"と返す。また、身元不明の老女の遺体=老年クラウディアの遺体の検視に立ち会う。
 1954年(S3)。中年。警察署長。中年エゴンに堕胎もしてくれる闇医者オベンドルフを紹介する(言及のみ)。

イネス・カーンヴァルト
1953,54年時間軸、1986,87年時間軸、2019,20年時間軸に登場。ミハエルの義母。
<若年イネス>
 1953年(S1)。若年。友人・若年ヤーナと共に中年H.G.タンハウスの時計店に時計を受け取りに行く。
 1954年(S3)。若年。森の中で若年ヤーナ、若年クラウディアと共にエロ本を読む。この時の態度から察するに、拾ってきたのは彼女のようだ。

<中年イネス>
 1986年(S1)。中年。看護師。若年ミッケルが1986年に迷い込んだ時、当直の看護師として勤務していた。彼との絆を築き上げ、彼を養子にする。
 1987年(S2)。中年。眠れない若年ミッケルのために病院から睡眠薬を大量にくすねている。"警部"=老年ウルリヒと若年ミッケルの関係を怪しんだ老年エゴンの訪問を躱し、若年ミッケルの写真だけ彼に渡す。病院で老年ウルリヒの脱走を知って帰宅、老年エゴンと共に洞窟へ向かい、若年ミッケルを確保する。
 1987年(S3)。中年。ミッケル=ミハエルが"警部"に誘拐されかけたのを受けて、保護プログラムによって自宅から一時的に引っ越している。その後、帰宅して普通の生活を続けている模様。

<老年イネス>
 2019年6月20日(S2)。老年。誕生日に渡したタブレットの使い方を説明するためにヨナスが湖を去る原因として言及される。
 2019年11月(S1)。老年。ミハエル=中年ミッケルが自殺してから若年ミッケルが失踪するまでの4ヶ月間、事実を記した手紙を保管しており、これをヨナスに手渡す。

ミハエル・カーンヴァルト = ミッケル・ニールセン(中年ミッケル)
1987年時間軸、2019年時間軸に登場。ヨナスの父親。
 2019年6月20日(S2)。中年。ヨナスの黄色いヤッケを見て動揺する。トイレを借りにきた若年ミッケルに遭遇して泣く。夜のパーティには参加せず、自宅にいたところ自殺を止めに来た若年ヨナス(S2)の訪問を受ける。彼から"すべてを知っている"と言われて号泣する。しかし、自殺する予定も手紙を書く予定もない上に、失踪した日はヨナス(どの時代か不明)に連れられて洞窟へ戻ったことを伝え、自殺をさせに来たと悟る。直後、老年クラウディアがカーンヴァルト邸を訪問し"犠牲を払う"ことに同意する。翌日、首を吊って自殺。

ハンナ・カーンヴァルト=クリューガー
1953,54年時間軸、1987年時間軸、2019,20年時間軸。ヨナスの母親。
<若年ハンナ>
 1986年(S1)。若年。トラック運転手の娘。年上の若年ウルリヒに恋しつつ、病院で出会った若年ミッケルにも興味を持って接している。若年ウルリヒが好きすぎるあまり、若年カタリーナに対するレイプ事件をでっち上げ、若年ウルリヒを振り向かせようとする。
 1987年(S2)。若年。学校に行きたくない若年ミッケルに校庭で遭遇。
 1987年(S3)。若年。高校でミッケルのビラを配る中年カタリーナに遭遇し、彼女に"警部"の情報を伝えるも恫喝される。

