「ゴールデンカムイ」聖地巡礼:明治村編 2022/7/18
6月の「ゴールデンカムイ」聖地巡礼@北海道に続き、愛知県は犬山市にある博物館明治村で巡礼してきました。
各建物の番号は村内↑MAPに準拠しています。
⚠️【ネタバレあり】この投稿では「ゴールデンカムイ」本編の最終回まで内容に触れています。予めご了承ください。
⚠️【本編ページ数】この投稿の本編ページ数は、電子書籍のコミックスに準じています。1p単位で読んでいるので紙書籍とはズレが生じることもあると思いますが、予めご理解ください。
【1丁目】
7:学習院長官舎
明治村の聖地巡礼は上エ地圭二の実家からスタート。
本編と同じアングルは建物のちょうど裏手から。
既に記憶がおぼろげなのが情けないですが、この椅子のある部屋は窓から撮影したものを本編に合わせて反転させたものです。
脚に特徴があってクラシカルなカッコいい椅子です。
8:西郷従道邸
明治村聖地巡礼の象徴とも言える美しい洋館、鯉登邸のモデルとなったのは西郷隆盛の弟、西郷従道のお屋敷です。
1Fは自由に見学できますが、2Fは時間指定のガイドツアーに参加すると見せてもらえるので、参加してきました。
まずは1Fから。いきなり見覚えのある部屋登場!
この部屋は音之進誘拐について対策を練る部屋。
「陸軍中尉 鶴見です」
アングルはめっちゃ顔のいい鶴見中尉登場シーン。
ちなみに、この部屋の奥にあるモニターやスタンディは、この時期に開催されていた「江戸川乱歩の不完全な事件帖~本格ミステリーの世界へようこそ~」のものです。(現在は終了)
この謎解きイベントに参加されている人がすごく多くて、皆さん各建物で真剣に悩まれていました。
勇作さんの代わりに花枝子お嬢様とお見合いすることになった杉元ノラ坊。エビフライを食べて「うわー・・・こんな食べ物があるのか」とパァァァとなる一方で、こんな世界もあるのかと、猫の餌まで盗み食いしてきた自分の境遇に思いをはせる印象的なシーンでした。のちに「だんだん腹が立ってきて 嫉妬ですよ!!」と菊田さんに語っていました。
最終回でも、これからどうするんだ?と白石に聞かれた杉元がこの時の経験を思い出していました。
行方知れずのいご草ちゃんを思わせる後ろ姿。
いご草ちゃんが生きていて、裕福な名家に嫁いで愛されて幸せになっているなら嬉しいと思う反面、今でも基ちゃんを忘れてなさそう・・・とも思ったり・・・。
月島は後々いご草ちゃんの行方を調べたりしたんだろうか・・・してなさそうだな・・・知ってほしいなと思う反面、そうしないのが月島だったりするよなと思ったり・・・。
結ばれてほしかった切ない二人でもあるけど、生涯鯉登少尉の右腕として生きた月島が好きです。
ハマ子はこんな古風で卑怯な戦略を伝授する一方で、「行き遅れとかいう価値観なんてクソ喰らえです」と進歩的な助言をして花枝子お嬢様の人生を輝かせるんですよね。すき❤️
ここからガイドツアーに参加して2Fに移ります。
この暖炉!
テンションあがります!
でも、エピソードは何ともやりきれない…
父に愛犬を殺されたと感じた上エ地圭二少年が、復讐のために自分を見つめる鏡。
ここにもただ愛されたかった少年が一人。
印象的な白地に藍色の陶器でできている暖炉ですが、左が宮島、中央が天橋立、右が松島と、日本三景を表しているそうです。
ふりちんノラ坊をドッと宇佐美がタックルして押し付けたのもこの暖炉でしたね。
ズドンと!
暖炉のある部屋を引きで撮影するとズドン誘導部屋になります。
この応接セットのソファの刺繍や螺鈿細工はとても美しかった。
ふりちんノラ坊が月島をパカンと脳天カチ割った花瓶と、振り下ろそうとした花台。花瓶の柄まで一致しています。
月島に撃たれた菊田さんが、全裸のノラ坊と花枝子お嬢様を「いけいけ!!」と逃がす廊下。
西郷従道邸は、明治村での「ゴールデンカムイ」聖地巡礼で、最も見ごたえのある建物でした。
割愛しましたが、ガイドさんのトリビアも、ベランダから見える美しい景色も素晴らしかったので、ぜひガイドツアーに参加されることをオススメします。
9:森鴎外・夏目漱石住宅
土方歳三が託した兼定を身元証明とし、榎本武揚邸を訪ねたアシㇼパさんと杉元。
ここ夏目漱石邸は縁側に猫ちゃんの置物もあって、金カム関連じゃなくても楽しめそうなところでした。
12:鉄道局新橋工場
この建物が目に入った瞬間、絶句してしまいましたね・・・。
毎週ドキドキしながら待ったヤンジャン本誌の函館決戦がまさに終わる直前の場所、函館駅のモデル。
あぁぁーッ!!!!!!
