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新生児に必要なビタミンK!

こんにちは、ちょらです。

ビタミンKはあまり聞き馴染みのないビタミンですが、怪我をした際に血液を凝固させ止血する重要な役割を担っています。

他にも骨を強くしてくれる効果があるので、鼻血がよく出る人や骨折しやすい人は意識して摂るといいでしょう。
また、肝臓が弱っている人や授乳中の方も多めに摂った方がいいです。

ビタミンKの効果

血液凝固を促し、止血する効果

怪我をすると血小板が応急的な一次止血をします。
その後肝臓から分泌されたフィブリノーゲンというタンパク質が血液凝固因子によりフィブリンになり、このフィブリンが二次止血の血液凝固をします。
ビタミンKはこの際に必要な血液凝固因子の一つであるプロトロンビンの産生に必要であるため、ビタミンKが不足すると止血に時間がかかります。

骨を丈夫にする

ビタミンKはビタミンDとともに丈夫な骨の形成にも役立っています。
ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を高め、骨に沈着させ、骨を丈夫にしています。
ビタミンKはカルシウムを骨に取り込む際に必要なオステオカルシンというタンパク質を活性化させる働きがあります。

そのためビタミンKが不足すると骨の密度が減り、骨が弱くなりますから、これらの治療薬としてビタミンKが投与されます。

血管の石灰化を防ぐ

ビタミンDやカルシウムの摂りすぎ、マグネシウム不足などは高カルシウム血症となり血管の石灰化を促進させます。
石灰化とはカルシウムが血管壁に沈着して血管が硬くなってしまったり、血液の流れが悪くなる症状です。

ビタミンKは石灰化を抑制するマトリックスGlaタンパク質(MGP)を活生活することが知られており、ビタミンKを充分量摂ることで血管の石灰化を抑えられることが分かっています。

授乳中の方はビタミンKをとるべき

ビタミンKは腸内細菌によっても作られますが、新生児は腸内細菌が少なく、ビタミンKを十分に作れません。
新生児のビタミンK不足は頭蓋内出血や消化管出血などを引き起こし、最悪の場合死にいたります。

また、母乳にはビタミンKが少ないため、授乳中の方は多めに摂取した方がいいです。
生後に数回ビタミンK2のシロップを飲ませるのはこの為です。

加えて、肝臓に障害がある人のビタミンKを摂った方がいいです。

血液凝固因子であるプロトロンビンは肝臓で作られるため、肝臓が弱っていると血液が固まりにくくなります。
ビタミンKを多く摂ることで血液凝固因子の産生を流しますから、止血しやすくなります。

逆に血栓症の人や抗血液凝固剤を使用している人はビタミンKの摂りすぎは避けた方がいいです。

ビタミンKを多く含む食材

ビタミンKはほうれん草などの葉野菜、納豆などの豆類、わかめなどの海藻類に多く含まれます。
日本人の実際の摂取量を見ても、不足することは稀ですが、肝臓が弱っている人や授乳中の方は多めに摂った方がいいです。

ビタミンKは脂溶性ですが、過剰に摂取しても問題ないとされています。
ただサプリメントから摂取は溶血性貧血などを引き起こす可能性があるので注意が必要です。
あくまでも食事からの摂取を心がけましょう。

まとめ

  • ビタミンKは血液を凝固させ止血する効果がある

  • ビタミンDと共に骨を丈夫にする

  • 血管の石灰化を防止し、心筋梗塞などを予防する

  • 新生児や授乳中の方、肝臓障害のある人は多めに摂ると良い

  • 血栓症や抗血液凝固剤を使用している人は取り過ぎに注意

  • 葉野菜、豆類、海藻類に多く含まれる


それではありがとうございました。
健康生活をお過ごしくださいっ!


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