<中年ハンナ>
 2019年6月20日(S2)。中年。病院に行く途中の中年ウルリヒ、中年カタリーナ、若年ミッケルの訪問を受ける。中年ウルリヒとは艶めかしい目線を交わし、若年ミッケルの姿に驚く。夜のパーティにも参加するがもちろん居心地は最悪で、同じく居心地の悪そうな中年シャルロッテと目配せし合う。庭で中年ウルリヒと会話し、雨宿り中に熱いキスを交わす。不倫はここから始まった?
 2019年11月(S1)。中年。マッサージ師。夫・ミハエル(=中年ミッケル)が亡くなり、中年ウルリヒと不倫している。未亡人としての立場に慣れておらず、周りの人間から好奇の目で見られる事を嫌って、公の行事には参加しないでいた。不倫していた中年ウルリヒの息子・若年ミッケルが行方不明になり、加えて中年レジーナがレイプ事件のでっち上げを中年ウルリヒに伝えたことから一方的に別れを告げられ、復讐を決意。夫と息子を失った中年カタリーナが半狂乱で家に来た時に中年ウルリヒについて嘘を吹き込み、中年アレクサンダーを脅して、中年ウルリヒを破滅させようと目論む。
 2020年6月(S2)。中年。中年ヨナス(客人)の訪問を受けて、ミハエル=中年ミッケルの秘密を知る。そして装置(中年ヨナス)の使い方を見て、共に1987年に時間旅行し、自宅で窓越しに若年ミッケルを発見する。中年シャルロッテに電話し、捜査資料が貼ってあるバンカーで中年ペーター、中年ヨナス(客人)の四人で会議を開く。そこで、老年クラウディアや中年ノアのことを話す。中年カタリーナを呼ぶことに若干嫌そうな顔をするが同意し、彼女を交えた五人での会議にも参加する。翌日、カーンヴァルト邸に乗り込んできた中年カタリーナと喧嘩するも、クラウゼンの登場によって中断される。中年ヨナス(客人)が寝ている間に装置(中年ヨナス)を持ち出し、1953年に時間旅行する。
 1953年(S2)。中年。中年エゴンの前に"カタリーナ・ニールセン"を名乗って登場し、名無しの男=中年ウルリヒが夫かもしれないと言う。彼と接見するが、彼が家族の話しかしないので(当たり前)決別して普通に放置する。その後、中年エゴンのオフィスで"戻っても何もない、ここで新たな出発をしたい"と伝える。
 1954年(S3)。中年。S2で中年ウルリヒに絶望感を与えてから留まり続けており、担当刑事・中年エゴンんと不倫関係にある。聖クリストファーのメダルをプレゼントされる。その後、妊娠が発覚するも保身に走った中年エゴンに幻滅する。彼に紹介されたオベンドルフという闇医者の家で若年ヘレーネに出会い、彼女に聖クリストファーのメダルを託して去る。
 1911年(S3)。中年。娘・幼年シリヤを伴って、エヴァに言われた情報を頼りにタンハウス工場を訪れ、中年バルトシュと再開する。彼の案内で息子・老年ヨナス=アダムと再会する。しかしその夜、"ここには属さない"としてアダムに絞殺され、娘・幼年シリヤは連れ去られる。

ヨナス・カーンヴァルト = "若年ヨナス(S1)"
1986年時間軸、2019年時間軸、2052年時間軸に登場。S1以前とS1の若年ヨナス。
 2019年6月20日(S2)。若年。若年マルタ、若年マグヌス、若年バルトシュと共に湖に遊びに行く。浜辺で若年マルタと二人で会話した際、聖クリストファーのメダルを発見してネックレスにする。老年イネスにタブレットの使い方を教えるため湖を離れる。夜のパーティに参加し、若年マルタの部屋で彼女とセックスする。その際、彼女から聖クリストファーのメダルを渡される。
 2019年11月(S1)。若年。父親ミハエル=中年ミッケルの自殺に伴って自身の精神状態も不安定になり、精神病院に入院していた。その間、いい関係だった若年マルタを親友・若年バルトシュにとられており、複雑な感情を隠し切れない。その後、エリックの麻薬を取りに行く若年バルトシュの計画に乗って森に入り、一連の事件に巻き込まれる。亡き父の部屋で洞窟の地図を見つけ、"客"=中年ヨナス(客人)から届いた照明とガイガーカウンターを駆使して、1986年に到達するも、過去の改変は出来ないため戻って来る。また"客"=中年ヨナス(客人)に貰った父親ミハエル=中年ミッケルからの手紙を読み、若年マルタが自身の伯母であることに驚愕する。自身の運命を絶望視し、若年ミッケルを現代に連れ戻そうとするが、中年ノアと中年ヘルゲによって阻まれ、2052年に送られる。
 2052年(S1)。若年。原発が爆発し、原子炉からは白煙が上がっている。立ち入り禁止の看板が立ち並び、焼け焦げたトラックが並ぶ中、銃を持った集団に遭遇する。

