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手鏡日録

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日記です。気まぐれに書いています。
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#俳句

手鏡日録:2024年7月7日

手鏡日録:2024年7月7日

7月はまだ三分の一ほど残っているが、ここまででもずいぶんいろいろなことがあって、それらを書き残す暇がなかった。なので、少しずつ思い出しながら。

祖母の誕生日を祝うために、グループホームに迎えに行った。
誕生日当日からは一週間ほど過ぎてしまったのだが、弟の仕事の都合でこの日に集まることになった。集まるといっても、母と弟、それに私の三人だけ。
グループホーム二階の居室からエレベータで祖母が下りてくる

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手鏡日録:2024年4月26日

手鏡日録:2024年4月26日

この四月、慣れない仕事であまりに楽しく、しかしやはり疲れてしまっていて、文章を書くどころではなかった。文章ばかりか俳句もずいぶん苦労したので、相当余裕がなかったのだと思う。

疲れた頭で風呂に入っていたら、『山賊の歌』が浮かんできた。
昔、小学校の音楽で配られた小さな歌集に載っていたのだが、授業で歌った記憶はない。いや歌集で知るより先に、父親が風呂場で歌っていたので知ったのだった。
父親は、およそ

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手鏡日録:2024年3月22日

手鏡日録:2024年3月22日

夏雲システムでの豆の木木曜句会の選句をしている。
いつも100句をやや超えるくらいの句数で、だいたい出句数(10句)と同じくらいを目安にいただく。
今回はそれをややオーバーしてしまいそう。
選の傾向はあまり意識していないのだが、好きだと思う句には「自分がこういうの作りたかったな」と思う句が含まれている気がする。
そういえば、豆の木に参加したばかりの頃だと思うが「楠本さんて選はわりあいにおとなしいの

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手鏡日録:2024年2月26日

手鏡日録:2024年2月26日

朝、起動したてのカーナビが二・二六事件の日であることを告げた。
御年95歳の祖母は、雪の銀座を行進する叛乱将校たちを目撃したという。子どもたちには、そんなものを見せたくないものだとつくづく思う。こうした私の思考には、ところどころ祖母の口癖が転写されている。
ずいぶんと風の強い日だ。花粉がしんどい。

2月が終わる前に、書き留めておきたいことがある。
俳句を始めたのが、ちょうど10年前の2月だったと

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手鏡日録:2024年1月1日

手鏡日録:2024年1月1日

日記を書こうと思い立った。
これまで、小学生の夏休みの日記を書いたことはあった。大人になってからは恥を晒すようで避けてきた。私的に書き残しておきたいことを忘れてしまうのが怖くなったのが、書くことにした理由だ。
有料記事にしたのは、私自身の羞恥と私の周囲の人びとの匿名性をある程度担保するためで、それ以上の意味はない。

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1月1日。月曜日、元日。
何日

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