あきこ

田舎で暮らしています 好きなもの→お笑い、古い建物、着物、読書、甘いもの、生き物

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田舎で暮らしています 好きなもの→お笑い、古い建物、着物、読書、甘いもの、生き物

最近の記事

「禍」読了

「このホラーがすごい!2024年版」で1位に選ばれていたので読んでみた。 「圧倒的な肉感!五感を蝕む異様なファンタジー」 怖くて気持ち悪い話が読みたくて読んだけれど、怖くはなかった。幻想怪奇小説? 描写が圧倒的で、どうしてこんな話を思いつくんだろう……と感じる話ばかり。しかしそれをリアリティ溢れる筆致で書かれるので、読み終える頃にはすっかりその世界に没入している。不思議な読書体験だった。 私が好きなのは「髪禍」という話。新興宗教を扱ったものに興味があるのが大きいが、気持ち悪

    • 「死を考える」読了

      様々な死にまつわる専門家に、死への接し方を聞く本。 私は、第3章「死の文化的考察」が面白いと思った。 九相図や幽霊画、ミイラ、死後の世界、ダークツーリズム、能… そうか、私は死の文化に興味があったのか。 第1章「死を哲学する」では、世界のお墓や人工妊娠中絶、死刑制度についてなど。 第2章「死の科学」では、生物学的な老いや死、感染症、法医解剖についてなど。 第4章「死と儀礼と」では、葬儀、お墓、霊柩車。 第5章「身近な人を葬るー死の考現学」では、看取り、遺品、国際霊柩送還、グ

      • 「それは令和のことでした、」読書感想文

        歌野晶午「それは令和のことでした、」読了。図書館の新しい本のコーナーにあり、何の気なしに手に取ったのがきっかけ。歌野晶午は読んだことがなかったのだけれど、ミステリーの短編集だったので、とても読みやすかった。 ずっと、僅かな違和感を感じながら読み進めて、最後にその違和感の正体がわかるので、なるほどー!となれるのがすごく気持ちいい。 とはいえ、読後感がどんよりしてしまうイヤミス的な作品も多いので、そのあたりは、フィクションとはいっても世の中そううまくはいかないよな~としんみり?す

        • バレーボール

          バレーボールのネーションズリーグを見ていた。 とにかく日本チームが強くて面白い! 男女共に銀メダルという、素晴らしい成績だった。 私は中学生のときバレー部だった。 当時はリベロという制度がなかったのにも関わらず、身長が低くてジャンプ力もなかったため、実質リベロだった。(ジャンプしてもネットから手が出ないから、ブロックもスパイクもできなかった) スポーツが苦手な私がどうしてバレー部に入ったのかというと、3つ上の姉がバレー部だったからだ。 部活には強制参加で、他に特に入りたい

        「禍」読了

          「近畿地方のある場所について」感想

          お友だちにすすめられてネット上で読んだのがきっかけ。 (カクヨムで読めるので興味ある方はぜひ https://kakuyomu.jp/works/16817330652495155185) すごく怖くて、大人になってから読んだ怖い話でこんなに怖いと感じたのは初めてだったかも、くらい。 流行りのモキュメンタリーというジャンルで、リアリティを追及した形式で書かれたフィクション。作者の背筋さんが、消息を絶った後輩ライターの情報を求めて、彼とのやり取りを記録していくという流れだ。 ネ

          「近畿地方のある場所について」感想

          (愚痴)私に配慮してくれない人に、私も配慮はしない

          最近、ちょっと失礼な態度を取られたことを思い出してイライラしている。 思い出してイライラするなんて、本当に意味のないことだから、すごく嫌。 だけど、とめどなく溢れてくる気持ちを止めることは難しいので書いている。 ひとつは、こちらがした心遣いに対して、お礼のひとつも言われなかったこと。 別に望まれたわけでもないし、こちらから押し付けたとも言えるかもしれない。 他に配慮すべき別の事柄があって、そちらの方に心を向けなければいけなかったからかもしれない。 だから、そういう性格の人な

          (愚痴)私に配慮してくれない人に、私も配慮はしない

          「世にも奇妙な人体実験の歴史」読了

          岡田斗司夫さんがYouTubeで紹介されていて、面白そうだなあと思って読んでみた。 凄まじいの一言。 科学、特に医学の発展に、人体実験は欠かせないわけだけれど、それを自ら行ってきた尊敬すべき科学者たちの偉業を紹介する本。 以下、カバー折り返しに書いてある紹介を引用。 本書に登場する「勇敢」な実験のほんの一例 ○「コレラ菌などない!」と断言(注:大間違い)、コレラ菌入りの水を飲み干す ○黄熱病患者の「黒いゲロ」を自分の血管に注射 ○(のちに狭心症治療薬となった)ニトログリセリ

          「世にも奇妙な人体実験の歴史」読了

          子どもの頃から虫歯がわりと多かった。 毎年、学校の歯科健診で虫歯が見つかり、歯医者に行っていた。 私が赤ん坊だった頃は、まだ歯科衛生の観念が薄く、母が咀嚼したものを食べさせられたりしていたのを覚えている。 今にして思えばかなり嫌だ…… でも、小さな子どもが食べ物を喉に詰まらせないよう工夫して与える、母の愛だった。当時は当たり前だったと思う。 私の虫歯は母からうつったのだと思っている。 歯磨きに対する知識もあまりなかった。 表面だけ磨いていればいいと思っていた。 大人になって

