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ドイツ一人旅_多国籍_01_08【海外旅行】

前の話  プロローグ  第1話  1日目01

1999年冬 1日目 マールブルク

列車はフランクフルト中央駅を発車した。

しばらくすると窓の向こうは暗闇でほとんど何も見えなくなった。景色の楽しみは明日にとっておこう。

マールブルグには30分程で到着した。駅はこじんまりとしていた。ロータリーに停車していたタクシーに乗って10分程でGさんの家に到着した。

Gさんは小高い山の中腹のマンションに住んでいた。靴を脱いで部屋に上がると、奥さんと2歳の娘さんが出迎えてくれた。そして、もう一人。Gさんの友人であるタイ人のAさんもいた。

時刻は20時。日本時間では翌日の4時になる。とにかく眠い…。しかし折角夕飯を用意してくれたのでありがたく頂くことにした。

食事後、GさんとAさんと3人でドイツの缶ビールを飲みながら話をした。

中国人、タイ人、日本人の3人が共通で話せる言語は日本語だった。2人とも日本語を話すのが久しぶりのようで懐かしむように色々と質問を受けるのだが、とにかく眠くて会話の内容が頭に入ってこなかった。

22時、日本時間で翌日の6時になってようやく就寝した。



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