Yuki

やってみたいことをやってみる人生。 突如思い立ちニュージーランドに留学。英語が全く話せ…

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やってみたいことをやってみる人生。 突如思い立ちニュージーランドに留学。英語が全く話せない私の留学生活の追憶と、ほんとうの私に出会っていく人生の旅の記録。 (留学期間:2023.4〜2023.9) (人生期間:1987.8〜 継続中)

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35歳のNZ留学【未来の本に捧ぐ】

現在noteにて綴っている【35歳のNZ留学】は、全て書き終えたら本にするつもりです。今はありがたいことに自費出版も夢ではない時代になりました。本のタイトルはまだ決めていませんが、今回はいつか未来で本になるこの文章たちの「前書き」として、ここに記しておきたいと思います。 ーまえがきー 私が「書くこと」を始めたのはここ数年のことです。きっかけは瞑想を通して感じた自分の感情や身体の感覚、気づきをジャーナリングするようになったことから始まります。続けるうちに今度は印象的だった出来

    • 35歳のNZ留学【ランギトト島・続】

      私は今どこにいるの? 不安に襲われながら道を進む。すると突然道が消えた。これは…前にも経験したことがあるぞ。 タカプナでも確か同じようなことがあった。初めは道の上を歩いていたのに突如道がなくなるという摩訶不思議な現象。 ダメ元でGoogleマップを開いてみる。すると意外にも自分の居場所が判明した。詳細は分からないが、おおよその自分がいる位置は把握できた。 私は今、島の中腹にいる。 …中腹? もう昼の12時を回っているというのに中腹にいるのはまずいのでは? 道に迷ってい

      • 35歳のNZ留学【ランギトト島】

        「ランギトトトウ」日本語で言ってみると噛んでしまいそうなこの島は600年前に起きた海底の大噴火により突如出現した火山島だという。NZを象徴する島で、オークランドシティの海側ならどこからでも見ることができる。またどこからも見ても綺麗な円錐形をしているのが特徴の島である。学校の授業でも、多様な植物やNZバードを見ることができるスポット(運がよければ)としてよく紹介される。 無人の島で保護区となっており、そのままの自然が守られている(トイレはある)。 島へは港からフェリーに乗り3

        • 35歳のNZ留学[4車線を歩いて渡る]

          NZに来て初めての驚きは日本車が多いということ。空港からステイ先まで揺られる送迎車の窓からは、ホンダ、トヨタ、ニッサンと日本車ばかり走っているのが見える。その時ドライバーと交わした会話もちょうどそんな内容だったように思う。右ハンドルなので道路も日本と同じく車は左走行である。高速道路を走っている間中、殆ど日本と変わらないような景色を車窓から眺めていた。送迎車は高速道路を降りるとオークランドの街なかへ入っていく(当時はそこが街なかなのか、それすらもわからなかったが)。街なかとはい

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        35歳のNZ留学【未来の本に捧ぐ】

          35歳のNZ留学【ドリップコーヒーが飲みたい】

          留学生はお金がない。 かと言って節約しきりの生活はいやだ。 時々カフェに行き、コーヒーやフラットホワイトやホットチョコレートが飲みたい。まして7月のニュージーランドといえばウィンターシーズン真っ只中。寒くて雨風強い天候と英語力の低さに凍りつく心に温かいコーヒーや甘い飲み物などはしばしば私に安らぎを与えてくれる。 ところで、ニュージーランドのコーヒーは主にエスプレッソ抽出である。ロングブラックというのが日本で飲むようなブラックコーヒーで、エスプレッソをお湯で薄めたもの(この解釈

          35歳のNZ留学【ドリップコーヒーが飲みたい】

          35歳のNZ留学【ケンカではない、しかし】

          事の発端は午後にあった授業である。 そのせいで気まずい思いをしている。 授業は3人組で行うグループワークで、一人は自分が抱えている問題について相談する、後の二人はその相談についてアドバイスをするというもの。 ”抱えている問題”というのは、既に各グループに渡された数枚の紙切れに書かれている。少し前の授業[問題と解決策]では、主に社会問題について架空のカンパニーや団体を作って解決策を考えたが、今回は個人レベルの問題についてである。これがまた留学生には非常に起こり得る問題が書かれて

          35歳のNZ留学【ケンカではない、しかし】

          35歳のNZ留学【リベンジ】

          選択授業で2サイクル目のアート授業である。 前回は何ひとつ理解できず聞くことも、また話すこともできなかったこの授業に懲りず挑んでいる。 というのも、前回挫けたあの日以降(※記事:ついに挫けた日)私はある結論にたどり着いた。結論というのはこうだ。そもそも会話というのはある程度予知した上で行われているということ。つまり、アートについて誰かと話すなら「好きな色は?」とか「好きな作家は?」「どこが好き?」とか、そういう話になるんじゃないかと経験上分かるから自分の意見が言えるのではない

          35歳のNZ留学【リベンジ】

          35歳のNZ留学【中華料理店での珍事件】

          ある休日。 私が通っている学校の近くにあるヴィーガン中華料理店にアヤノちゃんと行く。アヤノちゃんの話では、味も悪くないしオーナーが親切でサービスも良いのだとか(アヤノちゃんとはいつもこんな感じで情報交換をしている)。 私は英語ができないので、知らない店に1人で行く時には物凄く勇気がいる。入店時は弱々しく小さな声で「Hi...」と言って、返ってくるスタッフの言葉を聞き取ろうとリスニングに全力を注ぎ、全然聞き取れないまま案内された席に座って、次に渡されたメニューの文字をサーチし

