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踊らないスーパーエモーショナルバンド「SUPER BEAVER」のオススメ曲

私の大好きなアイドル「ジャニーズWEST」のアルバムに、

私の大好きなバンド「SUPER BEAVER」が楽曲提供をしてくれることになった。

もうその事実だけで3日3晩ご飯を抜けるくらい嬉しいのですが、人間というのはワガママなもので、「せっかくなのでファンの人にはビーバーがどんなバンドか知ってほしいです!」という欲も出て来てしまいました。

というわけで今回は、邦ロックファンが勧めるSUPER BEAVERについて書いていきます。

SUPER BEAVERってどんな人?

ジャニストファンに一言で彼らの世界観を説明するなら、「重岡大毅作詞曲」。

あの、大胆ではないながらも、私たちの日常にそっと寄り添って弱い部分を優しく支えてくれる曲。そんな印象の楽曲が多い印象です。

大声を出させて躍らせて、嫌なことを吹っ飛ばす。そういうスタイルのバンドも多々ありますが、(私はこのタイプのバンドも大好きです。)彼らの曲はじっくりじんわり心の中に入ってきて、しみ込む感覚。彼らは自称「踊らないロックバンド」で通っているくらい、哲学的というか、情緒的な人たち。だからといってしんみりしすぎているわけでもない、そういうバランスのとり方も本当に上手い、素敵なバンドです。

背中をバシバシ叩きながら大声でエールを送るというよりは、隣で何気なく言われた一言がずっと心に残り続ける…みたいなところが、重岡作品を聞いた瞬間BEAVERにそっくりだなあ、と勝手に思っておりました。

だから今回縁あって、その世界観を作っている柳沢さんがWESTに曲提供、その曲がアルバムの1曲目に入ると知って本当に本当に嬉しかった。

私にとっては一番のトピックスでした。CDを再生して、最初に耳に入る音がBEAVERの作る音だなんて、今考えても夢のようです。

(1曲目がDOKODAだったら、違う意味で夢みたいだったと思います…あれを聞いたらもう他の曲は入って来ないよ……)

SUPER BEAVERの楽曲はどこで聞ける?

はい、そうなんですよ。聞けるんですよ、「サブスク」で。

AmazonMusic、Spotify、AplleMusicでは彼らのページが確認できましたが他にも聞けるところがあるかも…(公式情報見ろ)

もちろんYouTubeでも公式PVが沢山上がっているので、そこから気軽に手に取ってみるのもオススメです。(この後の章でリンク貼ってます)

人にお勧めするときにデジタル配信されてるの、本当に強みしかない…。

何から聞いていいか分からない方にはひとまずアルバム「27」をお勧めします。1曲目から名曲のオンパレードなので、ええ。

SUPER BEAVERのオススメ5曲

「おすすめの曲ってある?」この質問が一番難しいんですよ。

そんなん全部だわ。全部聞け。

……と言いたいところですが、そうもいかないのは分かっているので、特に初めての人に聞いてほしい5曲を厳選しました。気になる曲だけでいいので聞いてください。いやもう、ほんと、聞いて。

1.青い春

初めて聞いたのはライブだった気がするんだけど、一瞬で好きになって今でも聞くたびに新鮮な気持ちになる。

歌詞のどこを取っても、高校生が全力で書いた!という印象の曲。悪い意味じゃなくて、これくらい純度100%の想いを歌にされると、受け取る方もひねくれては受け取れないというか、共感できるか否かを一回置いて「いい曲だなあ…」となってしまう。

サビ前の3拍子で手拍子するのが本当に楽しい。ライブに行きたい……

PVのストーリーもめちゃめちゃいいので絶対見て下さい。この趣旨の曲のキャスティングを老夫婦にするところに制作陣のセンスが詰まってる…。

2.美しい日

これもライブでおもむろに手拍子をはじめたぶーやん(ボーカルの渋谷龍太さん。めちゃめちゃ歌がうまくて足が細い。)に引き込まれて大好きになった曲。

改めて歌歌詞を読み返してみると明言の宝庫で、どこを切り取っても唸ってしまう。

誰かにとって
[たかがそれ位]の
ありふれた喜びを嬉しいと感じた瞬間に
思い浮かんだのは誰?
もしかして幸せは
訪れるものでも待っているものでもなくて
今ここにある事に
気がつくものなんじゃないかな?