ヨナス・カーンヴァルト = "若年ヨナス(S2)"
1987年時間軸、2019,20年時間軸、2053年時間軸に登場。S2の若年ヨナス。
 2053年(S2)。若年。バンカーを中心に生活し、中年エリザベートの率いる集団とは別行動を取る。壁に囲まれた原発の中に入り、神の粒子を発見する。壁の内側に入ったせいで中年エリザベートに捕縛され首を吊られるが、死ぬ寸前で彼女に救われた後監禁される。中年エリザベートの通訳の少女(若年シリヤ)に解放してもらい、彼女と共に神の粒子を安定化させ、中に入る。
 1921年(S2)。若年。1921年に到着し、エルナの宿に泊まることになる。そこで若年ノアに出会い"予想と違った"と言われる。洞窟へ向かうも"シーク・ムンドゥス"の扉の先はまだ掘削中であり、出口で若年ノアに"開通には32年かかる"と言われる。彼について行って教会へ入り、中年ノアと遭遇、そのまま地下まで案内されてアダムに出会う。彼の正体が老年ヨナスであることを知り驚愕する。彼に言いくるめられて父親ミハエルの自殺を止めに向かう。
 2019年6月20日(S2)。若年。若年ヨナス(当日)と同じ格好をして洞窟に降り立つ。湖に行き、離反した若年ヨナス(当日)に代わってマルタに近付き、キスする。"完璧なカップルだ、僕たちを信じて"と言う。自宅へ向かう途中、風疹にかかった若年ミッケルを病院に送る中年ウルリヒと中年カタリーナに遭遇する。自宅で父親ミハエルに会い、"すべてを知っている"と言って抱き合う。しかし、彼には自殺する予定も手紙を書く予定もない上に、失踪した日はヨナス(どの時代か不明)に連れられて洞窟へ戻ったと言われ、自殺をさせに飛ばされたと納得される。直後、老年クラウディアがカーンヴァルト邸を訪問し過去は変えられないことを知る。この後、彼女の下で修行したらしい。
 1987年(S2)。若年。老年エゴンの遺体を放置して帰ってきた中年クラウディアの前に現れ、彼女の装置を使って2020年に飛ぶ。
 2020年6月(S2)。若年。装置と中年クラウディアにバンカーへ向かうよう指示し、自身はカーンヴァルト邸に向かう。そこで若年マルタに出会って旧交を温めるが、アダムが降り立ち、彼によって若年マルタは射殺される。

ヨナス・カーンヴァルト = "内ループの若年ヨナス"
1888年時間軸、2020年時間軸、2053年時間軸に登場。所謂、後の"客人"でありアダム。
 2020年(S3)。若年。アダムによって若年マルタを射殺された後、地下室へ逃げ込んで終末をやり過ごす。後に原発へ赴き、神の粒子を触ろうとした中年クラウディアを静止する。それから、彼女に説得されて共に実験を重ねる。
 2023年(S3)。若年。カーンヴァルト邸で自殺を図ろうとして若年ノアに止められる。未来の自分が存在する限り死ねないと指摘され、若年ノアと友人となることも知らされる。
 2040年。中年(演者は客人と同じ)。実験が一向に進まないのは、初老クラウディアがわざと遅らせているのではと中年ノアと話し、信用しないようにと言われる。
 2053年(S3)。中年(演者は客人と同じ)。老年クラウディアからH.G.タンハウスの情報を貰い、再び自身を導くために出発する。