          35歳のNZ留学【中華料理店での珍事件】

          35歳のNZ留学【タカプナの想い出】

          タカプナという街は、どこかセレブ感の漂う静かで落ち着いた街である。 オークランド中心部からバスに乗り30分で行くことができ、降りたバス停からビーチには徒歩5分で行ける。おそらく、留学中に私が最も多く足を運んだ観光地ではないかと思う。 ランギトト島を望むタカプナの海には、波の音と、びゅうっと吹く風の音が鳴る。ビーチには波に削られ楕円形になった溶岩や貝殻が混ざり合っていて、そこを歩くと貝殻が擦れたり割れたりする音が心地良く響く。 アヤノちゃん(ヴィーガンフレンド)と行った時には

          35歳のNZ留学【タカプナの想い出】

          35歳のNZ留学【私を噛んだ者の正体】

          痒い! 夜中に猛烈な痒さで目が覚めた。これは何だ…? 今まで感じたことが無い種の痒さ。蚊に刺されたのともダニに刺されたのとも違う。久々にアトピーが悪化したか…?とも思ったがそれも多分違う。 とにかく痒くて寝ていられない。 痒い!眠い…痒い!! 一度起き上がってみたものの寒くてまた布団を被る。ベッドに寝たままゴソゴソと右足のつま先で反対の足の甲を掻き、ふくらはぎを掻き、右手では腕や首の辺りを掻きむしる。そうしてうとうとしたり掻きむしったりしているうちに朝を迎えた。朝起きて自分の

          35歳のNZ留学【私を噛んだ者の正体】

          35歳のNZ留学【光と影:ホームレス】

          どこにでも光と影、良い面とそうでない面がある。 ここオークランドの中心部にはホームレスが多い。特にメインの通りであるクイーンストリートには、数メートルおきにホームレスが寝転がっている。数メートルもなく並んで寝るホームレスたちもいる(彼らはクルーなのだろうか…?)。道路を挟んだ向こう側にもいるし、有名ブランド店でスーツとサングラスのイカついドアマンが立っているすぐ傍にもいる。通り沿いのスーパーの入り口にもやっぱり彼らはいて、コインの入った空き缶をジャンジャンと鳴らしお金を要求す

          35歳のNZ留学【光と影:ホームレス】

          35歳のNZ留学【ポットラックパーティー】

          How many types of parties do you know? 授業(とても初級のクラス)でパーティーというトピックについて学習した時のこと。私が思いつくのはせいぜい誕生日パーティー、ウェディングパーティー、たこ焼きパーティー、鍋パ…くらいだろうか。後者ふたつはもはや概念すらも違うのではないかと疑念が生じる。 では海外のパーティーには何があるだろう? 学習したことを忘れないためにも覚えている限りのパーティーを書いておこうと思う。 Birthday party W

          35歳のNZ留学【ポットラックパーティー】

          35歳のNZ留学【ちょっと休もう。】

          ここまで留学の日々について綴ってきた。今は5ヶ月間の留学生活の折り返し地点に差し掛かっている。しかし自分と向き合い続けた日々を綴るには体力が必要だ。私は文章を書く時そのエピソードを自分に再度ダウンロードするような感覚で文字に書き起こしている。それはつまり、その時の感情も感覚も、もう一度体験しているということ。 そこで今日は、折り返し地点ということでもあるし書くのをちょっと休もうと思う。ちょっと休憩。 ちょっと一息。 今日は違う表現で道草したい気分です。ほとんどこれは自分に話

          35歳のNZ留学【ちょっと休もう。】

          35歳のNZ留学【ヴィーガンフレンド】

          私はベジタリアンである。留学してからベジ向けの店を探すのはきっと大変だろうと思い、留学前から学校付近のヴィーガンカフェをいくつか検索しGoogleマップに保存しておいた。 そのリストの中で初めて行ったのが”Revive”という店である。昼時の店にはテイクアウェイのお客さんが次々と来ては帰って行く。私は人の流れの早さにたじろぎ、しばらく店の前に立ったままその様子をじっと見ていた。 しかしこのままではいつまで経っても食べられない。意を決して店に入る。 この店は通常のレストランやカ

          35歳のNZ留学【ヴィーガンフレンド】

          35歳のNZ留学【ミュージカルふたつ・続】

          前回シビックシアターでKinkyBootsを観てから2週間と経たないうちに、別の友達からまたミュージカルの誘いを受けた。これは… ミュージカルの運気が上がっているのだろうか。 ここ数年の私は、ミュージカルや舞台というものに興味をもちながらも、日々の忙しさだとか何とかで結局まぁいいかとなっていて、そういったものに触れずにきた。つまり、日本でも同じような機会はあったのに二の足を踏んでいたのだ。それが今、他の国にいるというだけで私の行動力は上がっている。自分の気持ちにあれこれと理由

          35歳のNZ留学【ミュージカルふたつ・続】

          35歳のNZ留学【ミュージカルふたつ】

          クラスメイトの友達に「ねぇこれ一緒に見に行かない?」と誘われた。 携帯の画面には、Kinky Bootsと書いてある。日本でも何度か上演されたブロードウェイミュージカル、キンキーブーツである。返事はもちろんイエスしかない。行くと言うと友達はすぐにネットでチケットを購入し、直後メールでQRコードが送られてきた。 近年のテクノロジーの進歩についてくのも楽ではない。便利でもありそれが苦手な人にとっては不便でもある。今回は友達がチケットを取ってくれたおかげで、いとも簡単にチケットを手

          35歳のNZ留学【ミュージカルふたつ】