社長の重責
200万円の請求書…
予想もしていない出来事だった。
すぐに、Hさんに相談した。
「Kさん、会社のハンコは渡していないわよね!」
僕は、この会社をつくる際、Hさんから常に言われていたことがあった。
会社のハンコは絶対に誰にも渡さないこと
それは、これから会社の社長になると決めたからには、一番大事なこと
僕「大丈夫です。誰にも渡していません」
Hさん「私は、この東京の事務所には行っていないけど、Sさんはなんて言っていたの?」
僕「Nさんの好意で場所を提供してもらっているとしか聞いていません」
手紙の内容からすると、実はS氏は、Nさんに、株式会社 ガイアアグリサポートで借りることを伝えていたようだ。
僕やHさんにも、何も話はしないで…
S氏が勝手にしていた。
Nさんに電話やメールで話をしても、
「そういう契約になっている」
というだけで、まったく、こちらの事情は関係ない姿勢だ。
Nさんにすれば、当然かもしれないが、もう直接話をするしかなかった…
Nさんも、S氏のことは今回の補助金の一件で、わかっている。
すべて悪いのは、S氏なのだから、そこに話を持っていきたかった。
どこまで話ができるか?
それはわからなかったが、僕は、Hさんと一緒にNさんに会いに行った。
重い足どりだった…
話は平行線だった・・・・
(キーポイント)
会社をつくるには、当時30万円のお金が必要だった。(手続きなど含めて)この会社をこれで、終わりにするのはいつでもできる。
しかし、この会社という箱をつくるには、又お金がいる。
もし、この会社の箱を使って、他の仕事をするなら、この会社の名義を変え、他の事業にも使える。Nさんは、このことも、この話の中で少し触れていた。
・この会社を生かす方向に話を進めていくこと
・S氏に責任を取らせること
とりあえず、この話で一旦、請求書の話は、時間をおくことができた。
しかし、僕は、社長という重責をこの時、初めて感じていた。
すべて、僕(社長)に責任がくる
どんなことがあっても、すべて
これが社会の法律だ。
それを感じていた矢先、
あったはずの資本金300万円がなくなっているということがわかった!!
つづく…
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