ヨナス・カーンヴァルト = "中年ヨナス(客人)"
1888年時間軸、1986年時間軸、2019,20年時間軸に登場。
 2019年11月(S1)。中年。所謂"客人"。中年レジーナの経営するホテルに訪れ、部屋に新聞記事や地図などを貼っている。また、若年ヨナス(S1)にワームホールを移動する地図やライトを提供する。若年ヨナス(S1)が焼却処分したはずの父親ミハエルからの手紙を所持している。最終的に洞窟内ワームホールの三重点にH.G.タンハウスが製作した装置を置き、S1の事件に終止符を打とうとする。
 1986年(S1)。中年。歴史を改変しないため、1986年に流れ着いた若年ミッケルを2019年に連れ戻そうとした若年ヨナス(S1)を静止する。
 2020年6月(S2)。中年。カーンヴァルト邸を訪れ、母中年ハンナに正体を明かす。信じてもらうために装置(中年ヨナス)の使い方を見せ、共に1987年に時間旅行し、自宅で窓越しに若年ミッケルを発見させる。中年シャルロッテと中年ペーターを呼び出して、中年ハンナと共にバンカーで情報を打ち明ける。中年カタリーナも加えて同じことを繰り返し、彼女が馬鹿らしいと一蹴したので一旦解散する。不在時にニールセン邸を訪れ、聖クリストファーのメダルを若年マルタの部屋に置く。再びバンカーで中年シャルロッテに会い、中年ノアが子供たち(マッツ、エリク、ヤシン)を殺したこと、H.G.タンハウスが装置を開発しとを伝える。帰宅し、中年ハンナが中年ウルリヒの写真ばかり見ていることから"母さんが好きなのは自分だ"と言って失望する。寝ている間に中年ハンナが装置(中年ヨナス)を持ち出してしまい、途方に暮れる。若年マルタがカーンヴァルト邸を訪れ旧交を温めるが、中年カタリーナが"マルタの甥である"とバラし、中年カタリーナに連れ帰られてしまう。終末の日、中年ハンナが掘り返した中年アレクサンダーの銃を持って、ニールセン邸に若年マルタを脅して連れ去り、彼女をバンカーに閉じ込る。その後、カーンヴァルト邸に戻ると、自分の荷物を持った中年カタリーナに遭遇し、装置(バルトシュ)を使ってミッケルを助けようとする彼女を、"過去は変えられない"と諌める。地震が発生し、中年カタリーナが洞窟に向かった後、若年ヨナス(S2)の到着を待って彼を殺そうとする。しかし、先に着いた若年ノアから"マルタの手紙"を受け取り、マルタを生かすためには次のフェーズの到来が必須であり"そのためにバルトシュ、フランツィスカ、マグヌスとアグネス、ノアを救う必要がある"と言われる。装置(バルトシュ)を持ってニールセン邸に向かい、その場に居た若年バルトシュ、若年フランツィスカ、若年マグヌスと共に間一髪1888年へ飛ぶ。
 1888年(S3)。中年。2020年のアダム世界の終末から装置を使って飛んできた。若年マグヌス、若年フランツィスカ、若年バルトシュとともにグスタフ・タンハウスの機械工場で戻るための実験を重ねている。外ループの異世界マルタの訪問を受け、(本人は内ループの人なので)そんなの知らないと動揺する。彼女からアダムの正体を聴いた若年バルトシュから喧嘩を売られて泥仕合に発展するも、若年マグヌスと若年フランツィスカの仲裁によって事なきを得る。その後、リンゴ型の装置から燃料を一つ譲り受けて実験を再開するも失敗し、外ループの異世界マルタを追いかけるも既のところで取り逃がす。また、どのタイミングかは不明だが、"マルタ"から(実は内ループの異世界マルタ)から手紙を貰っており、一旦はそれを燃やすも中年マルタ(エヴァ世界、女性客人)からもう一度届けられる。
 1890年(S3)。中年。神の粒子安定化実験の途中で電撃を食らって火傷を負う。自室で若年バルトシュから、未だ帰れないことを叱責される。
 1911年(S3)。中年(姿はほぼアダム)。エヴァに言われてタンハウスの機械工場を訪ねてきた母親・中年ハンナとその娘で自身の妹に当たる幼年シリヤを迎え入れる。その夜、母親・中年ハンナに"ここには属さない"として絞殺し、妹・幼年シリヤを連れ去る。

