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屋根裏日記

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#イラスト

切妻の屋根裏より ~その15~

切妻の屋根裏より ~その15~

今回は写真の事を少し。

以前も書きましたが
ファッション企画を立てるに際して
その内容に奥行きを持たす目的で
服のデザイン以外の
例えば「場所」であるとか
「シチュエーション」であるとかを
ある程度設定して世界観を作っています。

その時の資料として使うため
写真を撮ったりしてるんです。
まぁ、八割がた「言いワケ」ですけどね。
ほとんど趣味、と言うか遊びです^^

普段はモノクロフィルムを使って

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切妻の屋根裏より ~その8~

切妻の屋根裏より ~その8~

仕事で服を作っていますと
なんと申しますか
「一般的に流通されている服」に慣れすぎてしまいまして

  「面白い服を作りたい!」と、言う
ある種の初々しいモチベーションを忘れてしまいそうになります。
私だけかな?

何度かこの連載でも書いていますが
現状ではあまり「込み入ったデザイン」が
市場で好まれない傾向があると思うんです。

なのでビジネスとして服を作るとなると
どうしてもデザイナーの創造性

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切妻の屋根裏より ~その5~

切妻の屋根裏より ~その5~

服をデザインして行く上での
「企画」の役割は
いわば「枷をはめる」と言う事だと思うんです。
少なくとも私が若いころはそうであったと記憶しています。

多少、言いにくくはありますが
昨今の市場を見る限り
テーマや世界観を優先すると言うよりは

  「売れ筋のものと類似、もしくはその延長上のもの」

と、言うような発意に基づいた服作りのものが
多いように感じてしまいます、個人的には。

極端な言い方を

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切妻の屋根裏より ~その3~

切妻の屋根裏より ~その3~

大雑把な言い方をご容赦もらえれば
ファッションブランドの成り立ちみたいなものは
大きく分けて二通りあると思うんですよ。

デザイナーさんの世界観そのものを具現化したような
いわゆるDCブランド(古い言葉ですねぇw)みたいなブランドと
ターゲットになる「お客さん」の志向に合わせたデザインの服を提供する、と言う
実生活のニーズに沿ったような方向性のブランドの2つです。

今回、私たちに求められたものは

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切妻の屋根裏より ~その2~

切妻の屋根裏より ~その2~

  フラワーアレンジメントやガーデニングが日常の一部
  そんなパステル画のような生活空間が
  そこにはあって・・・・

私たちが作りたいものは
そう言う風景の中で
はちきれるような笑顔で
今にも走り出しそうな人が着たいと思う服。

なんとなくそんなコンセプトが
浮かんだり、浮かばなかったり^^

私だけかもしれませんけど
今のファッションシーンにおいて
いわゆる「ナチュラル系」と言う押し出しは

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