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伝える準備

ついに、ついに…!!
推しターボさんの御書物を拝読することができました!!

日本テレビ・藤井貴彦アナウンサーの著書「伝える準備」です。
本の存在を知ったのは発売された後でした。
しかも東洋経済オンラインにデビューしていたのもこの時に知るという、ファンとしてあるまじき失態。

それでも推しが書籍を上梓した以上、読まないわけにはいきません。
というか「絶対読む!!」と心に決めていました。

堀井アナの書籍同様、書店で手に入れられなかったらAmazonで注文しようと思っていました。
ですが、たまたま帰りに職場近くの書店に寄ってみたらあったので、すかさず購入。
無事に昨日、読み終えることができました。

この本は、藤井アナが27年に上るアナウンサー生活の中で得た「言葉を操るテクニック」が記載されています。
テクニックといっても、側面としては心構えのほうが強いです。
違う言い回しにすると「言葉からアプローチするセルフコントロール術」とでも言いましょうか。
言葉を発する上でのロジカルシンキングが満載です。

アナウンサーは、言葉を操るプロです。
自分が放つ言葉によって人々がどのように影響されるのか、それを日々考えながら放送業務に当たっています。
別の番組を含めると延べ20年以上報道に携わっている藤井アナだからこそ、言葉を発する意味は何かを教えてくれる本となっています。
読み終わった時、自分が発する言葉の意味と責任は何かを考えさせられること請け合いでしょう。

本の内容に関しては敢えて触れません。
強いて挙げるとするならば…「自分自身を知るためには徹底して書きなさい」ということでしょうか。そう豪語する藤井アナのやり方は「5行日記」です。

日記というのは便利なもので、その日その日にあった出来事を1年分書き連ねておくと、自分に関する膨大なデータになるそうです。
藤井アナは年の瀬と節目の日になると日記を読み返しています。

実はこの「日記」と「読み返し」については、私も実践していました。
(推しだからって強引に結びつけるな!なんて言わないでね。本当にやってるんだ…)
物書きの勉強会で出会った「140字日記」と、自作を不定期ながら読み返す行為です。

藤井アナが取り組んでいることは「アウトプットをインプットする」行為そのもの。
つまり、過去の自分に起きた出来事を振り返ることで常に初心に立ち返ることができる、芯を持ち続けることができるのです。

過去、noteで2回ほど藤井アナに関する記事を投稿してきた私でありますが、この本を読んで藤井アナが藤井アナである理由を垣間見ることができました。

藤井アナは「相手に伝える」ためにどう言葉を使おうか、常に考えていらっしゃいます。
そのひたむきさは「言葉を大切にする」という文言が安っぽく聞こえるほど気遣いに溢れていました。

言葉を使う以上、ボキャブラリーに関しても誰も傷つけないものをストックすることが重要ともおっしゃっています。
これに関しては本の一番最初の章で事細かく記されていますので、気になる方はぜひ読んでいただきたいと思います。

そして最も考えさせられる事柄は…
節の最後に藤井アナからの設問が記載されていることです。

一問だけご紹介します。あなたはこれに対してどう考えますか?


Q.あなたの人生に影響を与えた言葉は、どのようなものですか?
(藤井貴彦著「伝える準備(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)」p27より引用)

私は「誰かとつながっているから今の私がある」という言葉が強く印象に残っています。
これは初期のnoteでも記事にしていますので、詳しくはそちらをご覧いただければと思います。

最後に、ここ最近のnoteライフで私が特に痛感していることを藤井アナの著書にあったとある文言を載せて締めくくりたいと思います。自分が発する言葉とは何か言葉を発する上での心構えは何か言葉は自分に何をもたらしてくれるのか…などを考えさせてくれます。
上述したように、この本は「言葉からアプローチするセルフコントロール術」が記載されてあります。いわば、言葉そのものはその人自身を表しているといっても過言ではありません。
もしかしたら、藤井アナの問いそのものにしんどさを感じてしまう人もいるかもしれませんが、逆にいうと自分が思っているほど感情や気持ちを言語化することができていないのかもしれません。



「発した言葉は取り消せない」「すべての反応に責任を持つ」

(藤井貴彦著「伝える準備(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)」p121、p160より引用)

note等のSNSを使っている以上、自分が発した言葉は責任を持たなければなりません。あれだけ「ターボ推し」な私でさえも、他人を傷つけてしまったことが多々あります。
ですがそれは、過去のこととはいえ取り消すことはできません。
どんなに詫びても、仲直りしても、です。
少なくともnoteを使っている皆様には、この文言を強く意識してほしいと思います。
自分に対する戒めも込めて、これから先のことを待ちわびながら私は執筆とナレーション、朗読を通して言葉を伝え続けることでしょう。

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