ヨナス・カーンヴァルト = "アダム"
1921年時間軸、2020年時間軸、2053年時間軸に登場。
 1920年(S3)。老年。所謂"アダム"(S2へ続く)。中年ノアの来訪を受けて彼にヒントを与え、聖書と"ノア"という名前を授けて送り出す。
 1921年(S2)。老年。若年ノア、中年ノアの所属する"シーク・ムンドゥス"と呼ばれる組織のトップ。老年マグヌスや老年フランツィスカなどを従えている。流れ着いた若年ヨナス(S2)を教会地下で待ち構え、正体を明かす。彼を言いくるめて2019年6月20日へ送り出し、父親ミハエル=中年ミッケルの自殺のきっかけを作る。また、中年ノアのボスでもあり、彼が"予言の書"の最後を読んだことで心変わりし銃で襲われるが、死ぬ運命になかったことから発砲できなかった。中年ノアはその銃を中年アグネスに奪われて射殺される。外ループの異世界マルタが遺した神の粒子を安定化させ、2020年に飛ぶ。
 2020年6月(S2)。老年。カーンヴァルト邸に到着し、若年ヨナス(S2)と若年マルタの再会を邪魔し、若年マルタを射殺する。
 2053年(S3)。老年。所謂"アダム"。外ループの異世界マルタが原発で出会う。老年マグヌス、老年フランツィスカ、中年エリザベート、中年シャルロッテ、中年アグネス、若年シリヤと各年代で集めた"駒"を再配置する作業に明け暮れる。その後、外ループの異世界マルタに、外ループの若年ヨナスとの子供がすべての"起源"であると伝え監禁する。その後、アダム世界の終末とエヴァ世界の終末のエネルギーを使って外ループの異世界マルタのお腹にいる"起源"を殺そうとするが失敗する。直後に、全てを知る老年クラウディアの訪問を受ける。

ヨナス・カーンヴァルト = "外ループの若年ヨナス"
2020年時間軸、2019年時間軸(エヴァ世界)、2052年時間軸(エヴァ世界)に登場。
 2020年6月(S2)。若年。若年マルタが射殺されて悲しみに暮れていたところ、外ループの異世界マルタが登場。リンゴ型の装置を使ってアダム世界から抜け出す。
 2019年(エヴァ世界,S3)。若年。外ループの異世界マルタによって、エヴァ世界の終末までに連れてこられた。高校でマルタ(エヴァ世界)に遭遇するが、彼女は時間旅行を知る前であり、気味悪がられる。構内でハンナ(エヴァ世界)に遭遇するも息子であるとは認識されない。アダム世界でのミッケル失踪日だったので橋の下に行くが、彼は現れなかったのでニールセン邸に確認しに行く。外に出るとエヴァに出会い、彼女からここがもう一つの世界であると知る。彼女の部屋に案内され、そこで家系図から"∞"と表記される人物こそが起源であると教えられる。エヴァに諭されて部屋を後にする。オベンドルフ農場で若年キリアン(エヴァ世界)と別れ話をする若年マルタ(エヴァ世界)を待ち構え、彼女を説得して洞窟へ連れて行く。二人は2052年のエヴァ世界に到着し、更地になったヴィンデンで中年マルタ(エヴァ世界、女性客人)に出会う。彼女と2019年(エヴァ世界)の終末を防ぐことで同意し、元いた時代へ帰る。その夜、ニールセン邸で若年マルタ(エヴァ世界)とセックスする。翌日、原発へ行って終末を止めようとするが、若年マルタ(エヴァ世界)の顔に出来た傷から、同じことが起こると判断してエヴァを問いただしに向かう。しかし、内ループの異世界マルタによって射殺される。

