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わかりきっていることは、経験しなくてもいいのか

仕事に限らず、
勉強にしても、運動にしても
どんなことでも

ひとから聞いただけでなく、
自分で経験することに意味がある。


話を聞いただけでは、
想像はできても、実感が湧かない。


特に学生時代の体育の授業なんかで
身体の動かし方や競技のルール説明を
聞いている時に、

身体がうずうずして
「説明はいいから、早くやろう!」
と思ったことがある方もいると思う。


説明よりも何よりも、多くの人は
自分でやってみたい、と思うもの。


あくまでも、主人公は自分。経験からしか見えないこともある。


主人公は自分自身なので、
他人の感想も気になるけれど
自分でもやってみたい。




だから、
結論がわかりきっていることや
大きな意味がないかもしれないことであっても

いろいろなことを実際に経験する
機会を作った方がいい。


特に、経験が浅い部下については
ひとから聞いた話だけでは
断片的な過程と
結果や結論の話が中心になるので

一番重要な過程の部分が
見えてこない。


でも、
自分自身で経験できれば
細部まで見えてくる。


経験することで、
導入から始まって、
過程を経て
結果に繋がる、

この一連の流れが見えるようになる。

つまり、
点が線になって見える。


経験の積み重ねによって、判断力を磨く


そういった経験の積み重ねや
過程や結果から感じた事の
上司との共通感覚が
後々の判断力の下地となる。


聞いただけで自分で経験していないと、
わかった気になって、実際にやろうとすると
全然できない、なんてよくある話。


失敗も
自分で経験してみて失敗しないと
その失敗の本質は理解できない。


場合によっては
他者から「失敗」と言われない限り
失敗として認識されないかもしれない。

認識されないものは、修正もできない。



自分自身が過去、経験する機会を得て
「大した意味はなかったな」
と感じる経験も、

意味を感じ取れなかっただけ
かもしれない。



自分自身が経験し、感じたことと
他の人が経験し、感じたことは
全く同じではないので

意味があった、なかった、を
先に考えるべきでなく

先ずはそういった機会を用意することが
上司の役割だと思う。


感性を磨く?磨くのは歯だろ


成功や失敗の経験ではないけれど、
デザインやファッションに携わる職業だと
抽象的な表現と相対する機会に
多く出くわす。

そして、業界ではよく
「芸術に触れる」ことを推奨される。

展覧会や展示会、美術館など
行ける時には行って

「感性を磨きなさい」と。


当時の上司にも言われたこと。



「感性を磨く」ということについて
芸術家を目指す訳でもないのに、
必要かな?なんて思いながら

わたし自身は最初、芸術作品などの
感性を磨くよりも、知識を広めるために
そのように勧められるものだと思っていた。


でも、回を重ねるごとに
「感性を磨きなさい」の意味が
なんとなくわかってくるようになる。


それは、自分がそういった
「芸術的な作品を生み出す側になるため」
ではなく、

「作者が見る人にどう見せて、何を感じさせたいのか」
を考えることに意味がある、
ということなのだろうと思った。

そういった意味の「感性」なんだろう、と。


そういった視点でものを見ると、
どのように見せたら、見る側がどう感じ、
どのような感情の変化が起こるか、など

演出する側の視点で参考になることが
たくさん見えてきた。


それは、その当時の仕事に
大いに生かせることだった。

お店のつくり、商品構成、商品ディスプレイだけでなく
服装から立ち振る舞いから接客まで。


そういったことを感じ取れるように
「経験しなさい」、「感性を磨きなさい」
ということだったんだと思う。


今思えば、その経験が今日にも生きていて
大きな糧になっている。

やはり、経験に勝るものはない。

当時の上司に、感謝。

経験の数が、未来を変える


だからこそ、
部下が経験する機会を作る側の立場の方であれば
ぜひ、経験したことがないことを経験する
機会を増やして頂きたいし

経験を求めている立場の方であれば、
遠慮なく「やってみたい!」と
機会を掴みにいって頂きたいと思います。



自分で感じ取ったり、考えたり、
判断し決断する力を養うには、

経験を重ねることでしか
鍛えられないように思います。


何事も、経験あるのみ!


最後までお読み頂き、ありがとうございます。

マネジメントでお悩みの方、
管理職になって日が浅い方、
上司の考えに「?」と思っている方、
カッチカチに古い体制の会社に疑問を持たれている方、
などなど。

お仕事でそんなお悩みを持たれている方に向けて
発信していきたいと思います。

 きのした

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