記憶を記録する@旅と祭りと古代史と

福島県郡山市在住の物書き。夢は日本中を旅しながら、見たこと、聞いたこと、感じたことを書…

記憶を記録する@旅と祭りと古代史と

福島県郡山市在住の物書き。夢は日本中を旅しながら、見たこと、聞いたこと、感じたことを書いて暮らすこと。ここでは、中通りを中心に祭りやこれまでの旅の記録を綴る予定。昭和の記憶を記録する活動もしています。 姉妹note→https://note.com/gemini0529/

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頭をからっぽにして踊る〜郡山市西田町“高柴ひょっとこ踊り”橋本広司さん

4月14日(日) 郡山市西田町の山間にある高柴デコ屋敷へ。 シダレザクラにハナモモ、菜の花… そこはまさしく“春の里山” その美しさもさることながら この里に伝わる「高柴ひょっとこ踊り」の 名手として知られる橋本広司さんのお話がとても興味深かったです。 メモを取っていないので、 間違って捉えている部分があるかもしれませんが 記憶に残っている“ことば”を記録しておきます。 “ひょっとこ”の面をつけて踊ってるうちはダメなんだ 面をつけてなくても踊るんだ “ありのままの自

    • ひょっとこ祝踊りは春が来た喜びの舞か〜三春だるま市③(福島県三春町)

      三春滝桜が見ごろを迎えそうなこの時期に、古い話題で大変恐縮ですが、1月21日(土)におこなわれた三春だるま市レポート③です。 レポート①②はコチラをどうぞ♪ 今回は高柴デコ屋敷の皆さんによる「ひょっとこ祝い踊り」2回目の様子をお伝えします。 ところで、この記事を書くにあたり、色々検索していたら、NHKのアーカイブ「春をいざなう郷土芸能」に動画がありました。昭和30年代、40年代の動画もあり。この踊りの名手として知られる橋本広司さんが「ひょっとこ面」を付けずに踊る姿も見ら

      • 飛び入り参加OK!ひょっとこ祝踊り〜三春だるま市②(福島県三春町)

        前回に引き続き、1月21日(土)の三春だるま市レポートです。 三春交流館「まほら」で玄侑宗久さん筆の「今年の一文字」を記した特大だるまを見て、ひとしきり露店をのぞいた後は三春町役場へ。 レポート①はコチラをどうぞ♪ 三春だるま市の見どころの一つが、当日2回披露される「ひょっとこ祝踊り」。三春太鼓と笛が奏でられるなか、ひょっとこやおかめ、七福神の面を付けた高柴デコ屋敷の皆さんが、ユーモラスな踊りを披露します。 例年は「まほら」前で行われますが、今年は雨天により、屋根のあ

        • 新しい年の“福”を求めて〜三春だるま市(福島県三春町)

          古い話題となってしまった感がありますが、1月21日(土)の三春だるま市レポートです。 だるま市の概要は、「みはる観光協会」の公式サイトをどうぞ♪ 祭り当日は、町役場周辺から「四ツ角」交差点までの通称「おまつり道路」が車両通行止めとなり、道路の両側にずらりと露店が並びます。 今回も三春だるまを製作する「高柴デコ屋敷」(郡山市西田町)の4つの工房のだるまや干支物の張子のほか、お好み焼きや焼きそば、焼き鳥などのお祭りグルメのお店が出店していました。 当日はあいにくの雨でした

        頭をからっぽにして踊る〜郡山市西田町“高柴ひょっとこ踊り”橋本広司さん

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        • 画像を利用してくださった方に感謝を込めて
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          祭りと人びと〜西方水かけ祭り④(福島県三春町)

          2024年1月1日におこなわれた福島県三春町の「西方水かけまつり」で撮影した写真の中から、レポートには掲載しきれなかった写真をご紹介します♪ 西方水かけまつりのレポート①〜③はコチラ↓ 例によってお子さんの写真が多いです💦 祭り会場近くのバス停で、祭りの開始を待つ男の子。 凛々しい表情。この子も将来、水(すぐに泥)を掛け合うようになるのかな? きょうだいなのかな? お母さん(かな?)に手を引かれ、祭りが行われる水田近くを歩く男の子。 晴れてはいたけど、風が強い日

          祭りと人びと〜西方水かけ祭り④(福島県三春町)

