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最初の投資家として関わったアイデミーが上場しました

Skyland Ventures(SV)の木下です。節目なので久しぶりのnoteを。

2012年から始めたSkyland Venturesの投資先から、Branding Engineer(現TWOSTONES&Sons)、メンタルヘルステクノロジーズ、ANYCOLORに続き、アイデミーが4社目の上場(IPO)となりました。祝!!!


アイデミーCEO石川さん・CFO伊藤さんによる東証での打鐘式

僕らSVは学生起業家含む若手起業家の最初の投資家(シード投資家)として関与しているケースが多いのですが、今回で3回目の”現役”最年少東証グロース上場更新となりました。

Branding Engineer(現在TWOSTONES&Sons)2018年7月上場
共同代表高原氏が28歳で当時現役最年少!

ANYCOLOR 2022年6月上場
代表田角氏が26歳で当時現役最年少上場社長!
 2023年6月8日より東証プライムへ

アイデミー2023年6月上場
代表石川氏が30歳で現役最年少上場社長!

アイデミー社長の石川さんとの出会いと投資する前のこと

2014年6月か7月あたりに、高校の後輩で、東大生で起業している人物がいるというのをTwitterで知りコンタクトしました。印象は今と変わらず眼力が強く優秀な人物で、めちゃくちゃ魅力的な方だということ。一方で、気になったのはGoods株式会社(現アイデミー社の昔の社名)という社名でした。

『Goods…?』
当時の事業はモノのレコメンドサービスでしたが、事業路線を変えてほしいなと素直に思いました。(過去の記事にも当時のことを書いてます)

こだわりを持って決めた社名だったのかもしれませんが、検索で引っかかりにくい。ブランドネーム的に、一般名詞を社名/サービス名にすることに僕は懐疑的でした。(もちろん社名/サービス名が良ければ事業が成功する訳ではありません)

ただ、恐らく程度の差はあれ、当時から石川さんはとても魅力的な人物であり、絶対に成功する方だろうなと思った人は僕に限らず多くいたと思います。そこから3年、たまにすれ違うようにり、若手起業家などが集まる場で会うと「僕らから投資を受けてくださいよ」と何度か言っていたと思います。

石川さんが僕の投資を受けてくれた理由の何割かは、僕がたまにでもこのように投資を受けて欲しいと伝え続けていたこともあると思っています。そして運命的にも同じ高校出身。縁を大切に!

アイデミーへの転換とSkyland Venturesからの投資

SVがアイデミーへ投資をさせて頂いたのは2017年6月のことです。SVからの投資を受けるまで、起業から3年はVC/エンジェルなどから投資を集めず会社を運営していたのですが、SVの関与が決まる頃には「投資を受けてこれまで以上にスタートアップらしくやっていこう」という情熱を強く感じました。その大きなキッカケの一つは、2017年頃に石川さんの同世代起業家のスタートアップがM&Aされたことだそうです。これは当時も言っていましたし、石川さんの上場当日に公開したnoteのとおりです。

(アイデミーを始める前の)3年間の失敗を経て、自信がなくなった2017年頃のタイミングで、創業当初、今は解体された(解体されている?)新太宗ビルの7階、EastVenturesのシェアオフィスで隣りに座っていた、Candleの金氏ゴローの花房氏の会社売却のニュースを目にしたことがキッカケでした。自分の最も身近な同世代が起業家として一定の成功を実現したのを目の当たりにして、先を越された悔しさがある一方、自分も同じ環境に身をおいているのだから、上手くいくのでは?と変な自信を持ちました。笑

本日アイデミーは東証グロース市場に上場しました【感謝と抱負】|石川 聡彦 @ai_aidemy
https://note.com/aki1275/n/n86f4110288e7

2017年の石川さんが奮起したときに、接点があった僕らはタイミングよく事業について一緒に議論させて貰うことが出来ました。事業領域の選定で僕が貢献したことがあったとすると、「AIの分野はこれからまだまだ成長分野だから、この領域の中でやれること決めてやっていこう」と後押ししたことです。

現在のアイデミーの方向は下記の通り、石川さんの研究での課題から来たもので、エンジニア向け(個人向け)のAIプログラミングの学習サービスでした。

AI(人工知能)というテーマは、自分の卒業研究でも触れていました。さらに、受託開発を行っていた時に人手不足を実感しており、課題に共感できる領域でありました。

そこで、「AI+Academy」というテーマで、「Aidemy」というサービス開発に着手しました。教育・研究・人材・開発支援という側面で、AIに関わるプロジェクトを推進することにしたのです。

【本日6/10で起業から4年】4年間の反省と5期目の決意。|石川 聡彦 @ai_aidemy
https://note.com/aki1275/n/n04160ce304f9

一般的には教育サービスは難しいのでは・・など思って当時フィードバックしていました。しかし、石川さんの場合は、AI関連という事業領域に関しての合意が出来ていたし、当時の毎週のMTGで深く議論することで石川さんへの信頼は常に厚いものでした。また、MTG内でのアジェンダの作成や1週間での活動量から、スマートにPDCA回せる人だと確信が強まりました。

