K-POPゆりこ

韓国エンタメライター🇰🇷

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最近の記事

祝オスカー!「ミナリ」ユン・ヨジョン&「パラサイト」ポン・ジュノ対談ざっくり翻訳

「ユン・ヨジョン先生、楽しい撮影だったんでしょう?(ポン・ジュノ)」「他人事だと思って簡単にいうわね〜。私、結構大変だったのよ(ユン・ヨジョン)」 こんな軽口から始まる韓国初のオスカー監督とオスカー女優の豪華すぎる対談。韓国の映画メディア「CINE21」のインタビュー映像がなかなか面白かったのでざっくり訳してみました。意訳、そして誤訳もあるかもしれませんがお許しを。​ ポン・ジュノ(以下監督):シナリオについてお伺いします。リー・アイザック監督(以下リー監督)は英語で書い

    • 見栄消費と快適消費

      目の前の決断が正解か不正解か分かるのは結構先のこと。そう思うことが増えた。すべては「結果的には」の一言で終わるし、今の時点でも全てが途中経過、死ぬまで結論は出ないのだけれど。最近世界がガラッと変わって、これまで仮説として持っていたことが確信に近づいている。 「快適さ」で選んだものは大抵外れない 3年前、諸事情で急に引っ越すことになった。予定しない家探しに戸惑ったが休み時間や土日を全て使って物件を探し歩いた。そして最後に2つのマンションで迷いに迷った。 ①ピカピカでハイグ

      • 映画『パラサイト』好きならコレもいかが?な韓国映画3本

        映画『パラサイト 半地下の家族』をみて「韓国映画、面白いかも?」と思った方へ。これもお口に合うのでは?というオススメ作品をご紹介します。同じくポン・ジュノ監督の過去作『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』も大変面白いのですが、いかんせんこんなご時世なので…ほんの少しだけ後味良いのが観たいですよね(パラサイト基準)。かつ骨太でちょっとビター、大人向けのものをピックアップしてみました。 ①主演ソン・ガンホつながりで『タクシー運転手 約束は海を超えて』 まんまる顔の「よくい

        • 読書感想文だってラブレターだ〜「心をつかむ超言葉術」を読んで

          お笑い、音楽、映画などのエンタメが好きで、創作する仕事に興味はあるし、本当はそういう感動をつくる仕事をしてみたいけど、それは特別な人がするもので、自分には無縁の世界だと思い込んでいたかつての僕みたいなあなたへ。 まって、これ私じゃん・・・ コピーライター阿部広太郎さんの最新著書「心をつかむ超言葉術」を読み、冒頭から苦笑してしまった。「あれから手が止まっていませんか?」そう叱咤激励された気がしたから。そして半年ぶりにnoteを更新することにした。 ちょうど2年半前、阿部さ

        祝オスカー!「ミナリ」ユン・ヨジョン&「パラサイト」ポン・ジュノ対談ざっくり翻訳

          ここ半年、1番見たかった海外バンド、Khruangbinの初来日公演@渋谷Club Quattro

          ライブで受けた熱を忘れないうちに感想書きたくて、クアトロ近くのカフェに飛び込んだ。家まで待てない。なるべく記憶が鮮明なうちにiPhoneにメモを残す。※しかしながらnoteにUPするのを忘れていた 客層は20代後半から40手前までといったところ。騒ぐお子ちゃまもくたびれたオジサンもいない、オトナだけに許されたファビュラスでFUNKな夜。ステージしっかり見たいのに、つい目を閉じてしまう。あれ…ココどこなんだろう…どこかわからないけれど異国のバー(バンコクあたり?)のテラス席で