          どろんこ遊びをしていたあの頃のように〜西方水かけ祭り③(福島県三春町)

          西方水かけまつりスタート! ということで、今回も写真を中心にお送りします。 これまでの記事はコチラ↓ 今回、写真で印象的だったのが、若連の皆さんの笑顔でした。 お酒が入っているし、泥かけ中はたぶん興奮状態だから、寒くても平気なのかもしれませんが、皆さん、とてもいい笑顔をされていました。 なんでだろう?と考えて、ふと、どろんこ遊びを思い出しました。幼い頃、わたしもよくやっていました。泥まんじゅうをつくって、大切に庭に埋めて(;^_^ それから水鉄砲とか、子どもは大好き

          どろんこ遊びをしていたあの頃のように〜西方水かけ祭り③(福島県三春町)

          禊から水かけスタートまで〜西方水かけまつり②(福島県三春町)

          前回に引き続き、2024年1月1日におこなわれた福島県三春町の「西方水かけまつり」のレポートをお届けします。 前回は祭りの概要まとめのあと、写真を中心に「祭りの開始を待つ田んぼとカメラマンの皆さん→禊のため大滝根川へ向かう若連の皆さん」をご紹介しました。 今回は「大滝根川での禊→鹽竈神社へ参拝→いよいよ田んぼへ!」までをお送りします。写真中心です(;^_^ 前回の記事はコチラ↓ 上半身裸に豆絞りを頬かぶりした若連の皆さん。 西方公民館前の不動堂へ参詣したのち、県道の下

          禊から水かけスタートまで〜西方水かけまつり②(福島県三春町)

          無病息災を願い、若連が豪快に水をかけあう〜西方水かけまつり①(福島県三春町)

          久しぶりの更新です。 2024年1月1日、西方水かけまつりを見てきました。 元日から町内の西方地区の若連が上半身裸に頬かぶり姿で、水田に入り、無病息災、子孫繁栄、五穀豊穣を願い、バケツで豪快に水を掛け合います。 三春町の観光協会のサイトはコチラ↓ 言い伝えによると、室町時代後期の天正年間(1573〜1591年)、三春城にあった田村氏の武将の一人で、西方城主だった千葉紀伊守が、領民の士気を鼓舞するためにはじめた祭事といわれているそう。 以前は西方地区の小正月の行事とし

          無病息災を願い、若連が豪快に水をかけあう〜西方水かけまつり①(福島県三春町)

          三十六童子と紅葉が見守るなか、巨岩の洞窟の奥の院へ〜山本不動尊2018(福島県棚倉町)

          弘法大師が護摩壇を開き、悪鬼を調伏トップ画像は、2018年に撮影した山本不動尊の紅葉参道。古い情報ですみません。ちなみに今年の紅葉はとっくの昔に終わっているかと思われます。来年秋の紅葉ドライブの参考にしていただければ望外の喜びですm(_ _)m 福島県と茨城県、栃木県の境にまたがる八溝山系の一部に位置する「山本不動尊」。正式名称は修繕院明王寺。真言宗智山派の寺院です。 公式ホームページによれば、開山は1200年前の大同2年(807年)。 勅命により湯殿山開基のため東北行脚

          三十六童子と紅葉が見守るなか、巨岩の洞窟の奥の院へ〜山本不動尊2018(福島県棚倉町)

          【記憶を記録する】ある兵士の記憶⑤

          「このお話(記憶)をぜひとも書き留めて(記録)しておきたい! いや、おかなくては!」そんな思いから【記憶を記録する】という活動をはじめました。 「聞き書き」が基本ですが、今回の「ある兵士の記憶」は、とある方の手記をリライトさせていただきました。 最初にその手記を読んだとき、当時戦地にいた若者たちと敵の若い捕虜とのやり取りを生々しく綴った文章にかなりの衝撃を受けました。それが、今回投稿する一文です。手記を書かれた方は相当な文章力をお持ちだったのでしょう。その方の息子さんによ

          【記憶を記録する】ある兵士の記憶⑤

          【記憶を記録する】ある兵士の記憶④

          取材でお目にかかったご高齢の方からうかがった「戦争体験」や「昔の商店街の賑わい」「祭りの華やかさ」などをまとめる【記憶を記録する】と名付けた活動をおこなっています。 今回の「記憶」は、以前取材させていただいた方のお父様の「戦争の記憶」です。戦地での手記の一部分の複写と投稿の許可をいただきました。 前投稿「ある兵士の記憶③」はコチラをどうぞ↓ 4 戦ひすんで隊伍を調ひ気のついた時遙かに宣昌の街を眼下に見る三角山の中腹に立ってゐた。  明日こそ、明日こそ宣昌に入る事が出

