清原 茂史

【強み】収集心。分析思考。調和性。最上志向。内省。 【元職】システムエンジニア。人材育…

清原 茂史

【強み】収集心。分析思考。調和性。最上志向。内省。 【元職】システムエンジニア。人材育成。 【現職】地方公務員。固定資産税。地方財政。国民健康保険。 【著作等】自治体の課税担当になったら読む本(共著)。知っておきたい財政用語(『地方財務』2023年5月号)。

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  • 書評というほどでもない書評

    キヨハラの読書録。おもしろいと思った本をとりあげます。

  • 説明力向上委員会

    KIYOなりに「分かりやすい」とはどういうことか、どうしたら「分かりやすい」と言われるようになるのか。そんなことをつらつらと考えていきたいと思います。

  • 地方財政あるある

    全ての公務員に捧げる地方財政の超入門。地方財政のイロハを、ゆる~く、かつマジメに伝えるための小ネタ集。

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キヨハラ、note再始動します。

こんにちは。 ここしばらく休眠状態でしたが、今回は再始動の宣言です。 noteを始めたのが2021年4月。こんな開始宣言をしていました。 その後、いろいろ動きがありました。 1.出版しました! 共著ですが、『自治体の課税担当になったら読む本』を上梓しました。 2.月刊雑誌に掲載されました! 『地方財務』という雑誌で、特集記事「知っておきたい財政用語―ざっくりイメージからはじめよう!」を寄稿、巻頭を飾らせていただきました(2023年5月号)。 で、今回、これらの

    • ■教養としての社会保障

      静かに、そして熱量の高い一冊でした。積読していたのですが、もっと早く読むべきでした、すみません。 元厚労省の官僚であった筆者による社会保障の見方は実に幅広く、自身の考えを深めるにとてもよい本でした。筆者の考えは大きく以下の3点にまとめられるように思います。ほぼ引用となりますが、ご容赦ください。 === 1.社会保障をポジティブ・ウェルフェアの文脈で読み直すポジティブ・ウェルフェアとは、保護と依存ではなく、社会への参加を保障する、つまりは自立を支援するという視点で社会保障

      • ■成瀬は信じた道をいく

        『成瀬は天下を取りにいく』の続編が出るというので、今度はどんな大津ネタが出てくるか想像していたのですが・・・ ちなみに前作のコメントはコチラ。 びわ湖大津観光大使となっている成瀬がカバーのイラスト。 やられた。完全にやられました。そう来たか、と。 彼女はいつも軽々と私たちの想像の斜め上を行ってくれます。 しかしまぁ、この成瀬。 私と高校、大学が一緒というのはまぁまぁある話として、高校の部活と特技まで一緒とは。とびぬけ具合はだいぶ違いますけどね。 あと違うと言えば、

        • ■13歳からのアート思考

          アート思考? 本書のサブタイトルには“「自分だけの答え」が見つかる”とあります。 一体どういうことなのでしょう? この本は美術やアートの教科書ではないのですが、美術史に多少の関心がありましたので、ざっくりレジュメにしてみました。 ================== 1.アンリ・マティス「緑のすじのあるマティス夫人の肖像」(1905) [問]「素晴らしい作品」とは? ・カメラの登場→「美=写実性」への懐疑 2.ピカソ「アビニヨンの娘たち」(1907) [問]「リア

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          【回顧・2023年】

          ================================== 大学卒業後、働き始めて、 今年度は21年目となります。 今の市役所勤務も11年目。 現職が前職期間を超える節目の年は、 大変実りのある1年となりました。 1.何といっても~執筆活動~ 『自治体の課税担当になったら読む本』を上梓。 何といっても、これが今年最大のトピックです。 2021年12月から執筆していましたが、 ようやくお披露目の時を迎えました。 ノリで「出版記念講演」もやりましたね。 そんな折、

          【回顧・2023年】

          #9.アタマの中を整理する

          前回は、ナンバリングとラベリングは重要だと言って話が終わっていました。 今回は、なぜ重要なのかということをお話しします。この点については、実は前々回の話の中にヒントが隠されていました。 この部分です。 そうです。まとまりのない話にならないように、「まとまり」を作るのがナンバリングでありラベリングなのです。 これは相手にとって分かりやすく伝える以上に、重要な意味があります。それは自分の伝えたいこと、もっと言えば考えていることを整理するということです。論点、論拠などの「ま

          #9.アタマの中を整理する

          #8.ナンバリングとラベリング

          #4では、「分かりにくい」の3大理由は以下とお伝えしていました。 日本語が分からない(言葉・文章) 何が言いたいのか分からない(テーマ・主題) なぜそう言えるのか分からない(論理) そして前回は「一定の話をまとめる」ことが重要だと締めくくって終わりました。 前回までは「①日本語が分からない(言葉・文章)」という課題について考えてきましたが、今回は「②何が言いたいのか分からない(テーマ・主題)」について見てみます。引き続き、題材は「国民健康保険課のお仕事の内容紹介」(

          #8.ナンバリングとラベリング

          #7.言葉の内容を具体化する

          「①日本語が分からない(言葉・文章)」に陥らないためのポイントを見てきました。 前々回(#5)は「聞き手の持っている情報のレベルに合わせて説明する」ということ、前回(#6)は「相手が疑問に思いそうなことを先回りして提示して、スグにその疑問に対する答えを明らかにする」という方法についてお話ししました。 今回は、その合わせ技についてみてみます。引き続き、題材は「国民健康保険課のお仕事の内容紹介」(高校生向け)です。第3パラグラフの冒頭に注目です。 ===== 【第3パラグ

