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エッセイ集

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小説以外で書いた覚書などを掲載します。
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2015年1月の記事一覧

地球の成り立ち(12)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 地球史上、古生代以降で、生物の大量絶滅が起こったのは、オルドビス紀末(約4億4380万年前)、デボン紀末(約3億5890万年前)、ペルム紀末(約2億5220万年前)、三畳期末(約2億年前)、そして白亜紀末(約6600万年前)です。

 どうもこの何々紀という区切り

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地球の成り立ち(11)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 約4億5000万年前ぐらいに古代サンゴ、やコケムシ、ウニ、ヒトデなどの無脊椎動物が誕生します。ちょっと馴染みの生き物が登場してきました。

 その後、約4億3000万年前ぐらいに、生物が十分に生活できるほどに成長したオゾン層ができあがり、紫外線をバリアしてくれるこ

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地球の成り立ち(10)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 前回の最後で、スノーボールアース現象で、凍りついてしまった地球では、ほとんどの生物が大量絶滅してしまい、生物たちの活動が極端に抑制され、いみじくもその結果、海には生物が必要とする栄養分が十分に溜まっていきます。

 それを利用して、雪解けとともに光合成で二酸化炭素

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地球の成り立ち(9)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 約7億年前、46億年の歴史の中でも危機的な大事件が地球に起こります。地表のほとんどすべてが氷に覆われてしまう「スノーボールアース」という現象が起きます。

 現在では、このスノーボールアース事件が過去に少なくとも3回あったと考えられているそうです。約22億年前、そ

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地球の成り立ち(8)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 超大陸の形成によって、大陸と大陸の間にあった海がなくなり、海岸線が極端に短くなると、浅瀬に生息していた多くの生物が死滅してしまいます。地球史において何度か起きている生物の大量絶滅には、超大陸の形成が関係しているという考え方もあるそうです。

 超大陸の形成期には、

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地球の成り立ち(7)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 創生期の地球を覆い尽くしていたドロドロのマグマをマグマオーシャンといいます。このマグマオーシャンは、コマチアイトという岩石が溶けたマグマからできていました。

 やがて表面が冷えて固まったコマチアイトは、「プレート」という硬い岩盤を形成します。冷えたプレートは、流

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地球の成り立ち(6)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 今回は、二酸化炭素の話をしたいと思います。二酸化炭素は、酸素が登場するまでの地球で、大気成分の主役だったことは、前回までで紹介しました。今回は、この二酸化炭素(正確には炭素)が地球上を循環していると考えられていることを紹介したいと思います。

 この二酸化炭素は、

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地球の成り立ち(5)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 前回、酸素を作り出す「光合成」というシステムをもつシアノバクテリアという生物が登場しました。「光合成」とは、水と二酸化炭素から、太陽の光エネルギーを利用して酸素と有機物をつくり出す反応のことです。シアノバクテリアは、海の水と当時の大気成分だった二酸化炭素から太陽の

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地球の成り立ち(4)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 生命が誕生したのは、いつ頃だったのでしょうか?それは、およそ38億年前だそうです。この頃の地層で、生物であろうという化石が見つかっています。それは、古細菌の一種だとみられています。

 この頃になると、生命の源である有機物が自然と作られる環境が整ってきます。有機物

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地球の成り立ち(3)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 海の水は、どこからやってきたのでしょうか?その答えは、宇宙にあった隕石からだそうです。そう、星のかけらで述べたように僕らの体の元素と同じように、隕石の中に含まれていた元素が水となって、今の海を形成しています。太陽系にあった無数の隕石から水はやってきたのです。

 

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地球の成り立ち(2)

 前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。

 ところで、地球に現在のような海のもととなる水をたたえた海ができるのと、月が誕生したのとではどちらが早かったと思いますか?

 正解は、月の誕生の方が早かったみたいです。月は、地球が誕生してまもなく、火星と同じぐらいの大きさの原始惑星がぶつかり、マントルの一部がかけ

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地球の成り立ち(1)

 以前、星のかけらというタイトルで、私たちのからだが宇宙の始まりの頃に作られた水素原子で出来ていることを紹介しました。

 今回は、地球がどうやって誕生したのかを紹介したいと思います。
 参考図書は、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)です。

 地球は、およそ46億年前に太陽系ができあがる過程で生まれてきたと考えられています。太陽が生まれた時期とそれほど変わらない時期に地球も

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富士山

富士山

 先日、富士山を撮りに山中湖まで行ってきました。

 河口湖には何度か行ったことがあったのですが、山中湖へは、はじめて。

 早朝の首都高を抜け、中央高速道路を相模湖まで走り、国道413号線を通って、峠を越えて、山中湖へ抜けました。

 夜の首都高はやはり緊張します。どう考えても高速とは思えない急カーブの連続、合流地点は狭くて短い。よく事故が起きないものだと改めて思いました。

 相模湖あたりから

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