歌う哲学~~!!

基本的に音楽は曲調で聞くことが多いけどBEAVER楽曲は歌詞を噛みしめてじっくり味わってしまう。幸せの形って本当に人それぞれで、私がロックを聞いて感じる喜びも、アイドルに救われる幸せも、誰かにとっては「たかがそれ位の」ことなんだけど、それでもそこに、今既にある「幸せ」に気付ける私たちは、どうしたって恵まれている。

3.ありがとう

感謝の気持ちを綴った曲は吐いて捨てるほどあるけれど、「伝えられることは伝えられるうちに」を「死んじゃうから」と強烈な語彙を敢えて出してきているところが、聞き流せないポイントになっていると思う…なんかどんどん音楽論みたいになってるな笑

「ありがとう」も「幸せ」もどんどん慣れていってしまうものだから、忘れないように、原点に立ち戻りたくなるたびに、私はSUPER BEAVERにすがるのかもしれない。

…なんだかまとめちっくになりましたが、あと2曲お付き合いください!

4.赤を塗って

これはアルバム曲だし代表曲でもないし、生で聞いたことあったっけ…?ってレベルなのですが、個人的にめちゃくちゃ刺さっている1曲。アルバム「27」に収録されています。

キンプリが「シンデレラ」を歌うとしたら、この曲は舞踏会に行く勇気すらない、教室の隅で素朴に生きている「モブキャラ」に焦点を当てた曲。

モブ、と書くと聞こえは悪いけど、こういう小さい幸せをくみ取るのが本当に上手いなあ…と思う。

泣きたいときにいつだって夕暮れ時だとは限らない

こんな美しい歌い出しある…??

男性アーティストが女性目線の曲を歌うというのももちろんポイントだけど、その女性像がなんだか健気で応援したくなる…と同時に大半の人が自分と重ねて聞いてしまうんじゃないかと思う。

BEAVERっぽいか、という視点は置いておいて、私が個人的に一番好きな曲です。

5.人として

人として正しく生きていたいよね。でも正しく生きるってなんだ?の答えを提示してくれている曲。

あなたに嘘をついて 後悔をした
僕も騙されているかも しれないけど
疑って 暴くよりも 嘘ついた人が気付いて
傷付いて 解るほうが いいと思うんだ

この歌詞が刺さるうちは性善説で生きているんだろうな、と思える。

「人として」をテーマにしているのに行き着く先が「人類愛」みたいな壮大なものになっているBEAVERの重さがどうしようもなく大好きで、コンディションによっては大号泣してしまう。

カッコよく生きるには、愛し続けるしかないんだよな。

今話題の「THE FIRST TAKE」バージョンもあるので、そちらもぜひ。



…え、まって、もう5曲いった?まだ全然ありますが??全然あと10曲は余裕で書けますが??

でも、入り口は作ったと思うので、あとは各人、気になる方にどんどん掘り下げていって下さい。勧められるより自分で探していく方が沼が深いことは分かっているので…ええ……(いろいろな経験者)

おわりに

SUPER BEAVERの魅力は数あれど、私が魅力を感じる一番のポイントは「当たり前のことを当たり前で済ませない」ところだと思う。ぶっ飛んだ思考回路や独特で洗練された世界観ではなく、だた、私たちの日常に寄り添って、日常を摩耗していたらつい忘れてしまうそうになることをふとした瞬間に思い出させてくれる。そんなバンドだと感じている。

そんな彼らが満を持してジャニーズWESTに提供してくれる楽曲がどんなものになるのか、彼らがそのプレゼントをどう歌いこなすのか、今から楽しみにしています。

毎日の「当たり前」に感謝しながら

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