あきこ

田舎で暮らしています 好きなもの→お笑い、古い建物、着物、読書、甘いもの、生き物

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最近の記事

「世にも奇妙な人体実験の歴史」読了

岡田斗司夫さんがYouTubeで紹介されていて、面白そうだなあと思って読んでみた。 凄まじいの一言。 科学、特に医学の発展に、人体実験は欠かせないわけだけれど、それを自ら行ってきた尊敬すべき科学者たちの偉業を紹介する本。 以下、カバー折り返しに書いてある紹介を引用。 本書に登場する「勇敢」な実験のほんの一例 ○「コレラ菌などない!」と断言(注:大間違い)、コレラ菌入りの水を飲み干す ○黄熱病患者の「黒いゲロ」を自分の血管に注射 ○(のちに狭心症治療薬となった)ニトログリセリ

    • 子どもの頃から虫歯がわりと多かった。 毎年、学校の歯科健診で虫歯が見つかり、歯医者に行っていた。 私が赤ん坊だった頃は、まだ歯科衛生の観念が薄く、母が咀嚼したものを食べさせられたりしていたのを覚えている。 今にして思えばかなり嫌だ…… でも、小さな子どもが食べ物を喉に詰まらせないよう工夫して与える、母の愛だった。当時は当たり前だったと思う。 私の虫歯は母からうつったのだと思っている。 歯磨きに対する知識もあまりなかった。 表面だけ磨いていればいいと思っていた。 大人になって

      • 死とは

        古の昔からたくさんの人が考えてきたテーマについて、どうして考えたくなったのかと申しますと、NHKドラマ「お別れホスピタル」を見たからです。 原作コミックを、13話までウェブで無料公開していたので、ひとまず無料のところまで読みました。 療養病棟に勤務する、ナースの日常を描いた物語。強烈なキャラクターの患者が次々に登場する。 この病棟に入院した人たちは、静かに死を待つ人たち。回復して退院していくことはほぼない。 そんな人たちと向き合う日々は、どんな感じなのだろう。 人間いつかは

        • 映画「変な家」感想

          子どもにねだられて、映画「変な家」見てきました。 (しかし上映館遠い…県庁所在地でももっと映画やってくれないかな😢) 変な家の原作が好きで、雨穴さんが好きなので、原作とはかなり違う!という前評判と、雨穴さん自身が出演しているわけではない、ということを織り込み済みで見たので、まぁまぁ普通に面白く見られました。 しかし、いかにもなジャパニーズホラーっぽくしようとしてるところがちょっと気になって… 映像をわざとざらつきのある加工で流す場面が多くあるのですが、それが気持ち悪くて見

        「世にも奇妙な人体実験の歴史」読了

          胃カメラ(鼻)

          8年ぶりに胃がん検診で胃カメラを飲んだ。 8年前に飲んだときは初めてだったので、どんなもんか経験したろ!と思って受けてみたのだけれど、苦しくて驚いた… そのときも鼻カメラにしたのだが、後から鼻血が止まらず困った。 少しでも楽な方がいいよね、と思い、今回も鼻からにした。 前日の夜9時から絶飲食。水くらいは飲んでいいみたいだったので、水をちびちび飲む。 普段わりとよくお茶などを飲んでいるので、飲めないのは地味につらい。 翌朝も朝ごはんは食べられずなので、身体に力が入らない感じ。

          胃カメラ(鼻)

          「性食考」読書感想文

          なかなかすごい本だった! 食べること、交わること、死ぬことの濃密な繋がり…… ほとんど同じことだと言ってもいいくらい! 極めて本能的な欲望について、いろいろな伝承や風習を紐解いて考えていくのだけれど、どんな符合があっても、本能的・感覚的にどれも、そうかもしれないなぁ……と納得してしまう。 食べる=交わる、というのは、強い生命力を感じる行為なので、すんなり受け入れられる。 この本の中で死を取り上げるとき、それはカニバリズムに結び付く。 死者を食べることで、その生命は食べた者

          「性食考」読書感想文

          読書感想文「赤目四十八瀧心中未遂」

          写真家の星野藍さんが影響を受けた本として挙げられていたことから、興味を持って読んでみた。 星野さんは旧共産圏の写真をたくさん撮られていて、好きなんです…よかったら皆さんぜひ… 純文学でした。 モヤモヤした主人公がモヤモヤ過ごして、恋に落ちて… 舞台となる尼崎の、雑然として治安の悪い感じがなんとも言えず。 アヤちゃんの背負った刺青の、毒々しさと美しさ。 赤目四十八滝の清らかさ。 ぼんやりとグレースケールで描かれていた前半から、恋に落ちてからの凄烈な色彩のコントラスト。 映画

          読書感想文「赤目四十八瀧心中未遂」

          ジブリパーク④ジブリの大倉庫

          ジブリパーク巡りの最後のエリアは、ジブリの大倉庫。 メインの展示場で、お土産屋さんや昼食を食べられるカフェもあるので最後にしたのだけれど、この順番は失敗でした…… なぜなら、入場時間はチケットで決まっているけれど、退場時間は決まっていない。 すなわち、人が増える一方…… 私たちが入場したのは12時半頃だったのですが、同じ時間に入場する人たちの列も、すごい長さ。 入場したら、公開展示室や企画展示室への入場列が長く延びていて、いきなり並ぶ気にもなれず、ひとまずちょうど上映時間に