しづか号が突破したのは、ちょうど扉が開いている左側でした。
内部の天井。
小樽にしづか号を見に行ったら、やっぱりこんな気持ちになるんでしょうかね・・・。
ここは建物内部から見た扉。
来週からの小樽への聖地巡礼、楽しみです!
🤔.。oO( 杉元のポッケの砂金、海の中に散らばらなかったのかな…
【2丁目】
16:東山梨郡役所
網走監獄に潜入していた宇佐美の報告を受ける、根室の拠点。
任務が半端になってしまった罰として、鶴見中尉が宇佐美の顔のホクロを棒人間にして走らせた部屋ですね。宇佐美にとっては罰というよりご褒美🥰
17:清水医院
尾形に頭を撃たれた杉元の治療をした家永が座っていた、網走近郊の病院。
壁に貼られていた視力検査的な紙が「かの」でした。
この部屋には上がれず、窓や手前の部屋からズームして撮影しました。
18:東松家住宅
大好きな稲妻強盗&蝮のお銀カップル大活躍の東松屋商店のモデルとなった東松屋住宅。
稲妻強盗のアクションシーンの舞台となった2階が見たくて、MAPに書いてあった集合時間までに走って行ったのに、現地に行ったらこのガイドツアーはなくなっていて、2週間前までに予約しなければならない有料の建物ガイド・イマーシブ(事前予約制)とやらに変わっていたのでした。
なんてこった・・・😨
ここにたどり着いた時は🌞暑さもピークになっていて、首のネッククーラーもどんどん溶けていくくらいで、その上この仕打ち・・・!
きっと印刷されたMAPは古くて、ちゃんとHPで確認しなきゃいけなかったんですね。
悔しいッ!
リベンジする気もおきない。
気を取り直して・・・
ズズズ ズズズズ
ズパアアアアアアと、鯉登少尉と月島を従えた鶴見中尉がのれんをくぐってきたところ。
今年(2022年)の鶴見中尉のARに似てますね。
ハイ「うそざんまい!」みたいな。
その鶴見中尉を察知して、ヘッドギアの乳首センサーをピンッと立てた二階堂が「飛んで火にいる夏の虫」と博打をしていた部屋は、意外なことにのれんをくぐってすぐ右手にあります。
くっ・・・ガイドツアーがあったらこの2階にもあがっていけたのにィッ!
油で滑ってきええええッと猿叫したかったよぉッ!
稲妻強盗がグッときてドバッと飛んだ欄干。
このダイナミックなアクション、最高です。
106話の扉絵と同じアングルで撮りたかったのですが、天井を見上げてグルグル回っているうちに正解がわからなくなった写真。
鶴見中尉が「この油問屋は建て増しで階段が多い」と叫んでいる通り、実際にここは油問屋で建て増しによる変化にとんだ空間が備わっているようです。
21:札幌電話交換局
作中何度か出てくる電話交換局。
印象深いところで、やはり鯉登音之進誘拐事件でしょうか。
五稜郭にある陸軍訓練所の「144番」をめくってみたかったのですが、Don't Touchマークがあったので諦めました・・・。
音之進…・゚・(゚´Д`゚)・゚・
何度か登場する鯉登邸の立派な電話。
「もしもし」の起源が「申します、申します」だったと、ここのパネルに書いてありました。「ゴールデンカムイ」の作中でも交換手が「申します、申します」って言ってましたね。
【3丁目】
26:幸田露伴住宅「蝸牛庵」
凄惨な父殺害現場をあとにして・・・・・・と雰囲気をかみしめたいところですが、簾のおかげでほのぼのとした風景に。
【4丁目】
34:第四高等学校武術道場「無声堂」
鶴見中尉が宇佐美時重少年に稽古をつけていた、新潟県新発田の学校のモデル。
このシーンの鶴見中尉の方言、すごくいいですよね。
方言萌え💓
例外…尾形と宇佐美が罪悪感について語っていましたね。
一方はそれと知らず一生苦しめられ、一方は一生感じることのなかった感情。
開拓の村編でも書きましたが、基本箱推しとはいえ宇佐美のことは理解が難しいのです。
アシㇼパさんがアイヌ犬の忠誠心や嫉妬深さについて語り、白石が「人間も同じ・・・愛ゆえの・・・」と言ってますが、愛の形もいろいろですね・・・。
35:日本赤十字社中央病院病棟
土方歳三に脚を斬られた二階堂が入院していた病院。
誰なのおじさん登場。
誰なのおじさんについて、最後まで何の説明もなくてすごくよかったです。
「稲中」フェイスですよね誰なのおじさん。
北鎮記念館で現役自衛官の方が天才・有坂閣下について説明していたことを思い出しました。
怒り毛杉元に刺された鯉登少尉が入院していたのもこの病院でした。
インカラマッが「鯉登ニシパ」と呼ばずに「鯉登さん」と呼ぶのは年下だからでしょうか?
