僕と契約して、アイドルになってよ。

スパイダーマンなら、能力に気付いた日、

ルフィなら小さい船で出航した日、

プリキュアなら、得体の知れない生き物が突然現れた日、

魔法少女なら、うさぎみたいな形をした悪魔に契約を持ちかけられた日、

そして、「Youはここに残って。」そうサングラスのおじさんに声を掛けられた日。私のヒーローが誕生した日。それが18年前の今日、2月21日。私にとって彼がヒーローだと気づくのに、もう十数年かかってしまうけれど。

毎年のことのように言うけれど、ジャニーズには明確な「入所日」があるので、本人の誕生日とアイドルとしての誕生日が2回お祝い出来るのは、私としてはとても嬉しい。

私はアイドルとしての神山さんしか知らないから、本来の誕生日よりも、入所日をお祝いする方が形式としては正しいんだろうな、と思う。思いつつ、毎年両方盛大にお祝いしてしまっている。笑

こうしてアイドルとしての1年を振り返るとき、いつも私は同じことを想う。「どうして彼は今もアイドルでいてくれるのだろう」と。

平成になり、令和になり、アイドルは長期化・高齢化してきた。昭和だったらまずあり得ない年齢層のアイドルが今では第一線を突っ走っている。

ファンとしては非常にありがたいことだけど、反面、本当にいいんだろうかと戸惑ってしまうことも多々ある。

1度きりの人生。アイドルを貫いて終わってしまっていいんだろうか。ほかにやりたいことを我慢していたりしないんだろうか。ファンという存在が、時に重荷になることがあったりしないだろうか…。

でも今日も彼はアイドルでいることを選択し続けてくれている。なんというかそれはもう、私たちに出来ることはその事実にただ感謝することだけなのかもしれない、という諦めに似た尊敬の念が湧いてくる。

彼がどんな思いでジャニーズWESTというグループに身を置いているのか、1ファンの非関係者である私には推しはかることしか出来ないけれど、彼がどんなにこのグループに愛を注いでいるか、ということくらいは容易に想像が出来る。

家族同然どころか、運命共同体のように語るこのグループが、どうか今のまま続いてほしいと願わずにはいられないし、個性あふれるメンバーをどうか今のまま愛し続けて欲しいと思う。これからきっと私も想像できないほどの色んなことがあるだろうし、「ずっと同じ気持ちでい続ける」というのがどんな行動よりも難しいことは分かっていつつも、それでも私はオタクなので、そう祈らずにはいられない。

ジャニーズで初めて〇〇した人、この道を切りひらいた人、という肩書きは、今のところ神山さんにはないけれど、作詞・作曲・振付を毎回当たり前のようにこなしたり、後輩にもご飯をおごるような感覚で曲提供したり、音楽雑誌で連載を持って、アーティストとの交流を持ったり、本当に応援していて楽しいし、神山担でいられてよかった、と毎回のように誇らしくなる。

私の人生にこれからどんな人が関わってきても、この肩書きは誰にも預けないつもりだし、おろさないつもりでいる。

それは、私の意地というよりも、単純に「楽しいから」に尽きる。

オタクとして、こんなに嬉しいことはない。

19年目のアイドル神山智洋が、どんな世界を私たちに見せてくれるのか、連れて行ってもらった先でふと振り返った時に、そこに、どんな景色が広がっているのか、楽しみにしながらこの1年を過ごしていきたいと思う。


神山智洋さん、入所18周年おめでとうございます。

今日もアイドルでいてくれて、ありがとう。

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