          ジブリパーク④ジブリの大倉庫

          ジブリパーク③もののけの里

          青春の丘を後にして、最近オープンしたエリア「もののけの里」へ。入場時間の制限はありません。 敷地が広いなぁという印象。 エリア手前には、愛・地球博記念公園の建物(ワークショップなどに使うのかな?)や、トイレなどがありました。 エリアに入ってすぐに目に入るのは、タタリ神と乙事主の大きなオブジェです。 近くで見ると、毛並みを表現したモザイクタイルの美しさがよくわかります。なお、タタリ神に触ることはできますが、上るのはNG。乙事主の方には係員の方がおられて、すべり台で遊ぶ子ども

          ジブリパーク③もののけの里

          ジブリパーク②青春の丘

          どんどこ森からゆっくり歩いて20分くらいはかかったかな?青春の丘へ向かいます。 道からは「耳をすませば」の地球屋を見上げることができます! 地球屋の横の階段を上がってぐるりと回り込み、地球屋表側の入場ゲートへ。 どんどこ森も青春の丘も、エリア内にはお手洗いがないので、入場前に済ませておきましょう。 入場前に係員の方から、エリア内での注意事項について説明があります。地球屋の中は写真・動画共に撮影禁止です。その理由は後からわかります… 入場チェックを受けてエリアに入ると、小さ

          ジブリパーク②青春の丘

          ジブリパーク①どんどこ森

          愛知県長久手市のジブリパークに行きました! 入場チケットは、日時指定の予約制。 夫がチケットを取ってくれたのですが、チケットサイトになかなか繋がらず、繋がったと思ったらなかなか次のページに進まず、だったみたいで… でも、繋がったら案外希望通りに取れたそうなので、諦めずにチャレンジするのがよさそうです。 私たちの回ったコースは どんどこ森→青春の丘→もののけの里→ジブリの大倉庫 この回り方、正直なところあまりよくなかったです… 詳しくは後述。 まずはどんどこ森に、朝9時半に

          ジブリパーク①どんどこ森

          仕事ができるってどういうこと?

          飛躍する思考を書き留めてみる。 まとまりはないし、毒にも薬にもならない。すみません。 あの人は仕事ができるとかできないとか、よく聞くけど、それってどういうことだろうか。 人間の能力には偏りがあるし、得意不得意は絶対にある。 でも、だからといって、仕事ができればそれでいいのかというと、そういうわけでもない。 すごく仕事ができるけど、生活力がなかったり。はたまたコミュ力がなかったり、人の気持ちがわからなくて、揉めたり嫌われたり。 あの人は仕事ができるけど、人としてはどうだろうね

          仕事ができるってどういうこと?

          「変な家2 11の間取り図」読了

          雨穴さんがとても好きで、「変な家」「変な絵」も大好きなので、新刊が出ると聞いて、迷わず予約購入。 435ページとなかなかのページ数に思えたが、図やイラストがかなりたくさん挿入されているので、あっという間に読めた。 もちろん、面白かったからだけど。 私はもともと間取り図が好きで、家や建物が好き。 冒頭に建物の間取り図が掲載されている、本格ミステリーが好き。 本格ミステリーにはある意味ご法度で、ある意味お約束の、隠し部屋、隠し通路、開かずの間…… よだれ出そう(^q^) ウェ

          「変な家2 11の間取り図」読了

          「高熱隧道」読書感想文

          こんな難工事だったなんて!!! 知らなかった…!!! 黒部第三発電所を作るためのたくさんの工事の中で、トンネル(隧道)を掘る工事があったのだけれど、ある工区において、高熱の岩盤を掘り進めなければいけない箇所があった。 岩盤最高温度、なんと166度…! 高温のサウナみたいな中で、トンネルを掘る作業をひたすらしなければならないということですよね…? 生身の人間が! なんて過酷な、難工事どころではない、不可能工事だ! 人間を拒むかのような、厳しい自然の中にある黒部峡谷。 滑落、高

          「高熱隧道」読書感想文

          子持ち様

          SNSで「子持ち様」という言葉を見かけて、なるほどなぁと思った。 私の職場にも、小さな子どものいるママさんがいる。 確かに、びっくりするほどよく休む。 前回の出勤からもう10日間来てないなぁ、とか、それくらい休む。 上の子が熱出して、よくなったと思ったら下の子が熱出して、今度は自分が熱出して…とか。 職場のグループメッセージに、朝、彼女から連絡が入るたびに「また休みか」と思う。多分みんな思ってるだろう。 彼女はとてもいい子で、出勤しているときはとても頑張って仕事をこなすし、

          子持ち様

          舞城王太郎「短篇五芒星」

          舞城王太郎にはなんだか不思議な魅力があって、読みやすいのか読みにくいのかいまいちわからない。 でもすらすら読めるので読みやすいのだろう。 短篇が5本。 「美しい馬の地」 自分に全く関係ないのに、流産が気になって仕方ない男の話。 変な人だと思うけど、私も似たようなところがあるので、心から否定はできない。 どうして興味があるのかわからないようなことが気になって、調べてしまうことはよくある。 「アユの嫁」 主人公のお姉さんが鮎に嫁いでしまうという、不思議な話。民俗学的な民間伝承

          舞城王太郎「短篇五芒星」