LIGHT BLUE

私生活にさしたる不満もなく、仕事もそつなくこなしている今、満足してしまって、停滞している感が否めない。
プライベートはともかく、仕事では上を目指そうと思えば、
幹部登用試験に挑むとか、海外駐在を希望するとか、オプションは浮かんでくるけれど、
そんな向上心が湧いてこないんですよねぇ…。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』という番組は良いコンテンツだけれど、あれを見るとちょっと凹む。
より良いパフォーマンスのために、時間や手間を惜しまず尽力するプロフェッショナルたちを見ると、
わたしはこんな真剣に仕事に取り組んでないな、プロじゃないなぁ…って思って凹む。
（私見だけど、あれ、月曜日に放送しないでほしい。
金曜日の夜だったら、「うん、わたしもまた来週からがんばるわ」で済ませられるのにｗ）

ただ、あれに登場するプロたちは、
自分の好きな、もし仮に好きでなくても得意な分野で勝負しているわけで、
そこが一企業のサラリーマンとは違うよねと言い訳してみる。
そういう職に就けた彼らは、もちろん努力したのだろうけど、
ラッキーなのだとも思う。
首位打者とか最多勝投手とかすばらしいけど、野球という競技がなければ、
巧みなバットコントロールも曲がり幅の大きいスライダーも まったく価値がないわけで、
たまたま作られた枠組みの中で、自分の能力が活かせた幸運な人たちでもある。

そういう枠組みが見つからないから やる気も出ないしプロにもなれないんだよ、
っていうのは言い訳が過ぎる？
凡人は置かれた場所で精一杯がんばって花を咲かせなさいって？
あるいは、枠組みをみつける努力をしなさい、かな？

こんな鈍い思いを抱きながら、同い年が歌うDEEP BLUEを聴くのは耳が痛いのよ。

まだ良くなる/きっと良くなる/もっと良くなるさ！

せやなぁ…。
彼らが青を塗り重ねて深めていく一方で、
わたしのブルーって、浅い薄い色をしているような…。

こんなんじゃ あの子に合わせる顔がないなぁ。

みなさんはどんな目標を持って、どんなふうに過ごしていますか。
参考までに教えてください。

（『World Wide World』2019/9/24 記事　再掲）