★タンハウス家

???・タンハウス
1822年時間軸に登場。グスタフの父親。
 1822年(S3)。中年~老年。妻を生き返らせようとしていた。シャルロッテ宛の懐中時計を持っており、シャルロッテとは彼の妻である(シャルロッテ・ドップラーではなく)ことが伺える。馬車で移動中に盲目の若年グスタフに時間旅行について語る。

グスタフ・タンハウス
1822年時間軸、1888年時間軸に登場。
 1822年(S3)。若年。馬車で移動中に父親???から時間旅行について語られる。
 1888年(S3)。老年。突如現れた中年ヨナス(客人)などを歓待して実験スペースを与えるが、それを大々的に報じようとしてアンノウンに殺害される。彼の持っていた"シーク・ムンドゥス"の本はアンノウンによって引き継がれる。

H.G.タンハウス
1953年時間軸、1987年時間軸に登場。シャルロッテの養父。
 1953年(S1)。中年。時計屋。時計を受け取りに来た若年ヤーナと若年イネスに時計を渡す。また、ワームホールを抜けてやって来た中年ウルリヒを匿う。更には、老年クラウディアの訪問も受け、彼女が渡したワームホール破壊装置の開発を担当する。中年ウルリヒが置き忘れたスマホを動力に装置を動かすことに成功する。
 1954年(S2)。中年。老年クラウディアの訪問を受け、自身が未来で書いた『A Journey Through Time』を渡され、未来でこれを書けと言われる。

 1986年(S1)。老年。中年ヨナス(客人)の訪問を受け、彼と時間旅行についての会話をする。彼に事件を終わらせる装置を託す。
 1987年(S2)。老年。中年ヘルゲに渡された『A Journey Through Time』を手がかりにやって来た中年クラウディアに"一度会っている"と伝え、掘り起こした装置(クラウディア)の使い方を指南する。
 1987年(S3)。老年。時間旅行について質問してきた養女・若年シャルロッテに彼の孫娘でないことや息子夫婦の事故の夜に届けられたことを伝える。その後、色々あって帰宅した若年シャルロッテを温かく迎え入れる。

マレク・タンハウス
ソニア・タンハウス
シャルロッテ・タンハウス

H.G.タンハウスの息子夫妻とその娘。自動車事故で亡くなる。

★オベンドルフ家

???・オベンドルフ
1954年時間軸(言及のみ)に登場。
 1954年(S3)。中年?。堕胎もする闇医者。

ヘルマン・アルバース
1986年時間軸に登場。農夫。カタリーナの父親。
 1986年(S1)。中年。11月5日の朝に33頭の羊が亡くなっているのを発見する。通報を受けた老年エゴンに対して聖書を引用し、教区の新しい神父=中年ノアが"良い人"であることを伝える。

ヘレーネ・アルバース
1954年時間軸、1987年時間軸に登場。
 1954年(S3)。若年。オベンドルフ宅の待合室で自身の堕胎手術を待っている際、訪れた中年ハンナと出会う。彼女が中年エゴンから貰った聖クリストファーのメダルを褒めたので、中年ハンナはそれを残して去る。
 1987年(S3)。中年。精神病院の受付をしている際、中年カタリーナの訪問を受ける。その後、病院のマスターキーを持つために彼女の標的となり、森の中で襲撃されるが返り討ちにして撲殺する。遺体はバッグに石を詰めて湖に遺棄する。その際、首から下げていた聖クリストファーのメダルを引きちぎられて、湖畔の砂浜に落としてしまう。一度堕胎した経験がある他、日常的に娘・若年カタリーナに暴力を振るっているようで、最終的に襲撃後には"お前も中絶しとけばよかった"とまで言って若年カタリーナを傷付ける。