お腹の大きなインカㇻマッが座っていたベッド。
尾形が入院していた入院もここ。
菊田特務曹長に尾形との過去を語る宇佐美の回想シーン。
ギシギシ ギシギシ
二階堂が💩したあとの🐈⬛みたいに走っていた廊下。
36:歩兵第六聯隊兵舎
歩兵第六聯隊兵舎には尾形が使っていた三八式歩兵銃が間近に見れます。
尾形って作中何度かドヤ顔しますよね?
私はそれが嫌いじゃないというか・・・のちに「おっ母見て」を思い出して切なくなるのですが、尾形の人間らしさが見えて好きです。
他に杉元が背負っているような背嚢も見れました。
37:名古屋衛戍病院
網走決戦の舞台は意外にも病院の中庭がモデルでした。
ここは鶴見中尉が「前進して蹴散らせッ」と檄を飛ばしているシーン。
杉元のもとへ走るアシㇼパさん。
教誨堂で土方と犬童が鎖デスマッチ中、ここでは二階堂と杉元が死闘を繰り広げていました。
二階堂が倒れていた場所。
杉元が初めてのっぺら坊と出会った場所。
49:呉服座
この芝居小屋はとても人気があるみたいで、入口にはたくさんの人がいました。なので、外観を撮影することはできなかったのですが、時間があえばガイドツアーに参加してみたかったです。
若き父や母、キロランケ、幼い自分が写るフィルムを見たアシㇼパさん。私はもっと「あれが母・・・!」ってセンチメンタルな展開になると思ってたんですよね。
ところが、この後アシㇼパさんはこれからアイヌの暮らし、文化をどうやって守っていくか、フィルムのような記録を残すだけでは不十分だと考えていて、杉元と口論になったりするのですが、己の考えのなんと浅はかなことかと顔が赤くなりました・・・・・・。
白石が「素敵な感じの人だなぁ」と言ったように、アシㇼパさんのお母さんはアシㇼパさんにそっくりで、ウイルクの言ったように「明るくて晴れの日みたいなひとだった」
アシㇼパさんは父母両方の血を引いてるんだなぁと思いました。
私が白石からのプレゼントに当選したら、大人になったアシㇼパさんと、アットゥシを着ている杉元が見たいなぁと思ったのでした。
【5丁目】
52:金沢監獄正門
全身💩まみれの白石がショーシャンクしているコマの下にある金沢監獄正門。
網走監獄でも思ったのですが、監獄という厳しい響きとは裏腹に美しい建物ですよね。
59:内閣文庫
ズドンでオギャーを狙った花枝子お嬢様が、杉元を強引に連れ込もうと登る階段。
西郷従道邸ではなく、ここ内閣文庫の階段がピタリと一致します。
腕組みをしたハマ子が鶴見中尉と対峙した突き当たりは、窓の形が違うものの、ここが近いようです。
59 : 前橋監獄雑居房
シスター宮沢に恋をした白石が、樺戸から賭場の情報を頼りに向かったのが前橋監獄。
この前橋監獄雑居房は、房の中に入って囚人ごっこができるようになってるんですが、私はちょっと怖くてできませんでした…
62 : 金沢監獄中央看守所・監房
金沢監獄中央看守所は、網走監獄の中央見張り所とよく似ているので、網走気分を味わえます。
ただし、網走行きたてホヤホヤだと、一部が張りぼてなので(放射状房の一部が写真。入っていけない)ちょっと物足りないかも…
しかし!
網走監獄にはない書信室があるのです!!
「春画を描いてくれよ」という白石のリクエストにより、熊岸長庵がシスター宮沢を描いた書信室。
ここは実際に入れるので、熊岸長庵ごっこができます!