          【記憶を記録する】ある兵士の記憶④

          【記憶を記録する】ある兵士の記憶③

          少しずつですが、取材でお目にかかったご高齢の方からうかがった「戦争体験」や「昔の商店街の賑わい」「祭りの華やかさ」などをまとめる【記憶を記録する】と名付けた活動をおこなっています。 今回の「記憶」は、以前取材させていただいた方のお父様の「戦争の記憶」です。戦地での手記の一部分の複写と投稿の許可をいただきました。 「ある兵士の記憶②」はコチラをどうぞ↓ 3  先頭部隊は今有力な敵部隊と戦闘開始、稜線を越えて来る流弾(ソレダマ)がピュッピュッ真近に頭上をかすめる。ザラザラ

          【記憶を記録する】ある兵士の記憶③

          【記憶を記録する】ある兵士の記憶②

          少しずつですが、取材でお目にかかったご高齢の方からうかがった「戦争体験」や「昔の商店街の賑わい」「祭りの華やかさ」などをまとめる【記憶を記録する】と名付けた活動をおこなっています。 今回の「記憶」は、以前取材させていただいた方のお父様の「戦争の記憶」です。戦地での手記の一部分の複写と投稿の許可をいただきました。 お父様はとてもお話のお上手な方だったそうで、手記の表現もかなりリアルで、その場に居合わせたような臨場感があります。 ※●は判別がつかなかった漢字です。申し訳ござ

          【記憶を記録する】ある兵士の記憶②

          【記憶を記録する】ある兵士の記憶①

          久しぶりに【記憶を記録する】をアップします。 以前の仕事ではご高齢の方にお目にかかる機会が多く、取材の間に「戦争体験」や「昔の商店街の賑わい」「祭りの華やかさ」など、さまざまなお話をうかがいました。 何度か、「私は今、とても“貴重な記憶“を聞かせていただいている」と感じる瞬間がありました。そこで、そうした記憶を聞き書きして残す【記憶を記録する】と名付けた活動をはじめたわけですが、仕事や介護などで多忙になり、自分自身も精神的に疲れてしまい、いつの間にか活動から遠ざかっておりま

          【記憶を記録する】ある兵士の記憶①

          【福島市への旅2019】妖怪伝説が残る民家園の室石、そして猫たち(福島県福島市)

          お久しぶりの更新になってしまいました。 3ヵ月ほど前に投稿した【福島市への旅2019】廣瀬座を見たくて、民家園へ(福島県福島市)の続きをアップします。今回ご紹介するのは、民家園の片隅にある巨大な岩「室石」と民家園で暮らしている野良猫たちです。 ↓【福島市への旅2019】廣瀬座を見たくて、民家園へ(福島県福島市)はコチラ 室石とは、民家園の駐車場側にある池(川?)の中央にある巨大な石のこと。苔なのかどうかは不明ですが、緑に覆われたゴツゴツした岩は不思議な存在感を放っています

          【福島市への旅2019】妖怪伝説が残る民家園の室石、そして猫たち(福島県福島市)

          【南会津の旅2019】瑠璃色の天井絵に彩られた薬師堂を中心に〜前沢曲家集落②(福島県南会津町)

          2019年秋、南会津の前沢曲家集落への旅②は、家並みと集落の一角に佇む前沢薬師の瑠璃殿を中心に紹介します。その名称通り、瑠璃色の天井絵が見事です。 資料館中心に紹介した前回記事はコチラ↓ 「おいでよ!南会津」サイト↓ 前沢集落を一望できる展望台へのアクセスなどがまとめられています。 茅葺屋根の家並み 瑠璃殿ご紹介のその前に。またまた家並みの写真を(;^_^ 前沢集落に見られる「曲家」とは、L字型の形をした茅葺屋根の民家のこと。屋外に突き出したL字型の部分は土間で、か

          【南会津の旅2019】瑠璃色の天井絵に彩られた薬師堂を中心に〜前沢曲家集落②(福島県南会津町)