          #7.言葉の内容を具体化する

          #6.相手はどこで引っ掛かるか

          前回は、「①日本語が分からない(言葉・文章)」に陥らないために、「聞き手の持っている情報のレベルに合わせて説明する」というポイントを確認しました。今回はその続きです。 題材は、前回紹介した「国民健康保険課のお仕事の内容紹介」(高校生向け)の前半です。 ===== 【第1パラグラフ】 「皆さん、病院にかかったとき、たとえば3,000円とか、お金を払うやんな? あれって、本当は10,000円かかるけど、3,000円で済んでんねんな。 知ってた? じゃあ7,000円はどこから

          #6.相手はどこで引っ掛かるか

          ■言葉にできるは武器になる。

          何と言ってもタイトルが秀逸です。さすが電通のコピーライターさんです。斜め読みでも十分勉強になります。 プラトンの言葉から始まる第1章 なるほど、と。話す前には準備が要るんだよね、と。 本書ではまず、「言葉の伝わり方」にもレベルがあることが示されます。 ①不理解・誤解→②理解→③納得→④共感・共鳴 本当の「伝わる」とは「動きたくなる」ことを意味する、つまりは上記のレベル④まで到達してはじめて「伝わった」と言えるとし、その「伝え方」を伝えようとされています。 ※ちなみ

          ■言葉にできるは武器になる。

          #5.説明する「相手」はどれぐらい知っているんだろう?

          前回に提示した「分かりにくい」の3大理由は以下の通りでした。 ①日本語が分からない(言葉・文章) ②何が言いたいのか分からない(テーマ・主題) ③なぜそう言えるのか分からない(論理) 早速、「①日本語が分からない」から片付けていきましょう。 先日、研修で「自分の仕事を高校生に3分で説明してください」という課題がありました。私は国民健康保険課に属していますので、私の仕事は規則上、以下の通り定義されていることを「説明」することになります。 しかし、これをそのまま伝えても、

          #5.説明する「相手」はどれぐらい知っているんだろう?

          #4.“分かりにくい”の正体

          前回は、「分かりやすい説明」について、「書く」と「話す」を中心に考えていくという前提だけ確認して終わりました。 さて、私たちは“分かりやすい”の正体を突き止めたいわけですが、ちょっとアプローチを変えてみようかと思います。それは「分かりにくい」理由から考えてみるということです。「分かりやすい」理由より「分かりにくい」理由の方が、見つけられそうな気がしませんか? この点、『学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール』(小暮太一著(光文社新書))に上手くまとめられておりま

          #4.“分かりにくい”の正体

          #3.本論に入る前に~伝え方のいろいろ~

          前回は「“分かりやすい”を掘り下げていきたい」と宣言して終わりました。 私たちは「分かりやすく説明する」ことを目指しています。このとき「分かりやすく」に焦点を当てがちですが、その前に「説明する」について、整理しておきましょう。 何かを伝えようとするとき、「五感に訴える」と言ったりしますね。五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚でした。 この説明力向上委員会では、このうち視覚と聴覚に訴える伝え方、つまり「書く」と「話す」を中心に考えていきます。それは、当委員会はビジネスシ

          #3.本論に入る前に~伝え方のいろいろ~

          #2.読書感想文が書けなかった

          前回、「本を書きましたー」と言いました。 で、「本を書いたって? すげー!」と言われることがあるんですが、昔から文章力があったかというと、実は全くそんなことはありません。 2021年8月(本を書き始める前ですね)、「書く」をテーマに軽くお話する機会がありまして。そこで振り返った私の「書く」の歴史がコチラです。 見ての通り、子どもの頃は全く「書けない」人だったんです。それが今では本を執筆できるほど「書く」力が身に付きました。そこに至るまでのあれこれを思い出しながら、“分か

          #2.読書感想文が書けなかった

          #1.説明力向上委員会

          どうも。KIYOです。いきなり宣伝で恐縮ですが、このほど『自治体の課税担当になったら読む本』を書きました。 で、月刊『地方財務』という雑誌で、特集記事「知っておきたい財政用語―ざっくりイメージからはじめよう!」を寄稿、巻頭を飾らせていただきました(2023年5月号)。 ありがたいことに「分かりやすい」というお声をいただいております。あまりの分かりやすさに、全米が泣いているとも噂されております。 と、ここで思うわけです。「”分かりやすい”って一体何ぞや?」と。 KIYO

          #1.説明力向上委員会

          ■成瀬は天下を取りにいく

          「島崎、わたしはこの夏を西武にささげようと思う」 中2の夏休み、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した-。 裏表紙には西武大津ショッピングセンターのイラスト。 西武大津の閉店日に駆け付けた大津育ちの私としては、読まないわけにはいきません。しかも、主人公の成瀬が私の母校に入学していると聞けば、なおさら興味がそそられます。 そんな「滋賀滋賀」した本ですが、ある意味まっすぐな青春小説です。登場人物がみんな個性的なキャラクターで、そこが可愛らしく、いとおしく思えてきます。一見す

          ■成瀬は天下を取りにいく