仮想吟行 @「『ブラタモリ』鯖街道・京都へ (2023-11-11 放送分)」

昨日(2023-11-11)放送分の 『#ブラタモリ』(鯖街道編)にて、
印象に残った場面を #短歌 に詠んでみました。

今まで、「吟行」というものを一度も試みたことがなく、
その予行演習…という心積もりもありましたが、
何よりもまず、「面白そうだ!」と、
我が身の内の面白主義者が…。

よろしければ、ご披見くだされたく。


〈小浜港〉

サンドウィッチとは麺麭(パン)に美味しき挟めば可しとぞ

鯖と胡瓜にマヨネーズと醤油


穴子の開きの美味しきと云ふ店の女性(ひと)の

底の抜けたるはにかみ笑い


ローマにはテベレ パリにはセーヌ有り

市街(まち)を作るは河川(かは)の流れか


〈熊川宿〉


熊川の冽(きよ)き瀬まはる芋ぐるま

剥けたる里芋(いも)の肌初々し


北前の荷も 外つ国の象も着く

小浜の湊は福呼ぶみなと


〈朽木〉


ブルボン朝のヴェルサイユ宮かとぞ見ゆ

朽木の御座所の往時の有様


〈出町橋〉


出町の橋 渡りてみやこの入口に

柳の色もなつかしくとぞ


〈祇園〉


豊(ゆたか)なる小浜のはまにて揚がりし鯖の

京に至りて寿司となりける


鯖寿司の胃の腑に収まる

若狭の海より一汐にして運ばれし末裔(すえ)


……今回は、言ってみれば「仮想吟行」みたいなものだと思いますが、

吟行というものは、恐らく普段の短歌創作よりも、もっと表現の瞬発力使う気がします。

すこぶる楽しかったですが、それ以上に非常に疲れました…。
(ノ´ω`;)

おまけに、自分の表現力、及び語彙力が、
自分で思っていた以上に弱々だと思い知りました。
(´;ω;`)

こういうのは多分、少なくともしばらくはやらなりたくない、…と。

(……でも、何だかまた、性懲りもなく「アレ、面白かったから…」と…。
現在、自分の中の面白主義者の行動原理が見切れておりません)


#ブラタモ吟行
#今日の短歌

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