オタクとフェスに行きたかった

今日は仕事なのに、朝から瞼が腫れていて余計にモチベーションが下がってしまった。
こんなに沢山泣いたのはいつぶりだろう?
自分でも、こんなにショックを受けていることに驚いている。

私の推し、ジャニーズWESTが出演予定だったロックフェス「METROCK2021」の開催が断念された。
「あくまで断念。開催延期を目指す」とは書いてあるものの、そこに期待をかけるほどのパワーはすっかりこの1年で削られてしまった。

オタク友達をロックフェスに連れていく。

これは私がオタクに出戻りしてからずっと胸に秘めている長年の夢だった。
最近は胸に秘めきれずに溢れ出してたけど……笑

ロックフェスは、楽しい。
全国津々浦々、色んなフェスを経験してきて、もっと色んな人にこの楽しさが伝わればいいのに!といつものメンツを眺めながら何度も思った。
きっと興味がありつつも、決定打に欠けるからと足を伸ばせていない人が沢山いると思う。現に「行ってはみたい」という声はよく聞く。
テレビやメディアでライブハウスシーンで活躍するバンドが多く取り沙汰されるようになったひとつの結果なのかもしれない。
そんな中、安心と信頼のMETROCKが、ピンポイントで唯一応援している私の推しをフェスに招待してくれた。

フェスのステージに立つWESTが見られる!という感動と同じくらい…その倍以上に、オタクがフェスに来てくれる!という喜びの方が強かった。
きっとWESTが出なかったら行こうとも思わなかった人ばかりだと思う。
だから、オファーしてくれたMETROCKサイドには感謝しかない。間接的に私の夢を叶えてくれたようなものだから。

一緒に行く人にはもちろん、私がアテンドし切れない人の分も出来るだけ楽しんでもらえるように、アーティストのジャンルチャート表を作ったり、各アーティストのダイマシートも会場の回り方も順次載せようとプレゼンシートを用意していた。
自分がフェスに行く時は、どんなアーティストか分からないところも含めて出会いの場にしていたので、初めて出演全アーティストのMVを漁って勉強した。
笑っちゃうくらい張り切っていた。

そんな準備も、感動も、きれいに潰されてしまった。
この状況で私たちだけが手放しで遊び呆けるのは確かにおかしい。「自県に来ないで!」と色んなところで叫んでいる状況で東京から大阪に平気で遠征しようとしていた私の方が間違っているのかもしれない。
だけど、それでも、悲しいものは悲しい。
開催されて欲しかったという気持ちは絶対に消えないし間違った感情でもない。

オタクとフェスに行きたかった。行ってみたかった。WEST本人たちの願いとは比べ物にならないくらい小さな夢かもしれないけれど、私は私で本気だった。

その夢が一旦なくなってしまったことにひたすら落胆していた。
気づいたら近所のスーパーで花束と目につくめぼしいものをひたすらカゴに入れるという豪遊をしていた。
なんだか1年前の6月もこんなことあったな〜なんてデジャブを感じながら、ねるねるねるねを練っているうちに、とんでもなく惨めでどうしようもない自分がなんだかおかしくなってきて、どうでもよくなってきた。

お酒が強くて次の日が休みだったら酩酊するまで飲み明かしていたんだろうな、と思うけど、下戸で生真面目な社畜に出来るのはこんなストレス発散くらいだった。

相変わらず夜が明けても悲しいけど!
1ミリも変わらず悲しいけど、なんとか1人で誤魔化しながら生きてみることにする。

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