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藍ノミチヅレ

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つくづく思うこと

つくづく思うこと

藍染めは染めるのではない。

結果として染まる。

では、なぜ染まるのだろう?
#藍染め #初心 #藍ノミチヅレ

備忘録

備忘録

そうそう。
記憶が間違っていなければ、正倉院の宝物庫に収められた藍染めの生地は、1100年経ってもいまだに動いていたとか。藍染めは菌の活動による染色であり、故に発酵による様々な恩恵が得られることが期待できる。僕が数ある中から藍染めを選んだ理由だ。ちなみに柿渋も同じ理由でセカンドチョイスだ。

で、藍染めの染料を染められるようにするには、藍の葉についている還元菌の働きを活性化させる。その還元効果は平

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秘密の部屋の鍵。

秘密の部屋の鍵。

毎日飲んでいるもの。ひとつひとつ吟味してるつもりだけど、摂り過ぎていやしないか、もしくはほとんど効果などないのかもしれんな、と両方おもう笑

自然のものが好きだ。そこに宿る薬効に取り憑かれているほど好きだ。その一方でそれらの薬効はこの身体に宿る生命力をどの程度、底上げしてくれているのか、はて、とも思っている。そういう意味で、便宜上「本人の体調」「摂取する食事や薬剤、薬効」「メンタルヘルス」。この三

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藍染めに「至上の染め方」は存在しない

藍染めに「至上の染め方」は存在しない

 タイトル画像は、藍染めの染料「すくも」です。こんな土塊のようなものからあの美しい藍色にどうやって染め上げるのか。本藍染め、正藍染め、化学染めとか割り建てとか、沼に足を取られて引き摺り込まれそうな気持ちになるほど、紛らわしい「言葉」と「技法」に溢れた藍染めの世界。
 ああ、誤解を呼びそうなタイトルをつけてしまったと、既にうっすら後悔しつつ書き進めようと勇気を奮い立たせているところです。

1、方法

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インディゴニット

インディゴニット

昨日の尽きかけた藍で染めてみたウールマフラー。まだ半乾きだけどだいたいこんな色味でしょう。なんか春っぽい。狙ったわけではないのですが笑

ウールはフェルト化するので藍染めにすることは少ないようです。なんとなくですが今回は天然建てなのでダメージが少なかったのかも知れません。ハイドロを使うとちょっと感じが違うのでウールだとダメージが起きやすいとかそんな予想をしています。そのうちテストをするかも知れませ

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藍のあるくらし

藍のあるくらし

昨夜すくもを仕込んで、あわよくば今朝にも還元が強くなってやしないかと期待して素手で撹拌してみた。まだだな…

草木灰と牡蠣殻で灰汁を取った残りの沈殿物を染め液に投入。牡蠣殻にはミネラルなどが含まれていてアルカリ環境に置くと溶け出てきてそれが藍の餌となる。染め液の沈殿物は多くなり過ぎれば取り出して土づくりに使える。

藍染めに捨てるところなし。
#藍染め #藍のあるくらし #藍ノミチヅレ

藍染めは不可逆か。

藍染めは不可逆か。

おはようございます。藍の染まりが弱まってきたのでインド藍を継ぎ足してから四日経過。途中で発酵を促すために玄米酒粕と蜂蜜を入れたりもしました。写真で浮いてきているのは玄米です。このまま待っても発酵から還元という流れは起きる可能性はあります。ただ手応えがなさすぎる…

想定しているのと現状がかなり異なっている。そういう時は気付きの機会です。憶測ではあるのですがそこには根本的な勘違いがあるかも知れません

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藍染とウールの相性の話

藍染とウールの相性の話

 藍染の冬の品物を考えた時、ウールを染色したことがありました。
染まりも鮮やかで、色落ち等の問題は見られなかったので、複数のウール素材を染めてみることにしました。
すると生地によってはきれいに染まらない、質感が変わるなど品質が不安定で、ウールと藍染の相性について、検証をしてみることにしました。
この検証をしたのは2017.2ごろですが、整理も兼ねて記事化します。

・ウールの性質 藍染に関係するウ

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"精錬"  (染める前に布を洗う事)目線の洗剤選び

"精錬" (染める前に布を洗う事)目線の洗剤選び

こんにちわ!!

バンドルダイしたり、草木染めでアンダーウェアを作っている、きくちデス!

草木染めにおいて、
精錬(せいれん)とは、染める前において大切な工程です。

布に汚れや糊が付着していたら、綺麗に染まる物も染まりにくいです。

染める前にしっかり汚れを落としておく作業の事を"精錬(せいれん)"と言います。

染めをするようになって、
アルカリ+お湯 で
結構汚れが落ちる事を体感しました。

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春節。

春節。

染め直す前に還元していない藍染めを繰り返した腹巻きは淡いすみれ色でうちでは「無印色」と呼んでいた。隣に置いているのが無印良品のリネン のエプロンでほぼ同じ色だった。

今朝染めたのが乾いてきて、それよりは濃く染まった。還元していて、いまだに藍の花は咲いてないのでまだ全力の還元ではないのだろうと思っている。まあまあ。でも50点。及第に及ばず。濃い藍染めに触れてきたのでこの程度ではとても満足する気持ち

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魔法もしくは超常現象。

魔法もしくは超常現象。

さいきん染め液の力が弱ってきたのでとりあえずすくもを仕込んでいたのを20g分継ぎ足した。それが一昨日で昨日は安静。さっき素手でかき混ぜたところこの程度。様子見しながらだけどやはりインド藍を足そうと思う。

まずは還元ありきだけどその上で染料は有限。入れた藍で染まる布量はだいたい決まっている。次はその辺りを見極めつつ、染め液をある程度、いつでも染められるよう整えておきたいところ。

そんなことができ

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染め液の移植

染め液の移植

立春の本日は午前は小雨、午後からもどんよりとした天気てした。氏神様に初詣しました。

合間に藍染めもテコ入れ。先日仕込んだすくもはまだ建っていませんが、もう染め液に追加しました。この方法には訳があります。

一階の染め液は建っているのでそこに半分弱(400cc)の仕込みすくもを加えるのは染料を追加する感覚です。

そして建っている一階の染め液を2階の染め液に移植します。未発酵のすくも液(600cc

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精錬(なぜ藍染めをしたいのかについて)

精錬(なぜ藍染めをしたいのかについて)

藍染めのための精錬。ディスポンという助剤がなかなか良い塩梅で、そもそも精錬てなんやねんというところから辿り着いたのにもう1本買っておこうと思ったら廃版になってた…

精錬、ソーピング、うちでは生成りを染めることはあまりなく、既成のアパレルを購入して精錬して染めることをやってます。それはアパレルは大量生産で次のシーズンまでにすべて売りさばき、バーゲンセールでも売れ残ったものは廃棄しているという流れが

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アイのチカラ

アイのチカラ

おはようございます。
男性用おパンツを藍染めにしました。おや?染まりが弱いなと昨日、一枚だけ一度重ねてみました。下の方がその4度染め、上は3度染め。よおく見ると下の方がほんの少しだけ濃いかな…

これは染め液が弱ってるかも知れないな。というわけで素手で撹拌してみました。手の染まりも仄かなもの。今日は液温が低い(ヒーターは不規則に加温しているようで液温の上下があります)のですが、パンツの染まり具合か

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