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宮島衣瑛のエッセイ的なnote

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未来像を描くということ

未来像を描くということ

生成AIがアツい。とにかくここ3週間くらいはずっとこれからの社会とAI技術と教育について夢想しまくっている。こんなにポジティブな未来像が描けたのは久しぶりかもしれない。
こうなってみると Covid-19 のパンデミックは AI 世界が到来するための試練だったのかもしれないとさえ思えてくる。

そういえば、学部生の頃はよく教育を軸にした社会変革についてよく考えていた。僕の iBooks の中には2

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100m走のペースでフルマラソンを走っている、そんな1年だった。

100m走のペースでフルマラソンを走っている、そんな1年だった。

2022年が終わってしまう。つい1年前は修士論文の締切間近で散々な年越しだったのに、それから1年がたってしまった。年々1年のスピードが早くなっているが、歯止めをかけることはできないのだろう。

さて、2022年はというと、あいも変わらず小忙しくはしているものの、その質が変わったように思う。
3月に修士課程を修了し、博士課程に進学。同時にNPO法人みんなのコードにジョインして新しい仕事を始めた。研究

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日本教育学会に参加して考えた、大学院のコミュニティを作ることの意義

日本教育学会に参加して考えた、大学院のコミュニティを作ることの意義

8月24日〜27日に広島大学で開催された日本教育学会に参加してきた。これまでオンラインで学会に参加したことはあったりするけど、対面での参加はほぼ初めてに近い。それが日本の教育学系の中心的な学会なのは巡り合わせの問題だけどおもしろい。
会場開催に先立ってオンラインで開催された自由研究発表やラウンドテーブルでは、自分に関係する分野の話を中心に聞くことができた。なるほど、第一線の研究者は今こんなことを考

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怒涛の3週間:夏の現場仕事まつり

怒涛の3週間:夏の現場仕事まつり

子どもたちが休みになると、我々の仕事が始まる。今年も夏休みにたくさんの場所でワークショップをする機会を頂き、もろもろ合わせてなんと3週間みっちりとやることになった。これは今までで一番の過密さな気がする。ヘトヘトではあるが、ちゃんとまとめておきたいと思う。

07/26-27 小学校でプログラミングワークショップ

こちらは昨年度から関わっている小学校。夏休みワークショップということで、2日連続午前

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CHILLOUT にハマっている

CHILLOUT にハマっている

最近CHILLOUTにハマっている。リラクゼーション・ドリンクと銘打たれたこのドリンクは、エナジードリンクでも甘い炭酸ジュースともちょっと違う、不思議な味と感覚をもたらしてくれる。

ストレス社会にチルでクリエイティブなライフスタイルを

このキャッチコピーも自分にぴったりだ。自分はかばりストレス耐性があるほうだと思うけど、それでもたまには潰れそうになる。そんな時は上手く頭を切り替えるか徹底的に何

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25歳、新しいLoopのはじまり。

25歳、新しいLoopのはじまり。

25歳になった。いわゆる三十路に足を踏み入れてしまったわけだが、誕生日当日は特段なにか特別なことがあったわけでもなく、朝から小学校に行って授業やって、オフィスに戻ってから打ち合わせをいくつかこなし、夜にはライブ配信に登壇して…というごくありふれた1日だった。

子どもの頃から、25歳は被選挙権を貰える年齢だというイメージが強かった。法律上はたしかに選挙に出馬できる年齢だ。当分(というかほぼ)その予

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文化に合理性は求められていない

文化に合理性は求められていない

昨日から引き続き、大学院の自主ゼミの話題。ある議論のなかで、「文化に合理性は求められていない」という話をした。例えば、日本人は初詣と称して正月にお参りに行く。でも、なぜお参りに行くかと問われたら、答えるのは難しいだろう。それが日本の正月の風習だから、古来から続く文化だから、たくさんの願いごとを叶えてほしいから、家族が行くと言っているから…これらの答えは、合理性という観点からしたら合理的ではない。

