見出し画像

鏡面

お前は鏡に繋がれている
世界との境界を鏡に見出している
ただ一心に笑った記憶が思い出せまい
どんな風に笑っているか鏡を覗いている
涙に光を当て
怒りの角度を測っている
お前は感情を確認している
いつだって視界の端に鏡を入れている
お前は見せる為の感情を捏造しているに過ぎない
整えられたそれに対価を求める
お前を見て私もそうだと気づいてしまった
お前のせいで私は私を損なってしまった
お前の鏡を覗いたばかりに私は退屈を覚えた
もう戻れない
立ち止まり虚空を睨む

僕の言葉が君の人生に入り込んだなら評価してくれ