カタリーナ・アルバース
→カタリーナ・ニールセンの項を参照

ユルゲン・オベンドルフ
2019年時間軸に登場。エリックの父親。
 2019年(S1)。中年。原発で運転手のバイトをしている。息子エリック失踪事件の捜査に全く進展がないことに腹を立て、中年シャルロッテに暴言を吐くが、中年ウルリヒに諌められる。その後、農場を訪れた中年ウルリヒに隠していた麻薬を発見され、息子エリックと共に高校で密売していたことを認める。また、原発から放射性廃棄物を移送する際にも運転手として仕事をしている。
 2020年6月(S2)。中年。クラウゼンを含んだ新たな捜査体制に不満を漏らすも返り討ちにされて撤退する。

ウーラ・オベンドルフ
2019年時間軸に登場。エリックの母親。
 2019年11月(S1)。中年。息子エリック失踪事件の捜査に全く進展がないことに腹を立て、中年シャルロッテに暴言を吐くが、中年ウルリヒに諌められる。

エリック・オベンドルフ
2019年時間軸に登場。
 2019年11月(S1)。若年。高校におけるヤクの密売人。彼の失踪から物語は幕を開ける。中年ヘルゲの実験で死亡し、時空を超えて1953年の原発建設予定地に送り込まれる。

・その他の登場人物

ウド・マイヤー
1953,54年時間軸に登場。病理医。
 1953年(S1)。中年。原発建設予定地に現れた二人の子供遺体(ヤシンとエリック)の検死を担当する。その際、中国製の衣服や見慣れない火傷痕などについて指摘する。
 1954年(S2)。中年。身元不明の老女の遺体=老年クラウディアの遺体の検死を担当する。その際、放射線に汚染されていたことを伝える。

ライマン先生
1986年時間軸に登場。医師。
 19586年(S1)。中年。若年ミッケルを診察する。

ヤスミン・トレーヴェン
1986,87年時間軸に登場。中年クラウディアの秘書。
 1986年(S1)、1987年(S2)。中年。徐々に仕事を放棄していく中年クラウディアを心配そうに支えている。また、何度もやってくる中年トロンテの相手もしている。
 1987年(S3)。原発の資料を漁りに来たアンノウン三代に殺害される。

シャラー先生
1986年時間軸に登場。獣医。
 1986年(S1)。中年。ヘルマン・アルバースの亡くなった33頭の羊を解剖する。その際、隣りにいた老年エゴンに対して娘・中年クラウディアや孫娘・若年レジーナのことを話していたので、それなりに親しい間柄だったことが伺える。また、羊の鼓膜が両方とも破裂していたことを指摘する。

セルマ・アーレンズ
1986年時間軸に登場。児童保護施設のケースワーカー。
 1986年(S1)。中年。中年イネスと共に若年ミッケルのケアを担当する。その際、中年イネスから以前息子がいたことを知らされる。

マルティン・デーリング
1986,87年時間軸に登場。警察署長(?)。
 1986年(S1)。中年。マッツ失踪事件の捜査を老年エゴンに任せる。彼には"今の警察は直感ではなく証拠に基づいて捜査する"と伝える。
 1987年(S3)。中年。若年ミッケルと中年イネスの行方をしつこく訪ねる中年カタリーナを突っぱね、彼が保護下にあることを伝える。

ドナータ・クラウス
1986年時間軸に登場。看護師。中年イネスの同僚。
 1986年(S1)。中年。息子の"ベニ"を迎えに行くため中年イネスと夜勤を交代してもらったことで、結果的に若年ミッケルと彼女を引き合わせることになった。若年レジーナに中年イネスが病院にいることを聴いた若年ヨナス(S1)が病院にやって来た際に応対している。また、"ベニ"がベンジャミン・ウェラーを指すなら、彼女はトーベンとベニの母親になる。