          ここ半年、1番見たかった海外バンド、Khruangbinの初来日公演@渋谷Club Quattro

          人生初の山下達郎は新宿・歌舞伎町で〜Specialアコースティックライブレポート

          1月18日、真冬の夜。歌舞伎町を汗だくで駆けぬけたのは、当方30代の女。コワイ人に脅されたのでも、終電が近いわけでもなかった。生まれて初めて聞いたナマの山下達郎にすっかり”あてられ”、興奮と衝動を抑えきれなかったのだ。 確率55倍という狭き関門をくぐり抜け、やっと手にした「山下達郎 Special Acoustic Live 2019」のチケット。年明けから縁起良し。新宿ロフトの小さなスクリーンにシュガーベイブ時代の映像が流れ、山下達郎と”長年の相棒”難波弘之(Key)、伊

          人生初の山下達郎は新宿・歌舞伎町で〜Specialアコースティックライブレポート

          Notアイドルなオススメ韓国アーティスト<HIPHOP・R&B編>

          今回のテーマは「アイドル以外のイチオシ韓国アーティスト」。 職業上「オススメの韓国アーティストは?」というのをよく聞かれるものの、仕事となるとつい会話の文脈を読んでK-POPアイドルを挙げることが多くなる。しかし!今は冬休み、完全仕事モードオフ。個人的かつ純粋に好きでPUSHしたいアーティストを「HIPHOP・R&B系」と「ロック系」の2回に分けて取り上げてみようと思う。 前編は「HIPHOP・R&B系」。ここ2年ぐらい日本でも「韓国のHIPHOPアツいね」という言葉を聞

          Notアイドルなオススメ韓国アーティスト<HIPHOP・R&B編>

          韓国のビザ問題とお金の話

          こんなことを書きながら、一切手をつけてなかった「韓国生活&留学」の手引き(自己流)。 まあ、まわりの95%の人には興味のない話だし需要無さげだな・・・と思ったのもある。でも今日は「韓国の就労ビザ問題で日本人が強制送還」というニュースが目に入って来たので思うことを書こうと思う。 「日本人スタッフの大半は20~30歳代の女性。Kポップが好きだったり、韓国人と交際していたりして、韓国で長期滞在を希望していた」(読売新聞より) むう。なるほど・・・。 高校生、大学生で韓国に興

          韓国のビザ問題とお金の話

          あえて「身銭を切る」ことで見えるもの

          働いているとお給料以外にもその業界ならではの「特権」「美味しいこと」を得られることがある。航空会社の人は安くチケットが手配できると聞くし、メーカー勤務だと社割で商品が買えるとか新製品がいち早く手に入ったりするのだろう。アルバイトだって例外ではない。大学時代働いていた飲食店で出してもらった「賄い飯」は、貧乏学生の自分にとって大変ありがたいものだった。 でも「身銭を切らないとわからない」ことがある。賄い飯だから、お米が多少硬かろうが唐揚げの味がしょっぱかろうが「アリ」としてしま

          あえて「身銭を切る」ことで見えるもの

          大事なタイミングを教えてくれる人

          これまで人生のターニングポイントには必ず前後に誰かの存在があった。大事な人との悲しい別れもあれば、面識のない異国の映画監督に影響を受けたりもした。その中で「もうすぐ新しい流れに乗りませんか〜そちらへ舵を切ることになると思いますよ〜」という絶妙かつ重要なタイミングで会える人、会うことになってる人というのがいる。 私にとってはロック・フォトグラファーの畔柳ユキさんがその人だ。音楽雑誌の編集者を経て単身NYへ飛び、写真家の道へ転身。Ramonesや数々の大物ミュージシャンからの信

          大事なタイミングを教えてくれる人

          すんごい便利な家計簿アプリをやめた理由

          小さい頃からお小遣い帳がまったく続かなかった”真性ズボラ”な私が、ここ2年ほど家計簿アプリを毎日使っていた。「きんゆう女子。」というプロジェクトで、代表のマリコさんと「試しに使ってみようか」と半ば仕事で始めたのだが思えば(ズボラなりに)長く続いたものだと思う。 が。せっかく身についたその習慣を今日で辞めようと決めた。と言っても「浪費してもよし!どうせいつか死ぬんだし」と開き直ったわけじゃない。 昨今の家計簿アプリは20年前に挫折したお小遣い帳(キティちゃんのとかあったよね

