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すんごい便利な家計簿アプリをやめた理由

小さい頃からお小遣い帳がまったく続かなかった”真性ズボラ”な私が、ここ2年ほど家計簿アプリを毎日使っていた。「きんゆう女子。」というプロジェクトで、代表のマリコさんと「試しに使ってみようか」と半ば仕事で始めたのだが思えば(ズボラなりに)長く続いたものだと思う。

が。せっかく身についたその習慣を今日で辞めようと決めた。と言っても「浪費してもよし!どうせいつか死ぬんだし」と開き直ったわけじゃない。

昨今の家計簿アプリは20年前に挫折したお小遣い帳(キティちゃんのとかあったよね)から進化しまくっていて、レシートを撮影すれば内容を全部把握してくれるわ、クレジットカードや銀行口座とも連携して日々の資産状況を逐一計算して教えてくれるわ、さらに自分と似た属性の他人と比べた上で”ココの費目、金遣い荒いよオネエサン!”と諭してくれるわで

わあ、すんごい便利♡

以外の感想がない。続けてみてわかったのは

・月によって変動がある
・ランチ代とお茶代けっこうかけてる
・靴の単価高め
・ライブ、映画などのエンタメ費用が尋常じゃない

ということだった。ただ、それを自覚しながらも直せなかった。というより「直す必要がなかったんだ」と部屋を掃除しながら気づいた。衣替えついでに、とクローゼットを整理して捨てたものは

・履きつぶしてしまったパンプス(すごい気に入っていた)
・そろそろお役御免のバッグ(ヘビロテ)
・使い切った美容液のボトル(肌の調子よいのでリピ決定)
・ここ半年通ったライブの半券(どれも心震えた)
・データ化済みの教材(セミナー勉強になった)
・読みきった書籍の山(これも上に同じく)

書籍以外はどれも、そこそこの大金をはたいて手に入れたもの。それでも自分では大満足のお買い物ばかりで何一つ後悔していなかった。清水買いしたものは何年も使えたし、モノとして残らなくても見聞きした経験も仕事に繋がったりした。ランチで外に出るのだって、よくカフェを使うのも交際費の一環。たった一人でお昼を食べるならおにぎり2個で十分だしコンビニコーヒーも十分美味しいけれど、人と一緒に美味しいものを食べることで浮かんだ企画や、教えてもらったことに救われたりもしている(時に精神的な面も)。

なのに、なのに。私はそれらを家計簿アプリに入力する時、なんだか叱られるような気がしてしまったのをふっと思い出した。

あれ・・・もしかして、お金を使うことに罪悪感覚えてる?

気づいてしまった。家計簿アプリのおかげで意外な長所”ちょっとお買い物上手”を発見することになった反面、小心者ゆえ”出費=悪いこと”のような固定概念もどんどん色濃くなってゆくことに。

もう自分の経済観念、価値観を信じていいんじゃないか。お金を使うことは己を信頼することにもつながる。もし足りなくなったら、欲しいものややりたいことが増えたら・・・また頑張って稼げばいいのだから。


〜追記〜
買い物中毒やお金使うたびにアドレナリンどばどば出ちゃうタイプの人にはお勧めします。家計簿アプリ。

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