トーベン・ウェラー
2019,20年時間軸に登場。右目に眼帯をしている。
 2019年11月(S1)。中年。若手の警察官。何故か眼帯をしている。中年アレクサンドルと繋がっており、中年ハンナに恐喝された際には中年ウルリヒに不利になる情報を集めろと命令される。また、廃棄物のトラックの運搬にも関与していた。
 2020年6月(S2)。中年。若手警察官。上司・中年シャルロッテが署を開けがちにするなか、クラウゼンに連れられて失踪事件に関連した尋問を行う。娼婦ベニの兄か弟であり、彼女にお金を渡している。また、中年アレクサンダーの計画に加担し、一旦外に出されていた放射性廃棄物を原発内に運び込む。最後の最後までクラウゼンに付き添い、中年アレクサンダーには"廃棄物をプールに埋めたのは間違いだった"と答えている。神の粒子発生時には中年シャルロッテと共にプールにおり、中年エリザベートとの奇妙な再会を目撃している。終末で死亡している。

ベニ(ベンジャミン・ウェラー)
2019,20年時間軸に登場。トランスジェンダー女性。娼婦。
 2019年6月20日(S3)。中年。中年ペーターの訪問を受ける。おそらくセックスした。
 2019年11月(S1)。マッツの遺体が登場する直前に、中年ペーターは彼女を訪問しようとして諦めている。行動を不審に思った中年シャルロッテの取り調べを受けるが、1年以上会ってないと伝える。
 2020年6月(S2)。若年フランツィスカを通してホルモン剤を買っている。警察官ウェラーの姉か妹であり、彼から金を貰っている。終末は生き延びられなかったようで、遺体の写真が掲示されている。中年ペーターと若年エリザベートは彼女のトレーラーを使っている?

ユスティナ・ヤンコフスキー
2019,20年時間軸、2053年時間軸(言及のみ)に登場。
 2019,20年(S1,3)。中年。若手警察官。チラッとだけ登場。
 2053年(S2)。未来ヨナスが終末世界で墓石を発見する。

ヤシン・フリーゼ
2019年時間軸に登場。
 2019年11月(S1)。若年。エリザベートの恋人。聾唖者。中年ヘルゲの実験で死亡し、時空を超えて1953年の原発建設予定地に送り込まれる。

エッダ・ハイマン
2019年時間軸に登場。病理医。
 2019年11月(S1)。中年。発見されたマッツの遺体の解剖を担当する。また、ミッケル失踪と同時に空から振ってきた大量の鳥の死骸などの分析も担当。遺体がマッツだと気付いた中年ウルリヒから"遺体は33年間保存は可能か?"と訊かれ、無理だと応える。

クララ・シュラーゲ
2019年時間軸に登場。老人ホームの介護士。
 2019年11月(S1)。老年ヘルゲの世話をする介護士。頻繁に脱走する老年へルゲに手を焼いている。面会に訪れた中年ウルリヒが激昂した際に引き剥がすのにも参加している。

クラウゼン
2020年時間軸に登場。捜査主任。
 2020年6月(S2)。中年。一向に進展しない失踪事件の捜査を指揮するために赴任してくる。中年シャルロッテが不在の中、部下のウェラーをパシリに使って各家庭を回って聞き込みをする。その過程で中年アレクサンダーが何かを隠していることに気が付き、原発を重点的に捜査する。実はボリス・ニーヴァルトが殺害したらしきアレクサンダー・ケーラーの兄であり、身分偽装の罪で現アレクサンダー=ボリスを逮捕する。その後、中年シャルロッテと共に原発の放射性廃棄物を違法に棄てたプールをこじ開け、神の粒子を誕生させてしまう。

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