【86】「下手の考え休むに似たり」にはポジティブな意味もあるのではないだろうか?
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本日はこの言葉についての私見を述べてみます。
下手の考え休むに似たり
当然ですが、通常良い意味では使いません。
辞書を引いてみます。
実力がない者がいくら考えていても休んでいるようなものだということですが、素人が云々唸っているより「餅屋に聞いた方が早い」という解釈もできるかと思います。
またはアイデアもないのに考えていても時間の無駄ということもあるでしょう。
また「休むのと同じ」ならまだマシで、場合によっては素人の考えで突っ走るとリスクがあることもあるでしょう。
以上のように全くいい意味では使われないこの言葉ですが、マインドフルネスの考え方を投影させると別の解釈もできそうです。
禅でいうところの「無」、般若心経で言うところの「空」というのは、文字通り思考をゼロにした状態のことです。
「考えを休む」ということは、思考がゼロの状態に他ならず、こう考えることもできるのではないでしょうか。
下手に思考するより休む方がよい
🔸 あれこれ考えず、思考をゼロにして物事を見る方が良い。
🔸 見えるものだけで思考してしまうクセがある(初心者の)段階ではまず、思考をゼロにすることを目的にした方が良い。
🔸 事を始める時は、思考を休めてまずは手を動かした方が良い
思考すればするほど不安や後悔など余計なことが頭の中に生成されていきます。
それよりも頭を空にした方が良いということです。
書道家の武田双雲先生もこのようにおっしゃっていました。
迷ったらどちらかをすぐに選択する。成功したら問題なし。失敗してもそこから学びあるので、さっさとどちらか選択してしまうそうです。
思考し続けると余計な判断が入って、不安や心配が膨らんでいく。その前に決断してしまうということですね。
そういえば、国民的少年アニメのOPテーマにこんな歌詞がありましたね。
頭カラッポの方が
夢詰め込める
一見すると、そのアニメの主人公のイメージもあって、アホ(失礼)なことを言っていると思いきや、意外に深いことを言っているのかもしれませんね。
たまには頭カラッポにして、何も考えない時間を作るのも良いのではないでしょうか。
その方が「夢」つまり、引き寄せもうまくいくかもしれませんね。
思考も身体も全部含めて力を抜く。
現在の目標の一つです。
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