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『子どもが生きにくいのは私がこう産んでしまったから。だから私が頑張らなくちゃいけない』その先のススメ

発達凹凸・育てにくい子がいても、自分の人生を心から満足して幸せに生きたいママのため

マインドフルネスをベースにした講座を実施しています。小林ふみこ(臨床心理士・マインドフルネス)です。

発達凹凸での園の不適応や不登校など、子どもが大変…。子どもが生きにくいのは私がこう産んでしまったから。だから私が頑張らなくちゃいけない。頑張るのが当然。

そんなふうに一生懸命頑張っているママさんが、少し肩の力を抜いても大丈夫だって心の片隅で思えるように。少しでもお力になれたらと思って書いています。


私のせいって思うのは当然


●子どもが風邪を引いたら、雨の日に早くお風呂に入れてあげていたら。
●子どもがケガをしたら、わたしがちゃんと見てあげていたら。

母は、子どもに良くないことが起きると、自分のせいにしがちです。これは「後知恵バイアス」と呼ばれるあたまの働きがあるからです。

後知恵バイアスとは…起きてしまった出来事をまるで前もってコントロールできたかのように考えること。

後知恵バイアスは罪悪感をうむ


後知恵バイアスによって、私たち母親は【あのときこうしていたら】子どもは健やかだったかもしれないと考えます。特性があって生きにくい我が子に対しても同じ。

●妊娠中、インフルエンザにならなかったら。
●赤ちゃんの頃、しっかり遊んであげていたら。

こう考えることがナンセンスだと分かっていても。どこかで【こうしてあげられなかった】自分を責めてしまう。子どもに罪悪感をもつようになることがあります。

罪悪感からの行動よりも大事なこと


もちろん、お子さんにできるかぎりのことをしてあげたいと思うのは親として当然です。でも、それが、子どもへの申し訳なさ、子どもへの罪悪感からの行動であったら、いったんストップしてもよいかもしれません。

なぜなら、罪悪感をもつ自分を解放するために、自分のために行動しているかもしれないからです。

やめることや手放すことは、不安です。また、母であるわたしがやってあげないことで、子どもの成長が滞ってしまうのではないか。

でも大丈夫。

お子さん自身にも生きていく力、成長に向かう本来の本能的な芽は誰しも備わっています。親の思うスピードや方向ではないかもしれません。ですが必ず持っている成長の芽。

お子さんの力を信頼して、いったん何が必要なのか優先順位を考えるためにも一旦ストップしてみましょう。

一番手っ取り早くしたいこと・できること


まず初めにできることは、自分のことです。なぜなら、お子さんは血がつながっていても他者ですからコントロールできません。でも、自分のことならお子さんよりもコントロールしやすい。効果が見込めます。

自分をケアすることで心に余白がもてるようになると、自然に今必要なことを選ぶ力を取り戻せます。優先順位をつけて今大切なことを心から選ぶことができます。

前年度受講した「自己決定のためのマインドフルネス」でも、マインドフルにあることが自己決定力を高めると言われていました。

わたしもマインドフルネスのワークを毎日しているのですが、あたまやこころがぐちゃぐちゃなとき、シーンと静まり返る湖畔にいるときのようなクリアな感覚がもてるようになるので、今必要なことに戻る感覚があります。

あなた自身がこころとからだからほっとくつろげる自分ケアの方法を見つけることをおすすめします。

「あなた自身がこころからくつろぐこと」でお子さんに伝わる大切なメッセージ


それは、ありのままでいいよということ。あなたはあなたのままで生きていいというメッセージにもつながります。

だって、

お子さんがこのままではダメだ!!!ってがんばっているママ。必死で自分のためにがんばっている大好きなママを見続けていたら。

ママ、生まれてきてゴメンナサイ。僕は、私は、このままではダメ。って思ってしまうから。

ママが、大事なお子さんとともに、ときにグータラして、ときにお子さんと今ここをただニコニコして生きている姿は、あなたがあなたでいいというメッセージになると思うんです。

そのメッセージは、お子さんが生きる上での非常に大切な土台となるはずです。

まとめ


お子さんが大変であればあるほど、私のせいとか、私ががんばらなくちゃとか気負うことがあります。

それは当然のこと。だけれど、ちょっとだけその先のくつろぎへと移行できると、お子さんもママもとっても楽になるはずです。

ママがこころから休むことは、お子さんのためにもなります。だから、頑張りすぎなくても大丈夫。あなたのペースを大事に、どうぞご自愛ください。

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