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今日は「歩いて帰ろう」

斉藤和義のライブに行った時のこと。僕らの町に、斉藤和義が来た。

歩いて行ける距離。チケットがまだあると、普段見ないテレビをつけたときにCMで流れていた。

一人分のチケットを前々日にとって出陣。

ライブは、最高だった。こんな格好良くて、セクシーなおじさんになれたら、幸せだろう、個人的には。

バンドメンバーがそれぞれ自慢したい楽器の話をしているのが、素敵すぎる。

それは、さておき。帰り道。

こんなに、楽しく歩いて帰るのは、いつぶりだろう!

多分、大学時代のバイト帰りぶり。

新横浜でバイトをしていた僕は、自分の住むアパートまで、歩いて帰るのが趣味だった。だいたい電車二駅分ぐらい。

なにも散歩が趣味だったわけではない。

深夜11:00。汗で濡れるTシャツ。それを急速に冷やすコンビニでホットスナックを買う。相棒は、流行り酒ストロング。

バイト後のプチ贅沢を両手に、踊ったり跳ねたりして、道を歩く。

個人的には、おしゃれ系バンドのミュージックビデオに出てくる主人公。
はたから見たら、夜に現れる不審者。

みんなも経験あるんじゃないかな。

イヤホンつけて、夜景輝く新横浜から少しずつ、少しずつ、眠る住宅地に進んでいく。

アパートについたら、映画を見る、またストロング。カップ麺とともに。
1本目は、必ず名作を見ると決めている。

2本目は、途中で寝ちゃう。そんな汗ばんだ夜が好きだった。

あの学生時代の夜は、自分の宝物になるだろう。
そんなことを思い出す、斉藤和義のライブ帰り。

もちろん、イヤホンから流れるのは「歩いて帰ろう」。

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