          すんごい便利な家計簿アプリをやめた理由

          夏の終わりに思い出す「黒歴史」と「夢」の話

          夏休みが終わろうとする時、憂鬱じゃない人なんているんだろうか。 ただ、中でも「こんなに楽しい日々が終わってしまうなんて!」と思うパターンと「明日からもっと辛い日々がまた始まるのか・・・」というのががあって、前者と後者では雲泥の差がある。 夏休みが思いっきり楽しかった人は大丈夫。きっと学校や会社が始まっても何かしらの楽しみを見つけられる。でも...。 #8月31日の夜に このハッシュタグを見たとたん、心がずんと沈む。今も小さなしこりとなって残っている、ある夏休みのことを思

          夏の終わりに思い出す「黒歴史」と「夢」の話

          いつの間にか韓国留学カウンセラー化してた話

          誰でも「これだけはちょっと喋れる」という鉄板ネタや「さんざん聞かれる」というジャンルが一つはある。 私の場合、ブライダル雑誌にいたのもあって結婚式の費用について聞かれたりするし、業務上「これから来そうな韓国俳優は?」とかもよくある。でもダントツに相手の”真剣度”が高くて、なおかつ後日「参考になったよ」と”貢献度”が高いらしいのは『韓国生活(留学)の話』だなぁと思う。自画自賛。 「娘が交換留学に行きたいらしいけど韓国って危なくない?」 「会社辞めて留学したいんだけど仕事って

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          財布の紐とココロがゆるむ嵐の夜〜風が吹けばTSUT○YAが儲かる?

          じきに台風が来る、ということで今日は夕方4時に退社。最寄りの駅に着くと意外な光景を目にした。改札前のシュークリーム屋、某ヒゲおじさんに長蛇の列ができている。たしかこんなのはお店のオープン時以来なのではと思う。 甘い香りに後ろ髪引かれつつ、久々に本でも買おうかと書店に入ると、そこもいつもより賑わっている。あれ?この本屋さんこんなに繁盛してたっけ?そのあと立ち寄ったTSUT○YAもレジに長い列。映画のお供にコーヒーも欲しい、とカフェに向かうと案の定・・・そこもテイクアウトで並ぶ

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          ネタバレなしで映画「カメラを止めるな!」を推してみる

          思い出し笑いが止まらない。映画館を出て3日経っているのにじわじわと笑いのフラッシュバックが襲ってくる。 友人が頑張ってチケットを取ってくれたおかげで、話題の映画『カメラを止めるな!』を見ることができた。語彙力を疑われてもヨシ。ただひたすら面白くて楽しかった!私と友人は劇場を出たあと「すごいの見ちゃったね!」と興奮のあまり駅と反対方向に歩き続けてしまったことを告白する。そのぐらい夢中になった。 本当はあらすじや大まかな内容を書きたい!伝えたい!でもぐっと我慢。だって絶対に前

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          ファッション素人が丸腰で見た「エルメスが贈るシネマ体験”彼女と。”」

          モードやハイファッションに疎い私が、好奇心だけで覗いてみた。 エルメスが贈るシネマ体験「彼女と。」@国立新美術館。 入る前の気持ち→どんな内容か全然想像がつかない・・・。 出た後の感想→エルメスはイメージを変えたいのか?そうなのか!? 私はてっきり映画が見られると思っていた。が、スクリーンで映像を見せられたのは最初の5分。残りの30分は『巻き込まれる』という言葉がぴったりの体験型コンテンツ。 1回に30名ほどのゲストが、一人のインストラクターに導かれて「ある映画の撮影現

          ファッション素人が丸腰で見た「エルメスが贈るシネマ体験”彼女と。”」