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アーユルヴェーダに学ぶ冬の過ごし方のポイント  

 さすがに11月になって、暑い日々は過ぎ去り、秋が深まっています。
 
 というか、気温もぐっと下がる日が出てきて、一気に冬が目の前に来ている感じです。

 一人新聞で交流がある秋田県の方から、先日、初雪が降りましたとお便りが届きました。だんだんと季節が変化してきていることを感じます。
 
 さて、「アーユルヴェーダ」によると、冬は11月中旬~2月末ぐらいとされています。
 さらに11月中旬~1月中旬までを「初冬」、1月中旬~2月末までを「厳冬」と区分けしていますが、似た特徴も多いそうです。
 
 冬というと、寒さで冷え、空気が乾燥し、ウィルスが拡散しやすくなって、風邪をひきやすい、病気がちというイメージがあります。何となく、体調が悪くなりやすい季節・・・と思っていました。

 しかし、「アーユルヴェーダ」では、冬は消化力や体力があって、1年で一番体調が良い季節とされています。ただ、この冬の時期をうまく過ごさないと、体力が低下し、春の不調が増えてくるそうです。

 そこで、冬の過ごし方のポイントをまとめてみました。
 よかったら、お付き合いください。

1 冬の食事内容

 冬の寒さから体を守ろうとするするため、毛細血管が縮まり、体温を外に逃がさないような働きが体で起こります。
 そのお陰で、体温が高まり、熱がこもるため、おなかの臓器も活発になりやすく、消化力が高まります。

 よって、クリスマスやお正月、忘年会に新年会とごちそうを食べる機会も増えますが、アーユルヴェーダ的には、心配せず、食べてもOKとなります。

 むしろ、

この時期は高カロリーや高脂肪食でもしっかりと消化でき、体のあちこちに栄養やエネルギーがいきわたりやすくなるので、しっかり食べて体力を高める方がいいみたいです。

だから、冬の期間は断食をしない方がいいとされてもいます。
 
 断食は、代謝の過程で発生した体内毒素を消化し、デトックスと消化力を高めるにはいい方法で、そのおかげでぜんそくや糖尿病、アレルギーや生理痛など、様々な不調にも効果があるとされています。

 しかし、冬に断食をすると、せっかく強くなった消化力を十分な燃料(食べ物)を与えずに弱めてしまう方向に行ってしまいます。
 よって、1年を乗り切る体作り、体力づくりをするうえでも、しっかりと食べる事が大切になります。
 
 では、どんなものを食べればよいでしょうか? 

消化力が高まるので、栄養豊富な肉や野菜、穀物や海藻類、ナッツ類などをバランスよく食べるといいそうです。

 さらに、冬という寒さが厳しくなる時期を考えると、ポイントになるのが「いかに体を温めるか」になります。
 
 ポイントの一つ目は、

物理的に温かい食べ物を食べる事がおすすめです。

 例えば、スープ、シチュー、ホットミルク、加熱料理、温野菜などです。
 もう一つのポイントは、

スパイスのような薬理作用的に体を温める事です。

 その代表格がカレーです。
 もし、和食中心メニューになるようであれば、各料理に生姜を入れると、食べるごとにより体を温めてくれます。

2 運動習慣

 消化力が高まる冬は、体のあちこちに栄養素が届き、骨や筋肉が丈夫に育ちやすい季節になります。

 また、汗をあまりかかなくなるので、体力の消耗が抑えられますし、食欲も旺盛になるので、逆に余分な脂肪がつきやすい時期にもなります。
 
 そこで、冬こそ、運動する必要が出てきます。
 
 冬の運動こそ、1年の健康をつくるもとになります。
 運動といっても、激しいものでなくてよく、ウォーキングや少し強度の強いヨガなどを1日15分ほど行い、それを続けることが大切になります。
 
 運動することで、丈夫な体をつくり、1年を乗り切る体力も向上します。
 また、冬特有の気分の落ち込みも防いでくれます。

 冬は寒さもあって、外出が億劫になったり、部屋にこもって活動自体が減りやすくなったりします。
 外に出て日光に当たる機会が減ることで、セロトニンなどの精神を安定させるホルモンの分泌が少なくなります。
 ウォーキングなどのリズム運動は、セロトニン分泌を促す作用があるので効果的です。気分もリラックスできます。

 
 ただ、外出の際に注意するといいのは、頭や耳を乾燥した冷たい空気にさらさない事です。さらすと風邪や頭痛を引き起こしやすくなります。なので、ニット帽などをかぶり、風が頭や耳に当たらないようにすると効果的です。
 
 私自身は、過去、ひどい花粉症に苦しんでいました。
 しかし、ここ5,6年ぐらいは、薬を飲まなくても軽い症状でおさえられ、マスクをして、花粉を吸いこまないような工夫をしていれば、普段通り生活できるようになってきました。
 どうしてかなと健康記録などを振り返ってみると、冬でも(朝)散歩が習慣になって来た時期と重なっていることが分かりました。また、我慢せず、湯たんぽやカイロを使って体を温める工夫をしたり、なべ物やカレーなどの温かい食事を多く食べるようになったりしたことも効果があったようです。
 
 あらためて、健康や体調は、日々の生活の仕方~食事や睡眠、運動などが大きく関係し、1日2日でどうにかなるものではなく、毎日の積み重ねが大事なのだなと思いました。
 

 そろそろ、冬が始まります。
 
 来年1年を乗り切る体力づくり、体作りに結びつく、過ごし方をして、少しでも快適な、心地よい2025年につなげていきたいなと思います。
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです

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