その頃、サービス名も、「オンラインの教育分野なので○○+AcademyでAidemy」と石川さん提案で決まりました。僕も、Aidemy(アイデミー)はめちゃくちゃいい名前だと思いました。

そして、そこから半年ほどだった頃。リリースする新生アイデミーは、エンジニアの方たちからも大きく評価を得て、その後会員数が数千人・数万人と成長して行きます。

また、大企業(エンタープライズ)からの問い合わせが多数発生し、現在のアイデミーのAI/DX研修事業に軸足を移行していきます。

アイデミーは、初期に構想した根幹は維持しつつ、現在は顧客ターゲットを個人のエンジニア⇒エンタープライズに転換しています。

事業転換しながら約6年で上場できるほどの業績成長をつくったので、投資家として参加していたVC/エンジェルや石川さんと身近に接している誰もが方向転換しながらこれだけのスピード成長を実現することがあるのか?」と多かれ少なかれ驚いていたはずです。

その後のいわゆるシード期を超えそうな種を持って、僕らが主導した初回のラウンド(プレシード)・シードラウンド(1億円)・シリーズAラウンド(8.3億円)、その後KDDI・日本ゼオンさんなどとの資本提携を経て、2023年6月IPOに至りました。昨今のように巨額の資金調達をする訳でもなく、利益を出してシリーズAの後に上場。上場については、事業・経営陣が優秀だったのはもちろん、UTECのリソース及びアイデミー担当者でもある郷治さんの直接的な支援が本当に大きかったと思います。

僕はアイデミーにハンズオンだったのか?

ハンズオンではなかったと思います。
しかし、シード期の事業決め以外でも、その後のファイナンスや事業展開についての重要度の高い判断に、何度か関わらせていただいたと自負しています。もちろん会社にとってはポジティブに関われたのではないかと。
書いていて思ったのですが、ハンズオン/オフは投資家が決めることではなく、起業家がどう思ったかですね。SVの関与スタイルがどうだったか。石川さんに聞ける方は直接聞いてみてください。

あとは、事業アイデアの壁打ちやブレストだったり、広報的なものだったり、石川さんは小さなヒントでも実際に試して行くタイプですし、SVの企画も提案後すぐに乗ってくださるフットワークの軽さのある経営者でした。

上場当日に、SVとして上場記念動画を公開したいから取材させて欲しいと言っても快諾してくれました。

石川さんとは初期の初期を除くと毎週のように定期MTGしていた訳では無いのですが、節目節目で相談・共有してくれる人だったから、人柄に巻き込まれていった感覚があります。また、多くのVC・エンジェルも近いことを感じた人は多かったと思います。

加えて、僕と石川さんとの関係で1個だけ言えるのは、SVの投資先の中でも、プライベートでも強く記憶に残る体験を幾つかシェアしていると思っています。

2019年の正月には奇跡的にこの辺り弾丸旅行どうです?とDMし結果、一緒に中国旅行に行った。この年、アイデミーは大型資金調達含め事業グロース/グロース準備の年になるのでこの頃から、石川さんはオンオフ切り替え上手いなと思っていた。
2022年、結婚すると聞いて一緒に石川夫婦と結婚のお祝い会もした。奥様も素敵なかたでした。

アイデミーの上場に関するnoteリスト

長くなりましたが、アイデミーはみんなが応援したくなる素敵な会社です。
多くの社内メンバーやSVメンバーがアイデミーのIPOを一緒に祝い、節目のnoteを公開しています。お時間ある方はぜひみんなのnoteもご覧ください。

アイデミーから12記事・Skyland Venturesから4記事となりました!

・アイデミーCEO/社長石川さん

・アイデミーCFO伊藤さん

・アイデミーCOO河野さん

・アイデミーCTO清水さん

・アイデミー執行役員 事業本部 BizDev&Communication部 部長


・石川さんの高校の同級生でアイデミーModeloy Engineering事業部 部長 甘粕さん


・アイデミーデータサイエンスグループリーダー品原さん

・アイデミー研修・コンサルティングのデリバリーチームとマーケティングチームのマネージャー藤山さん

・アイデミーコンテンツ担当の岩岡さん

・アイデミー広報の高野さん

・アイデミーデザイナー&ロゴリニューアルプロジェクトに関与した浅本さん

・アイデミーマーケティング担当原田さん

・Skyland Ventures木下のnote(このnoteです)

・Skyland Ventures キャピタリスト&クリエイター須永さん

・Skyland Ventures コーポレート/HR 初田さん

・Skyland VenturesインターンShutoくん


社長がIPO Day1でnoteを公開し、
Day2以降もメンバーがそれに続く。まさにスタートアップ。

アイデミーはスタートアップそのものです。たくさんの優秀なメンバーが集うアイデミーの、これからの飛躍を心からお祈り申し上げます。

アイデミーのメンバーたち!SV須永さんディレクションで作成したこのメンバーのインタビュー動画も自慢の完成度です。

上場記念して作成したというアイデミーカラーのだるま。グリーンのミニダルマをメンバーの皆様に配っていました

One Aidemy! これからのさらなる飛躍がとても楽しみです!

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木下慶彦
応援ありがとうございます!