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日本語レッスン日記

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プライベートレッスンは時として、その人の思いや悩みを打ち明けるカウンセリングのような場になることもあります。心に残ったレッスンを不定期で綴っています。
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#コラム

魔女は陸軍兵

Zさんとは私がまだフリーの日本語教師として働き始めたばかりのころ、カナダに住んでいる友…

Kiyomi sensei
4年前
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自己啓発

 日本でも自己啓発本が人気ですが、特にアメリカの人は自分を変えることに熱心な人が多いよう…

Kiyomi sensei
4年前
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悩みは距離感

 Jさんは韓国の大学生。就活中で、日本の会社での就職を希望していました。私とレッスンを始…

Kiyomi sensei
4年前
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他の人になりたい

 S君はとても熱心な生徒で、レッスンの時には自分が好きな日本のテレビ番組の聞き取りれなか…

Kiyomi sensei
4年前
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日本語も人生もプログラミングと違うんです

 外国語の習得というと文系の分野ですが、意外にも私の生徒は理系の生徒、特にプログラマーが…

Kiyomi sensei
4年前
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じっとして話を聞くと頭に入らない?

 小学生の頃、先生の話を聞くときは、まっすぐ背筋を伸ばし、手は膝に、先生の顔をみなさいと…

Kiyomi sensei
4年前
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ヒジャブの下は・・。

 3,4年くらい、同じ町に住んでいたシリア人家族に日本語を教えていました。ちょうどシリアの内戦が激しくなった時で、日本でビジネスをしていたシリア人のMさんは、奥さんと子供3人をシリアから呼び寄せたのでした。  7月の終わの蒸し暑い朝、Mさんに案内されて公団の5階まで息を切らせながらたどりつくと、真っ黒のヒジャブを頭からかぶった、美しい顔立ちの女性が迎えいれてくれました。「my wife」とMさんが手短に紹介しました。浅黒い肌のMさんとは対照的に、まさに透き通るような白い肌で

シリアから来た子(1)無知の幸せ

 前回書いたシリアから来た家族の話になりますが、今回は長男のF君の話です。実はF君と過ごし…

Kiyomi sensei
4年前
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シリアから来た子(2)表面だけ日本人

 2学期が終わり、F君にとって最初の日本での冬が来ました。  小学校から帰ってきたF君と和室…

Kiyomi sensei
4年前
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シリアから来た子(3)小さな戦い

 2年生になり、F君の日本語は日常生活には困らないレベルになりました。 1年生の時には成績の…

Kiyomi sensei
4年前
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