らふ

ジャニオタでライブキッズで会社員でカメラマン。

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最近の記事

依存と自立と栄光と

ミュージカル「20世紀号に乗って」を観劇した。 感想をしたためられる程の知性は持ち合わせていないつもりだったが、この手の舞台では珍しく「演劇全体のテーマ」のようなものを受け取ることが出来たので、備忘がてら書いておこうと思う。 私が受け取ったテーマは「自立と依存」だった。 主人公のオスカー・ジャフィは自身の舞台を成功させるためにリリー・ガーランドにオファーを持ちかける。 一方で若手俳優で彼女の恋人であるブルース・グラニットも彼女の栄光に縋るために彼女を追いかける。 この時点で

    • 推しが、デビューする。

      「僕ら、Aぇ! group、CDデビューします。」 3月16日、京セラドームで、メンバーの口から、私たちにそう教えてくれた。 ファンと、ファンになるかもしれない人だけの前で、そう宣言してくれた。 正直、私は全く予想できていなかった。 かつてないほど張り詰めた空気、ドームを震わすほどの声量を持った人たちが5万人いるとは思えないほどの静寂、嬉しいとも悲しいとも読み取れないメンバーの表情、配信されている事実…。 本当のところを言うと「解散します」と言われる準備をしていたほどだった。

      • 僕と契約して、アイドルになってよ。

        スパイダーマンなら、能力に気付いた日、 ルフィなら小さい船で出航した日、 プリキュアなら、得体の知れない生き物が突然現れた日、 魔法少女なら、うさぎみたいな形をした悪魔に契約を持ちかけられた日、 そして、「Youはここに残って。」そうサングラスのおじさんに声を掛けられた日。私のヒーローが誕生した日。それが18年前の今日、2月21日。私にとって彼がヒーローだと気づくのに、もう十数年かかってしまうけれど。 毎年のことのように言うけれど、ジャニーズには明確な「入所日」があ

        • だから佐野には気をつけろって言ったじゃん…

          2022/2/6、佐野担が爆誕しました。(チョロ) 佐野だけは好きになっちゃいけないって思ってたんですが、怖いですね、アイドルは…… 他の人がどうということではなく、私のオタクのルールとして、「年下の自担を作らない」というのがひとつあったのですが、完全に崩壊してしまいました…。佐野晶哉、恐ろしい男……。 まあ、まだ完全に自担と決めたわけではないので(まだ抗う気か…)これまでのいきさつは別の機会に改めて沼落ちブログを書くとして、今回は笑劇の感想記事にしたいと思います。(当然

        依存と自立と栄光と

          「俺は、法の中で暴れてるだけだ!!」

          数年前、何かのお笑い番組で見たアンガールズのコント中のこのセリフを今でも時々ふと思い出す。 コントの設定はもう朧げだが、「好きな女の子に気持ち悪いと拒絶するのが怖くてマネキンかなんかをその子と想定してデートのシュミレーションをしている男」だったと思う。 客席と山根がそのことを知って悲鳴を上げた瞬間に田中が放ったのがこの一言だった。 法の中で暴れる、という斬新かつ気持ち悪さを倍増させる表現に唸ってしまった記憶がある。確かに法に触れず自分の欲は満たしている……誰も嫌な気持ちには

          「俺は、法の中で暴れてるだけだ!!」

          ベスト書籍オブザイヤー2021

          今年もあとわずか!なんてバタバタしてるうちに気づいたら年を越してしまいそうな皆さんお元気ですか?全くもって同感です。 毎年恒例…に出来るほど今まで本の感想をしたためて来なかったわけですが、今年は色々と面白い本に出会えたので、主観だけで綴ってみようかと。 数えたら記録してる分で75冊。母数があんまり大きくないけど、来年はもっとたくさん読むぞ!の気持ちで残します。 〈ビジネス本編〉 ・人の心は読めるか 読めないよ!!!!!!っていうのをひたすら綴った本です。笑 よくある、

          ベスト書籍オブザイヤー2021

          手応えのない、世界を越えて

          コロナがゆっくりと終わろうとしている。 緊急事態宣言も明け、非日常が日常になりつつあった私たちの生活に少しずつ変化が見え始めた。 そんな中、私のスマホに1件の通知が届いた。 「ザ・少年倶楽部番組協力のお願い」 (訳あって、ジュニア情報局に入るだけ入っている。ただ、この名義が“息をした”ことは一度もない…) そうか…少クラ、観覧再開するんだな……としみじみ思った。 少クラに強く深い思い入れがあるわけでも、収録日がオフの日というわけでもなかったのでもちろん応募はしなか

          手応えのない、世界を越えて

          【観劇録】舞台「赤シャツ」の感想書き殴り

          「どんなに良い人間でも、きちんとがんばっていれば、だれかの物語では悪役になる」 終演後、一昔前にTwitterで見かけたこの言葉を強く思い出した。 夏目漱石の代表作「坊ちゃん」のスピンオフ舞台「赤シャツ」。学校の教頭先生「赤シャツ」は作中で悪役として描かれ、最終的に坊ちゃん先生にボコボコにされて終わる。 「赤シャツ」は本当に悪い奴だったのか?「赤シャツ」サイドから見た世界は180度違うものなんじゃないか?そんなテーマの舞台だった。 予習として原作は読んでおいた方がいい

