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トロンボーンだよ!

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トロンボーン奏者・中安航太が綴るトロンボーンに関わるアレやコレやドレや。
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吹く、書く、呼ぶ

吹く、書く、呼ぶ

おかげさまで、いろいろなバンドで演奏をさせてもらっているけど、どのプロジェクトに行っても、割とオーガナイズに関わることが多い。リーダーと一緒にメンバー集めたり、楽譜書いたり、構成考えたり。

特に狙ってやってる訳では無いけど、恐らく僕の大先輩が僕のアイドルの方の活動をそう分析していたのが、頭に残ってるのかも知れない。

本当は、
(カッコよく)吹ける
(楽譜が)書ける
(メンバーを)呼べる

が理

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音楽人生の関所

この前、同世代のライブハウスのオーナーと話していて、音楽をどう続けていくのか、みたいな話になった。

プロは言わずもがな、アマチュアミュージシャンだって音楽を続けるための関所がいくつもある。他にお仕事を持ってればどこかで責任を持つ事になり、家庭があれば家族の理解があり、子どもが居ればたくさんの同じ時間を過ごす。
ここ数年は疫病の影響も大きい。周りのアマチュアミュージシャンもそういった関所と折り合い

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フェーズ

フェーズ

昨日ぼんやり考えていて、ふと気付いた。中学校から始まった音楽人生、今年辺りから新しいフェーズに入ったようだ。

そもそもコロナ前までは、やれブッキングだ、マネジメントだ、アレンジだ、練習だ、本番だと、ずーっと地続きで、なんなら並行して何本も重なっていて、振り返ったり整理するタイミングなんて年末年始ぐらいしか無かった。今思えば、あれはあれで充実していたけど、インプットの不足は顕著だ。だから経験値のみ

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Fuller

Fuller

それまでビッグバンド一辺倒だった僕が、高校生になったぐらいでコンボ編成へ興味を持ち出して聴き始めたのが、先日残念ながら亡くなったCurtis Fuller。ネットも無い時代、家と学校の往復の高校生が仕入れる知識なんて特になく、ジャズトロンボーンといえばJ.J.Johnsonかフラーの二択だったけど、昔からアーシーだったりホットな演奏が好きだったのか、ガツンと響いたのがフラーだった。あったかい音色、

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トロンボーンと体

トロンボーンと体

どうもおもんないなと思いつつ無理やり骨格とバランスのところまで読み進めてみると、ある程度は普段から意識してやってたからだった。

ただ、理屈で理解できると安心はある。何箇所か怪しいところもあるので、それは変えてみよう。

体の使い方でエネルギーがより音楽へ向けることが出来るし、健やかな気持ちで演奏できるはず。単純に、腰が痛いとか、背中が張ってる、とかは、演奏の邪魔だ。

アレンジにしろコレにしろ、

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あまりに暇なので自宅の音漏れ調査をした件

自宅でトロンボーンを練習することが多いが、ずーっと闇雲に音漏れを気にしており、ミュートを買ったり売ったり試したり、オープンで吹いても気を使って吹いて変な癖がついたり、何やってんだろう、という悩みも多い。

この2021年のゴールデンウィークは本当に予定が無く(リハ1個とレッスン1回のみ)、ふと思い立って「どれぐらい外に音が漏れてるか」を調べてみることにした。音漏れの具合を把握して的確な対策をするこ

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原体験

とある歌謡曲の名曲を(多分)サルサにアレンジしている。とても楽しい。ラテンをちゃんと整理もできてないけど、デラルスぽいから、多分サルサ…。僕のこれ系のリフのインプットは8割ぐらいデラルス。

中学校ぐらいの時に、タモリかなんかの番組で流れたサザンの「私はピアノ」のデラルスカバーが妙に耳に残ってて、ある時期にブワッと聴き込んだ。

そう言えばT-SQUAREも中学校でめちゃくちゃ聴き込んで、今でも好

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【Kota Nakayasu Web Store】

【Kota Nakayasu Web Store】

オンラインストアが出来ました!
先日制作したHiromi Satake Octetの
CDを販売しています。
演奏とアレンジで参加しています。

レコ発にお越しいただける皆さまは
ぜひ会場でお求め頂ければと思いますが
難しい方はこちらでぜひ、お手に取って
頂きたいです。

【Kota Nakayasu Web Store】

Hiromi Satake Octetのファーストアルバムです。
トラン

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レコ発!

レコ発!

遂に完成したアルバム「Hiromi Satake Octet / I wanna see your smile」。

そもそもレコーディングなんて、高校生の部活の活動の中で、小林桂さんと「Take The K Train」を録った以来。プレッシャーもあったが、バンドメンバーやスタジオの皆さんに支えられて、楽しく録ることが出来た。
少し気恥ずかしいが、ぜひ皆さんに聴いて頂きたい。手元にあるので、もし

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クラシックのレッスン

クラシックのレッスン

クラシックのレッスン第2回。前回はお試しレッスンだったので、今日から本格的にスタート。
どんな感じになるかなーと思ってたら、お試し時とは全然違う、タイトな内容。基礎もみっちり。曲もみっちり。お試しの感じでほんわかしてたらどうしようかと思ったが、そんな隙間も無く、良いスピード感で進んだ。
若い先生だが、恐らく良い師匠についてらっしゃったのか、ご本人の性格か、フラットで良いも悪いも躊躇なく仰る。気付き

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肩甲骨

肩甲骨

昨年からいろんなことが出来なくなった時間を、楽器の練習にあてるようになった。テナー育ちの僕なので、息のトレーニングを兼ねてテナーバスとテナーを8:2ぐらいで吹くようにしている。その結果、自粛自粛と叫ばれる窮屈な時代に、僕はパワーアップした。

楽器に触れる回数も今までの3倍ぐらいになり、精神的にもコンディションも充実しているが、急に楽器が重くなり、回数も増え、また個人練習はバンド練習と違って(わざ

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Sammy Nestico 0117

何回も書いたことがあるが、僕が中学生のときにカウントベイシーをお客さんの前で初めて演奏したのは「The Queen Bee」で、アレンジはSammy Nestico。もう30年も前の話だ。それからずっとカウントベイシーを演奏し続けている。僕の楽器歴=ベイシー歴、だ。歴史の流れからすればNesticoは御大ベイシーの後期のアレンジャーとなるが、僕の個人的ベイシー史で言えば、70年代のNesticoか

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初めてのレッスン

なんだかんだでズルズルと今日になったが、生まれて初めて、クラシックの先生にレッスンをして頂いた。以前薦めて頂いた教則本はずっとやっていたが、いよいよ底力を上げようと、鉛のように重い腰を上げた。バンド活動が少し緩やかになったゆとりのお陰だ。

思えば、プロのクラシックの人と接する機会はほぼ無い。直接のお知り合い以外の接点だと、楽器屋で試奏してたら部屋の外から嫌味たらしく真似して吹かれたり、楽器屋で客

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2021

2021

張り切ってアカウント作って、なんと9月以降書いていませんでした。Facebookやバンドのブログもあるので、そっちで吐き…綴ったら、ついつい。

2021年は例年になく騒がしいイベントの無い平穏な新年を迎え、家族とゆっくり過ごしています。大晦日にパパがいると息子は嬉しそうだったので、これも良かったのかなと思いつつ、息子に冬休みの宿題をさせながら「パパも楽器の練習とか本読みがんばるね」と楽しく自分の

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