私は一人で入って「フフッ…☺️」ってなりました。
春画といえば、永青文庫でやった春画展、あれもう一回やってくれないかなぁ…すごく良かった。良かったんだけど、狭くてとんでもない混み方だったから、今度はトーハク規模でお願いしたい。
63 : 宮津裁判所法廷
明治村の金カム聖地巡礼中、ザ・ベスト・オブ・まんまやんけ聖地!
今にも白石が振り向いて「クーン」と言いそう。
私が網走監獄編であんなにも見たがった法服が見れました!
自分でもなぜそんなにも見たがったのか不思議ですが、この裁判所の法服がとても日本っぽくないので興味が湧いたというか…どうしてこのデザインになったのか知りたいです。明治のデザイナー、というか発注者の気持ちを知りたい。
65 : 高田小熊写真館
長い長い聖地巡礼記録も、ここ高田小熊写真館がラストの訪問地!
あの長谷川写真館のモデルです。
すごく可愛い感じの外観。
ソフィアが座っていた椅子、ぴったり同じですね。
開拓の村の広瀬写真館とは逆サイドに自然光を取り入れる大きな窓があります。
ウイルク、キロランケ、ソフィア。
ウラジオストックでのゴトリを、長谷川さんは維新の三傑に例えていて、ウイルクの大久保利通と、キロランケの木戸孝允は「え、そうかなぁ…?🫤」と、幕末好きの私にはピンとこなかったんですが、ソフィアの西郷隆盛だけは納得でした。
キロランケ、とても好きだったな…好きだった。
さいごに
北海道開拓の村が東京ドーム11個分なら、明治村は21個分・・・!
本当に1日で周れるか?この炎天下で?と不安がよぎりましたが、わたくし安定の脚力により、朝10時入村、14時半撤収で、無事に周りきりました。
旅の疲れと暑さで、金カム関連に限って周った結果のタイムスケジュールです。
あと、この日は最終31巻発売の前日だったので、早く東京に戻って落ち着いた環境で最後を見届けたいって気持ちもあって、足早に周りました。
やはり、理想としては半日~一日かけて楽しめるとこだと思います。
少し残念だったのは、北海道開拓の村に比べて中に入れない施設が多かったことです。
開拓の村は自動音声とリアルなマネキンというWトラップがあって、少々怖いところもあるんですが、とても手入れされていて、中に入ったり、あがったりできるので、臨場感が半端なく楽しいんですよね。
明治村はその点が残念でした。
しかし、開拓の村に劣らないほどモデルになった建物が多いので、カムヲタは行く価値じゅうぶんあります!
おまけ:ジュンク堂名古屋店
もともと、北海道の聖地巡礼の前から友だちの誕生日記念で名古屋・伊勢の旅が決定していたのですが、どうせ愛知に行くのならと、私だけ延泊して決めた明治村の聖地巡礼。
一足先に東京へ戻る友だちを見送った後、野田先生のサイン入りポスターがないかチェックしに行こうと、ホテル近くのジュンク堂名古屋店へ行きました。
すると、どうでしょう…
ここはマタギの国…「マジック・マイク」ならぬマジック谷垣が私を誘っていたのです!!!!!!
どうですか!
この愛と狂気の谷垣推し🐻
反射的に「へぇ、かわいいね」と返せる訓練されたカムヲタ以外のお客様、特に小さなお友だちを慮ってか、着衣の配慮を施したところが泣かせます。
お手製の鶴見中尉のお面や、鯉登少尉が作ったかのような間違い探しもありました。
あれから一ヶ月弱経っているので、もうこのディスプレイは見れないかもしれませんが、ジュンク堂名古屋店、推せる…!
おかげさまで素晴らしい思い出が増えました!
「ゴールデンカムイ」聖地巡礼シリーズ
「ゴールデンカムイ」
🐻コミックス
「ゴールデンカムイ」は全31巻発売中ッ!
最終回、最終巻、併走に間に合ってホントよかった・・・!
🐻アニメ
アニメ第四期は2022年10月に放送予定!
🐻ゴールデンカムイ展
「ゴールデンカムイ展」は現在京都開催中!
今後は福岡、そして北海道へ凱旋と、順次開催予定ッ!
「ゴールデンカムイ展」についても書いておきたいな~。
東京3回、京都1回参戦してきました。次回は福岡かな・・・
その前に!
来週は、始まりの地・小樽と、最終決戦の地・函館に行ってまいります!
ゴールデンカムイ聖地巡礼はまだまだ終わらない---
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