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認識に補助線を描く

認識に補助線を描く

今日は3月にしては珍しいくらい暖かく、快晴といっていい天気だった。大学院の自主ゼミが終わり、17時半くらいに大学の最寄り駅近くを歩いていると、ふと低空を飛んでいる飛行機を見つけた。方角を考えると、羽田空港に着陸しようとしている飛行機だと思われる。結構はっきり見えるなぁと思いながら歩いていると、その飛行機とは別の、はるか上空を飛んでいる飛行機が作った飛行機雲を見つけた。

僕はこれを見て、今目の前に

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2022年になった気がしない

2022年になった気がしない

2021年12月から修論の執筆にほぼすべてのリソースを注ぎきっていた。大晦日も大学院の研究室にいたし、正月も午後からオフィスに籠もって論文を書いていた。

提出予定の前日には雪が降った。こんなことになろうとは思っても居なかった。

雪が降っても弊キャンパスはさすがの存在感がある。院生のみんなで無邪気に雪の中で遊んでいたのは一生記憶に残りつづけるような気がする。

1月7日から3日間研究会の配信業務

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人生を6年1ターンとして考えてみる。4期目が終わろうとしている今、5期目に向けてやっておくべきことは何か。

人生を6年1ターンとして考えてみる。4期目が終わろうとしている今、5期目に向けてやっておくべきことは何か。

僕は常々人生は6年を1周期として考えると色々なことがスッキリすると思っていた。生まれてから小学校に入学するまでの6年間、小学校の6年間、中学・高校の6年間、大学学部生+修士の6年間…僕の人生においては大体6年周期で社会的役割の変化が訪れる。冗談混じりに3回目の小学6年生だと言ったこともある。
世の中には同じようなことを考える人もいるらしく、今日このようなツイートを見つけた。

この4等分された人生

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キャンパス環境と身体、最近のこと。

キャンパス環境と身体、最近のこと。

9月が終わろうとしている。会社的には期末なのでそこそこ忙しくなりつつ、ゼミや授業など大学院でのタスクや次年度以降の取り組みに向けた種まきなど、日々タスクが積まれていく宮島です。相変わらずカレンダーはテトリス状態だし、自分のキャパシティーってなんだろうと考えなきゃなぁとは思いつつも、おもしろそうなことだったりやりたいことばかりなのでまあ楽しく生きていこうと思っている。

ようやく対面授業が一部再開さ

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素人思考・玄人実行

素人思考・玄人実行

勉強すれば勉強するほど、自分の考えてることのちっぽけさと雑魚さ加減に嫌気がさすんだけど、昔みたいに怖いもの知らずで色々と発言していたころの勇ましさを失いつつあるのは、大人になってしまったということなのだろうか🤔

「学びはなにかを得る代わりになにかを失うこと」とはよく言ったもので、知らなかったときに考えていたことを考えることはもうできない。
とは言え、それじゃだめなんだよな。素人思考・玄人実行を

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10年と1年と。

10年と1年と。

この記事はFacebookに投稿した内容の転記です。

東日本大震災から10年。震災当時、中学1年生だった私はたまたま期末試験後の試験休み(学習院ではこれを温習日という)で家におりました。そしてこれもたまたま父と弟も家にいたため、揺れが起こったその瞬間に1人でなかったことがとにかくありがたかったことを覚えています。

Twitterで現在フォローしている人たちの震災当時のツイートだけを検索するクエ

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「信じ切る力」は大切という話

「信じ切る力」は大切という話

ひょんなことからNHKオンデマンドに登録したので色々見ている。数あるストリーミングサービスの中でもコンテンツの質という面ではやはりずば抜けていると思う。自分に刺さる番組がたくさんある。

中でも ズームバックオチアイ はとてもおもしろかった。

2021年1月に放送された会は、グレートリカバリーがテーマだった。Withコロナ、ポストコロナ社会をどうやって回復していくか。かなりおもしろかったのでぜひ

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