【141】親の決断は、我が子の存在そのものを左右する
ご訪問くださる方々に心より感謝申し上げます。
マインドフルネスの勉強中ですが、本日は趣向を変えてみたいと思います。
よく長男(7歳)の話は記事にしていますが、次男(3歳)はあまりしていません。
次男に関してネタがないわけではないのですが、引き寄せとはあまり関連しないので、あまり登場してこなかったのです。
今回も特段引き寄せに関連するとは言えないのですが、少し思うところがあり、記事にしたいと思います。
少し思うところ、というのは正確ではありませんね。
次男の顔を見ると、たまにふと思い出すことがあります。
「自分の選択次第で、その生命の存在すら決まってしまう可能性がある」ということです。
胎児の心臓が動いていないと言われる
遡ること3年と少し前。
妻の妊娠が分かり、自宅から近い総合病院の産婦人科に通っていました。
数ヶ月の経過は順調で、全く問題は起きませんでした。
長男の時も特段大きな問題もなかったので、今回も問題ないだろうと思っていました。
しかし、ある日の診断を終えた妻が真っ青な顔で帰ってきました。
聞けばその日の診断で担当医から「胎児の心臓が動いていない」と言われたというのです。
その手は震えているように見えました。
続いて医師から「どうするか早めに決めて下さいね。時間が経てば経つほど母体に負担がかかりますから」
と冷たく言われたそうです。
それを聞いた瞬間に血の気が引きました。
エコー写真に映るこの小さな子の心臓が動いていない。到底信じられるようなことではありませんでした。
とりあえず、動揺する妻を励ましながら「何かの間違いでは?」と結論は急がず、様子をみることにしました。
そして、再度妊婦健診に行くと、やはり医師から「心臓が動いていないですね。手術いつにしますか?」
と言われたそうです。
完全に意気消沈している妻に、私もかける言葉が見つかりませんでした。
妻の方はどうしていいのかわからないといった感じでした。
私の方もまだ受け入れられず、「心臓が動いていない」というエコー写真の我が子を見つめていました。
見ているうちに、絶望感が広がってきて、何とも言えない無力感でいっぱいになってきます。
正直に言って、そんなことは無縁のものと何の根拠もなく信じ込んでいたのですから、その衝撃は予想以上でした。
担当医は近所でも評判で、ベテランの先生。さすがに2度も見間違えるはずがない。
私の中にも最悪のイメージが浮かんできます。
今後考えるべきは、母体への負担が少ないように早く「決断」しなければならないということでした。
この小さな影が生きていない
やはり信じられず、「まだ諦めきれない」と思いながら過去の画像も併せて眺めていました。
その時です。何かの「違和感」のようなものを覚えたのです。
エコー写真に映る白い影が、前回と比べてわずかに膨らんでいるような気がしたのです。
心臓が動いていないと言われた子が大きくなっている!?
妻と再確認したところ、やはりわずかに「大きく」なっている気がしたのです。
心臓が動いてないのに大きくなるはずがないとある意味で確信を持った瞬間でした。
他院にて再度の妊婦健診
そこで別の産婦人科で診てもらうことにしました。
私はその日会社にいましたが、妻が健診に行っているだろう時間になると、仕事も手につきません。
するとお昼過ぎに着信がありました。
祈るような気持ちで電話に出ると、妻から明るい声が返ってきました。
「心臓ちゃんと動いてるって!」
その言葉を聞いた瞬間に、重いものがふっと抜けたようでした。
同時に、「そら見たことか!」と自分たち自身を信じたことへの誇りのようなものが、力強く湧き上がってきたのを覚えています。
帰宅してエコー写真を見ると、そこには前回よりもさらに大きくなった白い影が映っていました。
医者の判断より何より、確実に「大きくなっている」ことに「生命力」を感じたのです。
安堵と喜びの感情が生まれるのと同時に、湧き上がる冷や汗。
危うく「生まれるはずだった命が、そうではない可能性があった」という事実に恐怖しました。
セカンドオピニオンとして受診した先生も「あの先生がこんな見落としをするなんて」と驚いていたそうです。
子供の声に気付くこと
その後、順調に大きくなり、出産予定日通りに無事生まれてきてくれました。
現在3歳で保育園に元気に通っています。
そんな次男は、底なしの食欲で目につくもの全てを食らい尽くします。
どれだけ食べても「おかわりおかわり」と言ってきて、止まることを知りません。
明らかに7歳の長男よりも食べる量が多いどころか、下手をすると腹八分目の私より食べます。
満腹中枢(?)があるのかすら疑わしくなりますが、とにかくこちらで止めてやらねば食事が終わらないくらいです。
家にいれば走り回って、いたずらし放題。
兄のおもちゃを奪っては破壊の限りを尽くしています。
その度に長男は発狂する始末。
とこのようにカオスなまでに元気過ぎる次男ですが、私たち親の選択によっては、今この世界に存在しなかった可能性があったのです。
今思えば、諦めようとした時に湧いてきた「違和感」は、次男の「僕は生きているよ!」という意志だったのかもしれません。
あの日あの時、次男からのメッセージに気付かぬまま「決断」という選択をしていたら、この次男がここにいなかったのだなとふと思うことがあります。
その度に、どんな状況でも親としてまずは子供を信じてあげることが何よりも重要だと思い出させてくれます。
今後も子供たちの「メッセージ」を見逃さないように見守っていきたいと思います。
ここまで読んで頂き、またスキやフォロー頂けることに感謝致します。
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向日葵畑の向こう側
「創作大賞2023」ファンタジー小説部門応募作品です。全編約50000字程度の短編小説となっております。
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