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【脳と心と私の魂が揺さぶられた企画展・作家・作品に注目する美術評】
目に見えている現象や、頭で考えた理屈を超え、
心と魂がふるえた瞬間の波動こそARTというものの真髄に違いない…
- 運営しているクリエイター
#美術展
〈現代・前衛・陶芸〉我々は皆やがて土へと還る/「走泥社再考ー前衛陶芸が生まれた時代」宮永理吉《海》をめぐって
私は長い間アートや美術に触れているが、”陶芸”というものをほとんど知らなかった。〈走泥社(そうでいしゃ)〉という、戦後の前衛陶芸家集団の存在を意識するようになったのも、50歳を過ぎて、生まれ故郷の関西へ拠点を移してから、つまりここ数年のことである。
この夏、京都国立近代美術館で開催されていた《走泥社再考ー前衛陶芸が生まれた時代》展を、私は三度、訪れている。
陶器や花器という実用性を伴ったやきも
落ち込んだ時、アートは私の心を蘇らせることが出来るのか/「みる誕生 鴻池朋子展」
関西への帰る途中、家族と離れ一人で静岡の駅に降り立った。なぜ一人かというと、静岡で美術館・企画展でいくつか寄るべき候補があったからだ。
だが実は、年末年始に仕事や人間関係の上でいろいろあり、個人的にも気持ちが塞ぎ込んでいて、一人になりたかったということもある。この時、私の気持ち、メンタリティはけっこう沈んでいた。
2023年1月4日。極めて個人的なことから書き始めるが、私の妻の実家がある神奈川県