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屋根裏日記

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#モノクロ

切妻の屋根裏より ~その13~

切妻の屋根裏より ~その13~

現実と非日常あくまで個人的な考えですが
「ファッション」はいわゆる「芸術」とは違うと思います。
あえてこんな風な言い方をしますけど

  「そんな高尚なものではないだろう」

と、ずっと思っています。

テクニカルな見方からもそう思うんですが
ここでは少し概念的な話を^^

ファッションのムズカシイ所は
実際に扱う「服」と言うものと
それに付随する「付加価値」みたいなものが
距離を置いて存在する現

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切妻の屋根裏より ~その15~

切妻の屋根裏より ~その15~

今回は写真の事を少し。

以前も書きましたが
ファッション企画を立てるに際して
その内容に奥行きを持たす目的で
服のデザイン以外の
例えば「場所」であるとか
「シチュエーション」であるとかを
ある程度設定して世界観を作っています。

その時の資料として使うため
写真を撮ったりしてるんです。
まぁ、八割がた「言いワケ」ですけどね。
ほとんど趣味、と言うか遊びです^^

普段はモノクロフィルムを使って

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切妻の屋根裏より ~その14~

切妻の屋根裏より ~その14~

なんだか今年も「秋」を感じられる時間が
少なかったような気がします。

10月の後半でも日がさしていれば
半袖でも十分過ごせましたし
天気が悪かったりすると
「もう冬なのか?」と思うくらい
寒かったりしましたからね。

ファッション業界の人間からすれば
ついこの間までTシャツが売れていたのに
今はもう重衣料が売れ筋か!って感じです^^;

ファッションの企画は、やはり今でも
基本的には季節ごとにア

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切妻の屋根裏より ~その6~

切妻の屋根裏より ~その6~

昨今はファッション業界において
本当に「トレンド」と言う言葉を聞かなくなりました。

30年ほど前などは
その時売られているファッション関係の雑誌の
表紙の人物が着ている服の色が
概ねトレンドカラーだと言われたりしていました。

社会そのものが高度に情報化され
且つその情報の流れが双方向になった結果
かつてのようにファッション業界や
アパレルメーカー自体が

  「流行を作り出す」

なんて事が出

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切妻の屋根裏より ~その5~

切妻の屋根裏より ~その5~

服をデザインして行く上での
「企画」の役割は
いわば「枷をはめる」と言う事だと思うんです。
少なくとも私が若いころはそうであったと記憶しています。

多少、言いにくくはありますが
昨今の市場を見る限り
テーマや世界観を優先すると言うよりは

  「売れ筋のものと類似、もしくはその延長上のもの」

と、言うような発意に基づいた服作りのものが
多いように感じてしまいます、個人的には。

極端な言い方を

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