          【観劇録】舞台「赤シャツ」の感想書き殴り

          10年越しに苦手だったアイドルを初めて見た。(SZ10THライブレポ)

          Sexy Zoneのライブに行ってきたよ!! 前述の記事の通り、「スーパー楽しみにしてるフェス2021」大賞を受賞していたメトロックが無事に中止となり、心が折れまくっていたちょうどそのタイミングで、友人からセクゾライブのお誘いがあった。 正直ちゃんと通った記憶がほとんど無く、楽曲もシングルの一部のワンフレーズが限界という最低な状態だったけれど「このタイミングでお誘いが来たのは何かの縁なのでは…」と思い直し、開き直り、一夜で参戦を決めた。まあ、メトロのチケ代も戻ってきますし

          10年越しに苦手だったアイドルを初めて見た。(SZ10THライブレポ)

          世界を7色に、世界は7色に。(アルバム「rainboWレビュー前編」)

          ※今更アルバムレビュー…??という感じですが、書いた当初は発売直後だったんです!本当です!信じてください!!ちょっと途中で心折れちゃっただけなんです!というわけで発売当初の気持ちに戻って読んでいただけると幸いです!(読者に丸投げしていくスタイル) みんな~~!聞いてーーー!!! 私の大好きなアイドルがアルバムを出したよ~~~!!!!!!! というわけで、初めて。私が好きになって初めてWESTさんのアルバムが出たということで、初・楽曲感想ブログを書いていこうと

          世界を7色に、世界は7色に。(アルバム「rainboWレビュー前編」)

          オタクとフェスに行きたかった

          今日は仕事なのに、朝から瞼が腫れていて余計にモチベーションが下がってしまった。 こんなに沢山泣いたのはいつぶりだろう? 自分でも、こんなにショックを受けていることに驚いている。 私の推し、ジャニーズWESTが出演予定だったロックフェス「METROCK2021」の開催が断念された。 「あくまで断念。開催延期を目指す」とは書いてあるものの、そこに期待をかけるほどのパワーはすっかりこの1年で削られてしまった。 オタク友達をロックフェスに連れていく。 これは私がオタクに出戻りし

          オタクとフェスに行きたかった

          ざっき

          仕事が終わる。 パソコンを閉じる。 窓に立て掛けている推しの写真と目が合う。 ああ、好きだなぁ…と思う。 肩と頭にのしかかっているタスクがふっと見えなくなるような、そんな力がある。そんな推し。 ここ最近、落ち込むことが多い。 病名や症状がつけられるほど深刻なものではないけれど、なんとなく、感覚のはなし。 わたしは、こんなに神経質だっただろうか? こんなに些細なことで躓いて挫けてしまう人だったんだろうか? そんなはずはないと思いながら、でも、「コロナ禍のせい」と言ってしまうに

          カレンダーは、作れる。

          ジャニオタ歴十数年、初めて推しのカレンダーがない1年を迎えようとしていてとても困ってしまったので手作りしたよって話です。 1.アンチ週刊誌系オタク(ただの前置きだし長いので飛ばしてね)オタク生活で嫌いな言葉が2つある。「高額転売」と「週刊誌」。これだけは絶対に手を染めないと心に誓って生きている。いや、私が勝手に生きてるので他のオタクがどうこう言うつもりはないんですよ、本当に。 ただ、これを崩してしまったら、オタクとしての私が成り立たなくなってしまうなぁというか、推しに面目が

          カレンダーは、作れる。

          自担の17歳の誕生日

          アイドルには2つ誕生日がある。 1つは生命が誕生した日、世間一般の誕生日。 もうひとつは、アイドルになった日。 ジャニーズには、有難いことに明確な「入所日」が存在する。 今日、2月21日は私の自担、神山智洋さんの「入所日」。 アイドルとして17歳を迎えたことになる。 私が神山さんを明確に認知したのは去年なので、16年もこんなに素敵なアイドルを知らずに生きていたことになる。 後悔すればキリがないけれど、私にはあのタイミングがベストだったのだ、とも思う。 元担と色々あって、自

          自担の17歳の誕生日

          踊らないスーパーエモーショナルバンド「SUPER BEAVER」のオススメ曲

          私の大好きなアイドル「ジャニーズWEST」のアルバムに、 私の大好きなバンド「SUPER BEAVER」が楽曲提供をしてくれることになった。 もうその事実だけで3日3晩ご飯を抜けるくらい嬉しいのですが、人間というのはワガママなもので、「せっかくなのでファンの人にはビーバーがどんなバンドか知ってほしいです!」という欲も出て来てしまいました。 というわけで今回は、邦ロックファンが勧めるSUPER BEAVERについて書いていきます。 SUPER BEAVERってどんな人?

          踊らないスーパーエモーショナルバンド「SUPER BEAVER」のオススメ曲

          できることなら、ファンじゃない私で。

          こんな時だからこそ、本の世界を旅してみてほしい。 というわけで加藤シゲアキ著「できることならスティードで」を紹介したい。 またオタクのダイレクトマーケティングか、とうんざりする前にまずは手に取ってほしい。 本当に、本当に面白かった。 「旅」をテーマにしたエッセイが14編、短編小説が3編収録されている。 文章自体は幼稚なわけではないし、むしろちょっと小難しい言い回しもあるくらいなのに、溶けるように残ページがなくなっていった。 これも彼の「頭のよさ」なんだろうか…だと

          できることなら、ファンじゃない私で。