          死とは

          古の昔からたくさんの人が考えてきたテーマについて、どうして考えたくなったのかと申しますと、NHKドラマ「お別れホスピタル」を見たからです。 原作コミックを、13話までウェブで無料公開していたので、ひとまず無料のところまで読みました。 療養病棟に勤務する、ナースの日常を描いた物語。強烈なキャラクターの患者が次々に登場する。 この病棟に入院した人たちは、静かに死を待つ人たち。回復して退院していくことはほぼない。 そんな人たちと向き合う日々は、どんな感じなのだろう。 人間いつかは

          映画「変な家」感想

          子どもにねだられて、映画「変な家」見てきました。 (しかし上映館遠い…県庁所在地でももっと映画やってくれないかな😢) 変な家の原作が好きで、雨穴さんが好きなので、原作とはかなり違う!という前評判と、雨穴さん自身が出演しているわけではない、ということを織り込み済みで見たので、まぁまぁ普通に面白く見られました。 しかし、いかにもなジャパニーズホラーっぽくしようとしてるところがちょっと気になって… 映像をわざとざらつきのある加工で流す場面が多くあるのですが、それが気持ち悪くて見

          映画「変な家」感想

          胃カメラ(鼻)

          8年ぶりに胃がん検診で胃カメラを飲んだ。 8年前に飲んだときは初めてだったので、どんなもんか経験したろ!と思って受けてみたのだけれど、苦しくて驚いた… そのときも鼻カメラにしたのだが、後から鼻血が止まらず困った。 少しでも楽な方がいいよね、と思い、今回も鼻からにした。 前日の夜9時から絶飲食。水くらいは飲んでいいみたいだったので、水をちびちび飲む。 普段わりとよくお茶などを飲んでいるので、飲めないのは地味につらい。 翌朝も朝ごはんは食べられずなので、身体に力が入らない感じ。

          胃カメラ(鼻)

          「性食考」読書感想文

          なかなかすごい本だった! 食べること、交わること、死ぬことの濃密な繋がり…… ほとんど同じことだと言ってもいいくらい! 極めて本能的な欲望について、いろいろな伝承や風習を紐解いて考えていくのだけれど、どんな符合があっても、本能的・感覚的にどれも、そうかもしれないなぁ……と納得してしまう。 食べる=交わる、というのは、強い生命力を感じる行為なので、すんなり受け入れられる。 この本の中で死を取り上げるとき、それはカニバリズムに結び付く。 死者を食べることで、その生命は食べた者

          「性食考」読書感想文

          読書感想文「赤目四十八瀧心中未遂」

          写真家の星野藍さんが影響を受けた本として挙げられていたことから、興味を持って読んでみた。 星野さんは旧共産圏の写真をたくさん撮られていて、好きなんです…よかったら皆さんぜひ… 純文学でした。 モヤモヤした主人公がモヤモヤ過ごして、恋に落ちて… 舞台となる尼崎の、雑然として治安の悪い感じがなんとも言えず。 アヤちゃんの背負った刺青の、毒々しさと美しさ。 赤目四十八滝の清らかさ。 ぼんやりとグレースケールで描かれていた前半から、恋に落ちてからの凄烈な色彩のコントラスト。 映画

          読書感想文「赤目四十八瀧心中未遂」

          ジブリパーク④ジブリの大倉庫

          ジブリパーク巡りの最後のエリアは、ジブリの大倉庫。 メインの展示場で、お土産屋さんや昼食を食べられるカフェもあるので最後にしたのだけれど、この順番は失敗でした…… なぜなら、入場時間はチケットで決まっているけれど、退場時間は決まっていない。 すなわち、人が増える一方…… 私たちが入場したのは12時半頃だったのですが、同じ時間に入場する人たちの列も、すごい長さ。 入場したら、公開展示室や企画展示室への入場列が長く延びていて、いきなり並ぶ気にもなれず、ひとまずちょうど上映時間に

          ジブリパーク④ジブリの大倉庫

          ジブリパーク③もののけの里

          青春の丘を後にして、最近オープンしたエリア「もののけの里」へ。入場時間の制限はありません。 敷地が広いなぁという印象。 エリア手前には、愛・地球博記念公園の建物(ワークショップなどに使うのかな?)や、トイレなどがありました。 エリアに入ってすぐに目に入るのは、タタリ神と乙事主の大きなオブジェです。 近くで見ると、毛並みを表現したモザイクタイルの美しさがよくわかります。なお、タタリ神に触ることはできますが、上るのはNG。乙事主の方には係員の方がおられて、すべり台で遊ぶ子ども

          ジブリパーク③もののけの里

          ジブリパーク②青春の丘

          どんどこ森からゆっくり歩いて20分くらいはかかったかな?青春の丘へ向かいます。 道からは「耳をすませば」の地球屋を見上げることができます! 地球屋の横の階段を上がってぐるりと回り込み、地球屋表側の入場ゲートへ。 どんどこ森も青春の丘も、エリア内にはお手洗いがないので、入場前に済ませておきましょう。 入場前に係員の方から、エリア内での注意事項について説明があります。地球屋の中は写真・動画共に撮影禁止です。その理由は後からわかります… 入場チェックを受けてエリアに入ると、小さ

          ジブリパーク②青春の丘