見出し画像

大事なタイミングを教えてくれる人

これまで人生のターニングポイントには必ず前後に誰かの存在があった。大事な人との悲しい別れもあれば、面識のない異国の映画監督に影響を受けたりもした。その中で「もうすぐ新しい流れに乗りませんか〜そちらへ舵を切ることになると思いますよ〜」という絶妙かつ重要なタイミングで会える人、会うことになってる人というのがいる。

私にとってはロック・フォトグラファーの畔柳ユキさんがその人だ。音楽雑誌の編集者を経て単身NYへ飛び、写真家の道へ転身。Ramonesや数々の大物ミュージシャンからの信頼を勝ち得て、現在も最前線で活躍されている。生き方そのものも最高にROCKな姉御なのだ。

初めてお会いしたのは2011年、そろそろリクルートを卒業して韓国に行こうか、という時期。ゼクシィの音楽記事でお世話になったライターさんが引き合わせてくださった。

新しい世界へ飛び込むことへ内心ビビっていることも、一方で「ゼクシィでは大きな仕事を任されてきたんです(エヘン!)」などど甚だしい勘違いをしていることも初対面にして瞬時に見破られ、愛ある言葉のムチでビシッとお尻を叩かれたのを覚えている。

「どうか謙虚にね!まだ知らないこと沢山あるわよ。だからこそ吸収できるチャンスなんだから恐れず挑戦あるのみ!韓国、いいじゃない。行ってらっしゃい」

そして今日。私はふとユキさんに会いたくなって高円寺を訪ねた。お誘いした時は何かを相談しようとか、特段大きな目的はなかった。帰国してから何度も会っているのに、二人っきりで話すのは久しぶりだ。

「ゆりちゃん、最近どうなの?頑張ってる?」

ユキさんに聞かれた瞬間、最近ギモンに感じてること、考えていたことが口から溢れ出る。「まあ、そこそこです」なんていう無難な返事は出来なかった。そうか、私はユキさんに聞いてもらいたくて、背中を押してもらいにきたんだ。きっとこれは「再びターニングポイントに差し掛かっている」ということなんだろう。話しながら自覚した。

お店を出る頃にはすっかり真っ暗になっていた。「これからLIVEの仕事なの」明るい笑顔で手を振って颯爽と高円寺の街に消えていくユキさんの背中が、無言のエールに見えた。やっぱり今日会ってよかった。

「80代の義父がね、ちょっと夏に家でノンビリしてただけで筋力落ちちゃって大変だったの。人って何もしないと衰えていくのね。語学や表現、文章だって同じじゃない?だから書き続けてね

だから、アウトプットは止めない。新しい流れに舵を切るためにも。

〜追記〜
6年ぶりにTwitterを再開しました。よろしければフォローお願いします。仕事や趣味の音楽、韓流コンテンツのことなどが中心になるかと! 
@kinoyuripeach86


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?