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俳句

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テレビ番組のプレバド特に夏井さんのファンで俳句の面白さ、奥深さに感心していました。そこで私も無謀な挑戦を始めます。でも俳句と呼ぶのも恥ずかしいので誰かさんを見習ってタイトルは 「…
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2021年10月の記事一覧

宇佐神宮の鳥居

宇佐神宮の鳥居

鳥居は立てた2本の木に注連縄を渡したところから始まったと言われていますが、最初の鳥居は神明鳥居と言って横棒が2本真っ直ぐになっています。その後、明神鳥居という反りが入った宇佐神宮や厳島神社のような形になりました。柱の上に乗っているのが笠木、柱を貫いているのが貫(ぬき)、笠木が二層式の場合は下の木は何故か島木と言います。笠木と貫を真ん中で縦につなげているのが額束(がくづか)ですが宇佐神宮の鳥居だけは

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長良川

長良川

長良川は鮎屋で紹介しましたが、もう一度登場です。この絵は鵜飼舟が並んでいる昼間の長良川です。長良川の上流は流れも早く岐阜市をゆったり流れる川とは違う趣があります。そして川沿いには関市、美濃市や郡上八幡など素敵な街もあります。

クレソンの食品サンプル臭い嗅ぐ(季語:クレソン:三春)食品サンプルは郡上八幡出身の岩崎さんが戦前、大阪で事業化したものですが、戦時中に製造禁止となり地元に戻った岩崎さんはそ

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兼六園

兼六園

皆さんお馴染みの兼六園です。池に映る景色ばかり気にしながら描きました。ありがたいことに兼六園は65才以上の人はいつでも入場無料なんですよ〜。

兼六園池にひとひら花の落ち(季語:はな:晩春)兼六園は岡山の後楽園、水戸の偕楽園と並び三大庭園の一つですが、兼六園とは六つの景観を兼ねると言う意味だそうです。紅葉は勿論、桜の名所でもありますね。

ひがし茶屋菓子折り抱え日傘かな(季語:ひがさ:三夏)ひがし

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六道珍皇寺

六道珍皇寺

この不思議な名前のお寺には小野篁(たかむら)が冥土との間を往き来していたと言う井戸があります。蛇足ですが、小野小町は小野篁の孫と言う説もあるそうです。
すぐ近くに鳥部野と言う焼き場があるので冥土につながる井戸にちょっとリアル感がありますね。

朧月幽霊子育飴甘し(季語:おぼろづき:三春)その昔妊婦が埋葬された後、近くの飴屋に毎晩飴を買いに来る女性がいました。墓から赤ん坊が見つかり人の手で育てられる

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京都丹後鉄道

京都丹後鉄道

宮津から豊岡行、西舞鶴行、福知山行の三つの路線を走る京都丹後鉄道、少し前までは北近畿タンゴ鉄道と言う名前でした。木製の内装を施した赤松号と青松号の可愛い客車も走っています。

春疾風丹後鉄道のんびりと(季語:はるはやて:三春)春疾風と言う季語がのんびりとした丹後鉄道と真反対だったので使ってみたくなりました。

青嵐電車の中に木の香り(季語:あおあらし:三夏)丹後鉄道の赤松号、青松号は木製の和風内装

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天竜浜名湖鉄道

天竜浜名湖鉄道

私は割りと鉄道の絵が好きみたいで何枚か描いています。乗り鉄でも撮り鉄でもないんですが、描き鉄ですかね。そうそうこの天竜浜名湖線は直虎の里を見に行った時のものです。

浜名湖の水面まぶしい春の朝(季語:はるのあさ:三春)浜名湖に朝陽が光輝き春の朝にふさわしい風景でした。湖面に反射する朝陽は眩しくて見つめられません。

水遊び見上げる橋をゆく電車(季語:みずあそび:三夏)どこかで見た風景です。川遊びを

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観音正寺のねずみ岩

観音正寺のねずみ岩

滋賀県の観音正寺はかなりの山奥にあります。観音寺城跡もあり石垣が数多く見られました。観音正寺に行く途中にこのねずみ岩がありますが、どう見てもねずみには見えません。多分お城の支えとなる「根積み」の岩だと思いますがどこにもそんな説明はありません。。

