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パンドーラーの池の底

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2018年9月の記事一覧

漢詩の言葉「冬夜書を讀む」/翻案「片付けられない」

漢詩の勉強です

冬夜書を讀む  <菅山茶>
雪は山堂を擁して 樹影深し
檐鈴(えんれい)動かず 夜沈沈
閑かに乱帙(らんちつ)を収めて 疑義を思う
一穂(いっすいの)の青燈(せいとう) 萬古(ばんこ)の心(こころ)

【語句解説】

檐鈴(えんれい)…檐は訓読みで「のき」。軒のこと。鈴は風鈴。軒下に吊られた風鈴を呼ぶ。

夜沈沈…春宵値千金にも出てくるフレーズ。ちんちんと読んでいるけれど、しんし

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漢詩の言葉「胡隠君を尋ぬ」/翻案「集金」

漢詩の勉強です

胡隠君を尋ぬ 高啓
渡水、復た渡水
看花、還た看花
春風 江上の路
不覚に到る君の家

【語句の解説】

胡隠君…隠君は隠者のこと。胡は名字。隠者の胡さん。俗世から離れた田舎に隠れて住んでいる。

渡水…通常、水を渡ると書き下す。
看花…通常、花を看ると書き下す。

江上の路…川辺の道。

不覚に至る…知らぬ間に着いてしまった。

【大意】
春風に吹かれながら悠々と散歩する間に

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漢詩「去る者は日に以て疎し」/翻案「死んだあなたを忘れる」

漢詩の勉強です

去る者は日に以て疎し 無名氏

去る者は日に以て疎く
来る者は日に以て親しむ
郭門を出でて直ぐ視れば
但だ丘と墳とを見るばかり
古墓は犁(す)かれて田と為り
松柏は摧(くだ)かれて薪と 為る
白楊(はくよう) に悲風(ひふう)多からん
蕭蕭(しょうしょう)として人を愁殺(しゅうさつ)す
故の里閭(りりょ)に還らんと思い
帰らんと欲するも 道 因る無し

【語句解説】

疎し…薄ら

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あ

思考より言葉のほうがよほど賢しく、意味だけとなった残骸は容易く人間を支配する。

本能よりも哲学的なものは、まだこの世界に存在を確認されていない。

パラレルパラソルp??「世界の解剖法」より

(生まれ変わりの有無、その可否については未確認、天国に問い合わせ中です)

──急停車します、ご注意下さい。ところで、この世界に絶対はないのかな。

少なくとも、言葉には意味はない。

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風見鶏レッスン

              
              

こころの中にある
この渇望するような苦さは
地表を這う気体だろうか
あるいは言いふるされた
魂と呼ばれる物質なのか

生命の樹が
心臓に根を張っている
宇宙からの幽かな光に
葉脈としての系を
保つとき みずは
明らかなひとつの意匠である 

にがい人となって
頭のコトバと内臓のコトバを
しおれた花の花芯で分類する

こころの外には
雨が

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Flower

雨の中でひとり × 悠凛 × ちびまゆ

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りとるらいとさん主催の 日曜作曲へ参加致します。

今年4月に 日曜作曲で発表されました
雨の中でひとりさんのこちらの楽曲。

雨の中でひとり様 作詞作曲「Flower」
https://note.mu/amenonakahitori/n/n36263f99f5d6

とても素敵で 是非歌わせて頂きたい!と願い出て
簡単なdemoを録ったのですが
そこで歌ってみる内に色んなアレンジ案がぶわっと

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ご案内 没ネタ祭 開催中

ご案内 没ネタ祭 開催中

秋といえばお祭りですよ。
こちらnoteの辺境でも只今、お祭を行っています。
題して「没ネタ祭」。

現在の暴露数は9作品。
まだまだ作品募集中です。

没ネタ祭|murasaki_kairo|note(ノート)https://note.mu/murasaki_kairo/m/m5cba2f3f241e

お手元の未発表作品、未完成作品を持ち寄り恥の晒し合い。
皆でお互いの没ネタを披露し合うお祭り

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