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法然院

そろそろ北の方から紅葉のたよりが聞かれるようになりました。京都は11月の半ばからなのでもう少し待つことになりますが、取り敢えずこの絵で我慢して下さい。

法然院は法然が弟子の安楽・住蓮と共に念仏を唱えた草庵でしたが、上皇の女房(奥さんではないです)の松虫・鈴虫がここに逃げて来て出家したことから上皇の逆鱗に触れ、二人の女性は死罪となり、法然も讃岐に流罪となったという因縁の場所です。

鹿ヶ谷音も聞こえぬ春時雨(季語:はるしぐれ:三春)

法然寺は哲学の道から横に入ったところにあり、静寂がぴったりのお寺です。

哲学の道行く背中蝉の声(季語:せみ:晩夏)

哲学の道は結構長くずっと歩くとかなり疲れます。夏は蝉に早く歩けと言われているみたいです。

紅葉の葉ひらりひらりとお参りか(季語:もみじ:晩秋)

お寺の参道に紅葉の葉が散っているとついお仲間さんと思ってしまいます。

冬の朝箒もいらぬ白き庭(季語:ふゆのあさ:三冬)

冬の朝、目を覚まして外を見ると夜中に降った雪で庭が一面真っ白になっていました。軒下の箒に今日の出番はなさそうです。


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