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亀と金魚、いいシステムを作ること

昔、金魚を何匹か飼っていたことがあります。どうやって手に入れたかは覚えていませんが、たぶん10匹くらい。

みんな飼ったことあるんじゃないでしょうかね。お祭りとかで金魚すくいとかやると飼いますよね。
お母さんが「仕方ねーなー」って感じでやらせてくれますよね。金魚すくいをやるのは自由ですが、金魚は飼わないといけないので簡単にやりたいという気持ちを許可するのはできません。



と、その前に。僕はを飼っていました。



金魚を家に連れて帰って、僕は、「そうだ」と何かを考えつきました。

金魚の水槽には水草もたくさん入っているし休憩するところはたくさんあるから、「亀さんも金魚さんも一緒に入れてしまおう!」と思ったんです。



そう思ったらすぐに実行ですよ。
ボチャンと亀さんを同じ水槽に入れてみます。
その時の亀さんも、実は飼いだしたばかりで、一緒に飼えるのであれば「なんか良い」そんな、言えば軽い気落ちでやってみたんですね。

本当言うと亀さんは体が浸かるくらいの水の量で買うのがベストです。水草をわっさわっさと入れて、ちゃんと休憩できるところを作っているから大丈夫かなと思っていたのですが、今考えるとあんまり良くないですね。


で、金魚さんの話に戻ります。
水草をわっさわっさ入れて狭いんじゃないかと思ったのですが、こちらは案外いけるようですですね。
身を隠すところがたくさんあるので安心している(?)ようでした。金魚に安心という概念があるかどうかは謎なのですけど…。
言ってみれば「スイミー」みたいな感じじゃないでしょうかね。海の小さなお魚さんもサンゴに囲まれていると安心しているじゃないですか。あの状況と似ているような気がします。海の小さなお魚さんに安心という概念が存在しているかどうかは謎です。


水槽の様子を見ても水草をたくさん入れているので、金魚さんは何匹いるのか、実を言うとはっきりはわからない状況です。
いつものように亀さんの様子を見て餌を入れます。パラパラ。

金魚さんの様子も観察しつつ、金魚さんにも餌をぱ……………ん?


何だか
様子が違いますね。心なしか少ないように感じますが、水草に隠れているんでしょうか。
えっと…確か10ぴき程入れたんですよね。
1、2、3、4、……あれ、1匹足りない。

もう1回数えてみよう。1、2、3、4、5、……あら、やっぱりだな。



ま、でも数え間違いだろうな。


と、また幾日か過ごしてから様子を観察しようと水槽を見ると……。

ガブ!っと頭の後ろあたりがえぐれた金魚さんを発見しました。
こりゃサスペンスだわ。そういうことか。

犯人は亀さんです。

ノロマな亀さんだと思って甘く見ていたのがよくなかったのです。
亀だってたまには新鮮なお魚が食べたくなるんでしょうね。
だからって同居している金魚さんを食べてもいいと誰が言ったよ。おいこら。


しかし、亀さんは悪くありません。
元はといえば、そういう“同居システム”を作った僕が悪いのです。

両者とも静かでおとなしいから“仲良くしてくれるだろう”と考えるのは勝手な思い込みです。
頭の片隅には危ないという考えも思いつきましたが、「そうはゆうてもそんなことにはならないだろう」とは考えない方がいいのですよね。

そうなる可能性が少しでもあるのなら、やめておいた方がいいのです。


「疑わしきは殺せ」

と、最近こんな言葉和知りました。
ひとに関して使ってはいけない言葉ですが、モノに関しては使えます。


何だか残酷な言葉だと思いましたが、いちばん残酷なのは穴のあるシステムでも、「まぁ大丈夫か」と妥協してしまうことなのですよ。


どんなものにも「攻略法」というものがあります。システムを攻略されて好き勝手使われてしまうのがいちばんよくない。いちばんおもしろくない。いちばん守られている感じがしないです。

簡単なルールを設けて、使う側がそのシステムによって“守られている”と感じるシステムが必要なんですよね。


申し訳ねぇ。




また寿司が食べたくなった。




いいシステムとは?だな、これからの僕は。

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