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35歳のNZ留学【未来の本に捧ぐ】

現在noteにて綴っている【35歳のNZ留学】は、全て書き終えたら本にするつもりです。今はありがたいことに自費出版も夢ではない時代になりました。本のタイトルはまだ決めていませんが、今回はいつか未来で本になるこの文章たちの「前書き」として、ここに記しておきたいと思います。

ーまえがきー
私が「書くこと」を始めたのはここ数年のことです。きっかけは瞑想を通して感じた自分の感情や身体の感覚、気づきをジャーナリングするようになったことから始まります。続けるうちに今度は印象的だった出来事についても書くようになりました。書いていると、その場では気づかなかった情報や新しい何かに気付く瞬間があります。
2022年12月、私はニュージーランドへ留学することを決めました。英語を学ぶ他、自分の目で新たな世界を見たいという思いに駆られたからです。そしてこの目で見たこと、感じたこと、人々についてジャーナリングしたいとも考えていました。
ところが留学中に味わった多くは深い孤独感であり独りの時間だったのです。物理的には体を海外に移して「旅」をしながらも、実際に私が経験したのは自分自身の心の中の旅でした。過去の経験、家族と自分との繋がり、自分が持っている価値観や感情。そして、それらには自分でも忘れているような記憶との深い結びつきがあったのです。記憶というのは忘れているように思えてもしっかりと身体のどこか或いは心のどこかに保存されています。それは嗅覚であり、味覚であり、音であり、肌の感覚。
他にもありますが、外からの情報がそれらの記憶のかけらに触れた時、瞬間的に蘇るのです。それは時に自分の奥深くに埋めてあった傷をうっかり掘り起こしてしまうようなことでもありました。辛い。悲しい。けれど、過去の自分の声、本音を聴き、受け入れると不思議と自分への労いと慈しむ気持ちが生まれます。後には心の静寂と穏やかさも。
ジャーナリングよりも過去と今の感情を感じきることで精一杯だった留学の日々。自分の中にある真実に気づき自分を癒す旅であったと、エピソードを綴りながら振り返っています。
この本を作るにあたり、初めは「自分だけの旅の記録」として作るつもりでした。しかし、もしかするとまだ会ったことのない誰かにも届くのかもしれないとこの頃思うのです。
もしこの本を読んで下さる人がいるのだとしたら、留学中のあらゆる記録が、何か気づきの糸口になれば幸いです。

破けた紙袋にテイクフリーの野菜が入ってました。
バス停のベンチに置いてある姿に海外を感じます。
ーひとりごとー
今前書きを書くなんてにわとりが先か卵が先かって話なんですが、まだ書きたいテーマやエピソードがたくさん残っているし、時々いつ書き終えることができるだろうと思いながら知らぬ間にニヒルな笑みを浮かべてしまう時があります。
ゆっくりマイペースに書いても今年のうちに書き終えるゾ、という一応の目標はあります。

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