『覚悟』の量が、得られるものの総量
結論から言うと、なかなか結果が出ない、人生がパッとしない、と思っている人は、『覚悟』が足りないことが原因だ。
就活・起業・恋愛・ビジネス、全てにおいて、『覚悟』の量・大きさ・回数が、人生において得られるものの総量だと考えている。
例えば自分は『会社を辞めて起業したい』と思っていたが出来ない時期が何年かあった。
理由は『会社の経験や身分を捨てたら勿体無い・食っていけなくなったらどうする・起業で失敗したらどうする』などの思いがあったからだ。
当時を振り返ると、これは『覚悟を決める』ことが出来なかったのだと今になるとわかる。
ここで言う起業の『覚悟』とは、具体的な行動と心構えだ。
例えば、
「1日14時間、週7日、会社が安定するまでは死に物狂いで働く」
「売上をあげるまで商品を売ることに血を吐くほどまで考える」
「資金ショート寸前、赤字垂れ流しでも、お金をなんとか必死で工面する」
「業界で生きていくために、必要な勉強は何十万円払ってでも勉強する」
「肩書きも知名度もない状態でも、倒産させないために、誰からも評価されなくても働く」
などだ。
これが『覚悟』の具体例である。
会社員の時に起業のためになかなか辞められなかった理由は、上記のような状態を引き受けるだけの覚悟がなかったからに他ならない。
毎月やるべき仕事が与えられ、勤務時間がある程度決まっていて、毎月の給与が振り込まれる状態の自分が、そうでない状態に放り込まれることを恐れ不安になるのも無理はない。
しかし、恐れ・不安の状態は、覚悟が決まっていないことと同義でもあった。
人間は、「こうしたい」という願望や思いがある。
素直に自分の心に向き合うとき、「こうしたい」という希望と同時に「失敗したらどうしよう・今より大変だろうな」という不安を感じる。
ここが、大半の人生の分かれ目だと思う。
ほとんどは、「こうしたい」という思いを捨てて、現状維持を選ぶ。
『覚悟を決める』ことをしない選択を取り続ける。
結果として、人生がパッとしないと感じたり、悶々とした、我慢と無理の現実を過ごすことになっているのが現実だ。
過去の自分自身を振り返ると、覚悟できなかった結果、悶々としていたのが実際だった。
好きな人がいても『断られたらどうしよう』と傷つくことを恐れて辞めてしまう。誰にでもある感情だ。
これも「自分が傷つきたくない」という覚悟の無さが、相手を本気で好きだという思いを上回っている状態だ。
相手が死ぬほど本気で好きなのか、自分を守りたいのか、どっちなのかという、本質的にはそういうことだ。
「失敗したくない・傷つきたくない・バカにされたくない・周りから嫌われたくない・大変な思いをしたくない」
『覚悟』が無いと、とにかく人生が進まないことだけは断言できる。
周りでイキイキと過ごしている人を見ても、自分が会社を辞めて起業した経験を振り返っても。間違いない。
これは会社を辞めることを、勧めるための内容ではない。
会社を辞めるかどうかよりもっと大切な、人生全体の視点で捉えてほしい内容の話である。
・覚悟を決めないと人生進まないし、覚悟を決めれば自分に正直に清々しく生きられる
・『安定、プライド、周りの目や理解、目先のこと』等を選び続けるか、自分の心に従った正直な思いを選び続けるか
究極、うまくいくかどうかの結果より、自分が自分であることを貫き通して過ごすこと。
その上で成長が生まれること、これ以上のリターンはないのだ。
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