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【他者の記事の感想】まるで善意に満ちた催眠術だ。

小牧幸助氏の『ため息はシャボン玉に』という小説作品が良かったので紹介したいと思います。
まずその記事はこちら。


noteというプラットフォームで創作物を無理なく読ませるとしたらやはりこのくらいの文章量になるのでしょうか。
ほかのクリエイターの方も含め、ショートショートを発表される方は少なくないようです。


その中で小牧幸助氏の本作は、二人称を用いた文体が目を引きました。
小説の文体としては珍しい部類に入る二人称ですが、本作では二人称が非常によく利いていると思います。

〈あなたは〉と呼びかけられた読者は、作者(あるいはそこにいる架空の存在)との一対一を強烈に意識します。
そして展開される優しいストーリー。


まるで子守歌。
まるで善意に満ちた催眠術です。



内容、文体、文章量、プラットフォームの性質がうまくかみ合った、自分も書き手として参考にしたい作品でした。

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