見出し画像

器量のある人・度量のある人 ~ 自己肯定感アップにはファンを 自己成長にはアンチを  

 日本語って難しい。そして面白いですね。
 一文字違うだけで、意味も大きく変わります。
 
 器量のある人と度量のある人。
 今まで、何となく同じ意味だと思っていました。
 しかし、先日に合同読書会で、講師の先生から、その意味の違いを教えてもらい、すッと胸に入ってきました。
 
 器量のある人とは「大きな物事をやり遂げる能力のある人」。
 自分の立場や役割を立派に果たす有用で優れた能力を持ち、人に好かれたり、信頼されたりする魅力的な人柄の人の事です。
 
 度量のある人とは「気持ちが大きく快活で、小さなことにこだわらない人」。
 心が広いので、おおらかで、周囲の状況や他人の言動をよく受け入れられる人の事です。 

器量のある人と度量のある人の大きな違いは、「自分への批判・反対意見を受け止められるかどうか」。

 それぞれ力があることは間違いないですが、「度量のある人」の方が、より、器が大きい感じです。
 
 
 自分に賛成してくれる人、応援してくれるファンの存在は本当に有難く、勇気づけられ、パワーをもらえます。特に、自分が他の人に何かしら役立ったという事実は、自己肯定感を上げてくれます。
 
 ただ、自己肯定感がアップするのはいいのですが、ずっと、自分と近い人の意見、考え方が似ている人とのつながりだけになると、「自分の成長」は止まります。

 成長とは、「今までの自分が死んで、新しく生まれ変わる事」ともいえます。

 ずっと、今まで通り、同じことの繰り返しでは、現状維持こそあっても、成長はありません。変わらないからです。
 では、自己成長するためには、どうするか?

一番いいのは、自分を批判する人、反対意見に耳を傾ける事です。

 もちろん、これは、自分が弱っている時、自己肯定感が下がっているときは、辛いし、落ち込むだけなのでやめた方がいいですが、ある程度、自分を肯定できるようになったら、チャレンジしてもよさそうです。
 
 トップに度量がない人がいる会社ほど、だんだんと問題が多くなり、落ちていきます。それは、「裸の王様」になり、耳ざわりのいい話しか入ってこなくなるからです。

 トップに度量がある人がいる会社ほど、その後発展していきます。
 松下幸之助さんや稲森和夫さんさんら、度量のある名経営者ほど、反対意見や批判に耳を傾けて、それを経営に生かしたそうです。
 そこには、神様ではない自分が気付かないような大切な考え、意見、必要なことが必ずあるという確信があったからのようです。
 
 心理学の本だったかで、 

多くの場合、心の奥で信じている(なので、普段は気付かない)固定観念、深層心理の意見は「他人」を使って言わせている。

という内容を読んだことがあります。
 
 他人の批判や反対意見は、ひょっとしたら「魂の声」と言えるかもしれません。
 
 自分で自分のことを知る、見ることは難しいです。
 実は、他人が「鏡」の役になってくれて、私のことを「映し出して」くれています。私が心の奥底では感じている、思っている気持ちを「他人を使って」自分に伝えているともいえます。
 
 だから、

アンチな意見、自分は嫌だな、嫌いだなと思う人こそ、実は「大切な人」。

 そして、

そういう人(の意見)に歩み寄ることが、自分の成長に一番効果があるともいえます。

(と、言っていますが、私も、なかなかそこまでいきません。嫌いだなと思う人からはできるだけ距離をとろうと離れていくことが多いです)。
 
 そして、最近、同じような批判、意見を聞くなと思ったら、今後の自分の成長へのヒントが示されていると受け取って、いつも以上に、耳を傾けてみるのもいいかもしれません。

自己肯定感アップにはファンを 
自己成長にはアンチを

 
ここまで読んできただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?