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【#166】人材育成を放棄している組織の惨状

最近、自分が所属する企業の課題を日々感じることがよく起きます。自分がその組織のメンバーとして、これからどういうスタンスで向き合っていくか。

書くことで吐き出すと言うデトックス的な意味も込めて書いていきます。


○人材に対する育成という観点が皆無であること

うちの組織では、目指すべき組織のあり方(未来のビジョン)として、経営層が考えた10ヵ年の長期計画があります。そして、それを踏まえた中期計画を2期に分けて設定しています。

中期計画の大枠までは経営層が設定して、具体的なKPIや5ヵ年計画は各部署の職員管理職や教員管理職が協働で考えます。具体化したプランを経営層に戻して叩いてもらい、実際に掲げる目標として固めていくというプロセスを踏むことになっています。

私も現在管理職扱い("扱い"と書いたのは、うちの組織で管理職扱いの内部資格があり、昇進で今年の4月からその資格を得ているのですが、まだ部署を任されていない宙に浮いた状況だからです。。)なので、その業務には携わっているのですが、その中で感じたのが「全社的な目標の中に1つも従業員の育成に関する事項が入っていない」ということでした。

人材に関わる話として唯一含まれているのが人件費と人員数の話。いつまでに何人採用する目標である、という内容です。

これは後述するマネジメント放棄の話にも関わるのですが、うちの組織風土としてこれまで強烈なトップダウン経営で一気に改革を推し進めてきており、規模も一気に拡大してきたという経緯があります。

そのため、上の言う人が言うことは絶対という雰囲気がとりわけ管理職レイヤーで蔓延しており、現在もその様子は変わることはありません(なので、私は管理職にはなりたくないなあとずっと思っていました。今は景色が変わると業務を捉える目線も変わるし、どうしようもないことがわかればそれはそれでさっさと見切れたってことで仕事帰れば良いやと思ってます)。

その様子をちょっと一歩引いてみていると、みんな歯車みたいになって偉い人の方を見て仕事しているなあという感じがとても強いんですよね。まあ、これは私がその立場にないからというのもあるのかもしれませんが。

人が成長して組織が強くなる、経営の大きな変数は人である。こんな当たり前の話が風土のせいで消されているような印象を受けています。

○一部課長職が現場のマネジメントを放棄していること

そんな風土の影響もあると思うのですが、一部の管理職層は部下のマネジメントをきちんとできていないと言う実情があります。

うちの職場を具体例としてあげると、各業務のリーダーがきちんと自走しているので通常業務がしっかりと回っている、メンバーにも比較的恵まれているのでその中でも改善サイクルを回すということができている、という状況があるにはあるのですが、新規事業や労務管理の課題について管理職が全く自発的に関与していないどころか「担当がやってなかったからできなかった」ということを平気で言うんですよね。

機能していないどころか士気を下げるという点でマイナスでしかない。お前、課長だろと。部長(前の上司でした、この方は優秀な方です)も打算的で、課長の能力を把握するとすぐに、その辺は受け流しながらうまくコントロールをしています。

この「部下と業務をマネージできない、しようともしていない問題」は評価制度とも大きな関係があると思っています。

うちの評価制度は、管理職から現場の課員の評価と言う一方通行のみなんですね。なので、現場から管理職への評価が、管理職の処遇には一切関係ないんです(もちろん部下が仕事放棄して業務が止まれば相応の責任は発生しますが)。

加えて評価の基準が公表されておらず、基本的には毎年位(資格の中で位が細かくわかれていて少し給与が上がります。例えば、「係長」であれば、係長1〜10があり、数字が位です)が1つ上がるだけで、評価プロセスも全く公開されていないんですね。

フィードバックはありますが、そこでも評価された結果が入った評価表が戻されるのみ。次年度の等級が申し渡されるのが3月ですが、その際に不満なら理事長宛に文書を出せ、とこれまたすごい通達がきます。実質的には抗議ができないわけですね。

○調整が仕事という価値観

加えて最近ではガバナンスの強化を名目に色々なことの手間が増えていきます。これは一時的なもので、現在が厳しく締め付ける期間でよく言えば社内ルールがたくさん整備されている状態なので、健全な企業であれば、今後、損なわれたスピード感や柔軟性を持たせる部分を揺り戻し的に取り戻していくだろうな、と思ってます。

ただ、看過できないのが「偉い人がこう言っているからこうです」ということを確認することが仕事である、という勘違いが横行していること。

それって何も価値を生んでないですよね?って思うんです。

これも風土が影響していると思っていて、偉い人がいうことが「正解」ということで、思考停止しているんだと思うんですよね。

最後、以下の記事のように「私は○○さんに支持された通りにやりました」ってならないか少し心配です。

○自分がどう立ち回るのか

こういう状況で働いていると周囲のやる気のあるメンバーが徒労感に苛まれて疲弊していくという状況を目の当たりにします。自分も多分ちょっとそういうところが最近あるなあと思います。

仕事自体はいくら直属の人が動かなくても、飛び越えて調整しちゃうとか、具体の提案でこう進めていいですか?って、はいかYesで答えてもらうように全部自分で調整するというので充分できるのですが。なんかそんな状態が続くと、やる気のある仲間数名でやった方がめちゃくちゃ早いし良い仕事できるよねって思う感覚がどんどん生まれてくるんですよね。

しかしながら、それでもなお自分の感覚を疑いなく持ち続けられているのも、一重に木下斉さんのVoicyのおかげで、そこで頑張っている他のフォロワーの方々の活躍をnoteやLINEグループ、放送で音声として身近に感じていられるからなんだとつくづく思います、本当に感謝です。

で、自分としてはどうしようかなあというと、自分はやっぱり日々自分をアップデートしながらそのままのスタンスで管理職層に突っ込んでいく、ということかなあと思ってます。

組織の人材育成と自身の学習の相乗効果が業務改善を促し、業務の価値提供が洗練されていく。その成功体験を通して、エンゲージメントが高まり、企業価値も向上する。

正のサイクルがなければ継続的な成長なんて絶対に無理だと信じていますし、自分の人生の主導権を会社に渡すなんてことは絶対にあり得ないので、前向きに自分のパフォーマンスは絶対担保し続けてやろうと思います。あ、これ無理だって思ったら環境を放棄するかもしれませんが 笑 

また進捗(変化)がありましたら続報を書きます。
それでは!



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