山奥に人魚のお寺春時雨(季語:はるしぐれ:三春)観音正寺には人魚の伝説があるそうです。ある日聖徳太子が人魚と出会い話を聞くと人魚は前世は漁師で殺生がたた

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神戸の夜景

神戸の夜景

私が描いた唯一の夜景で納得出来るものではないのでどうしようか迷いましたが、勇気を出して掲載します。絵は遠近法と陰影で主に立体感を出しますが、夜景は全てが遠景の場合が多く、不規則な灯り以外の陰影もありません。写真では明かりが強すぎて形がよく分からないし、灯りそのものも大きく見えます。人間の目は瞬時に全体の露光を調節しますが、バカチョンのカメラではその調節が難しいです。と言い訳はこの辺にして

カラフ

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国東・富貴寺の仁王門

国東・富貴寺の仁王門

富貴寺(ふきじ)は大変由緒あるお寺で宇治平等院阿弥陀堂、中尊寺金色堂と並んで三大阿弥陀堂と呼ばれています。その阿弥陀像が安置されている大堂は現存する九州最古の木造建築物として国宝にも指定されているそうです。

磨崖仏春光受けて輝けり(季語:しゅんこう:三春)国東半島には昔から断崖に彫られた磨崖仏が多く見られます。磨崖仏に中国大陸の空気を感じるのは私だけでしょうか。とにかく大きくて見上げると首が痛く

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函館の運河

函館の運河

函館には隠居した先輩が住んでいます。海産物は美味しいし、きっとゆったりした生活をしているのでしょうね。

この絵は運河の対岸とその間にかかる橋を省略しているのでちょっと雰囲気が違うなと感じられる方もいるかと思いますがご勘弁ください。

俳句は函館の海産物のイメージから食べ物ネタがメインになりました。

ウニイクラ具に迷う函館の朝(季語:うに:晩春)函館の朝市は他の朝市とは違い食堂が充実していて海鮮

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竹林(ちくりん)

竹林(ちくりん)

京都、特に西の方には竹林が多いです。長岡天神には池の端に老舗の筍料理屋錦水亭があり、春には筍尽くしの料理が食べられます。柔らかな筍の刺し身はこの季節しか食べられない絶品です。桂にある筍亭は自ら大きな裏庭で筍を育てていて最高の筍料理が食べられます。筍畑を見学させてもらう機会がありましたが、竹畑を歩くと土がふわふわで竹の間隔がとても広く筍の為に大変手間をかけていることがよく分かりました。

勿論この絵

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名も知らない木

名も知らない木

この絵はほぼ葉っぱの練習みたいです😅背景は苔蒸した野原なのですが残念ながらそうは見えません。緑にすると葉っぱが映えないので、こんな感じで止めました。

春の山下ろしたリュック肩に掛け(季語:はるのやま:三春)まだまだトレーニング不足の春、山歩きはゆっくりゆっくり休みながら。さあ、もう少しです。

首タオル清水汲む手の清らかさ(季語:しみずくむ:三夏)暑い夏の山歩きでは沢や岩清水の冷たさが本当に嬉

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桂離宮の茶室

桂離宮の茶室

桂離宮は天皇の別邸かと思っていましたが、実は一時、秀吉の猶子となった八条宮の別邸だったそうです。秀吉に実子が出来た為、宮家に戻される際に秀吉から格別の扱いを受け、この別邸を作ったそうです。別邸を引き継いだ桂宮家が明治に入り断絶した為、宮内庁の管轄となったもので天皇が別荘として使ったことはないようです。

淡雪の茅葺き屋根に沈みけり(季語:あわゆき:三春)茅葺き屋根に淡雪が落ちるとふっと中に吸い込ま

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法然院

法然院

そろそろ北の方から紅葉のたよりが聞かれるようになりました。京都は11月の半ばからなのでもう少し待つことになりますが、取り敢えずこの絵で我慢して下さい。

法然院は法然が弟子の安楽・住蓮と共に念仏を唱えた草庵でしたが、上皇の女房(奥さんではないです)の松虫・鈴虫がここに逃げて来て出家したことから上皇の逆鱗に触れ、二人の女性は死罪となり、法然も讃岐に流罪となったという因縁の場所です。

鹿ヶ谷音も聞こ

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