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算数授業が変わる!子供たちを「あっ!」と言わせる方法

前回は、5年生算数 整数の性質の第1時間目の授業についての実践記録を紹介しました。

今回は、授業中に不規則発言が多い子への対応策について話をしてみたいと思います。

算数の授業中、問題文を読んだ後に、答えを言ってしまう子っていませんか?
低学年のときはみんな無視してスルーしていたとしても、

中学年くらいから、
「答え、言うなよ…」
「空気読めよ…」
といったつぶやきが聞こえてくることもありますよね。

このようなつぶやきが多いクラスは、多数派に支配されたクラスです。
さすがに、どんなに指導を受けて少数派に理解ある秘書の子であっても、答えを言われたら、おとなしく黙って相手にしないことくらいはできますが、さすがにフォローは難しいです。

これはトラブルではありません。
この空気を脱却できるのは、指導者だけです。
さすがに不規則発言を自由に認めたら、授業は崩壊してしまいます。
だからといって、不規則発言を注意するというのもお門違い。

こうした不規則発言をする子は、悪気はありません。
つい思ったことを言ってしまうのです。

ではどうしたらよいのでしょう?

対処法は2つ。
①答えを思わず言ってしまった場合の対応
②答えをまだ言ってない場合の対応

1つ目は、答えを思わず言ってしまった場合。
正答を言ってしっまったら、

誤答で切り返す

のです。

例えば、
前回の偶数、奇数の授業で考えてみます。

「先生、2,4,6,8,10がなしで、1,3,5,7,9がありでしょ?これ偶数と奇数に分かれてる」
ときたら、

「先生は、2,3,5、6,8,9,10がありで、1,4、7がなしだと思うけどなあ~~」
と誤答で切り返すのです。

「先生何言ってるの?そんなわけないじゃん!だってさあ…」
と、間違いの説明を始めようとします。

この

「だって…」

という言葉を引き出すのです。
そして、この「だって」と言ったところで

「ストップ!!」

をかけます。

そしてこの続きを、他の子たちに考えさせるのです。

そうすると、うっかり正答を言った子がきっかけで、いろんな考えがでてきたように方向づけられるので、不規則発言した子も、空気よめないやつと思われずに済みます。

2つ目の、正答をまだ言ってない場合について。
これはまだ言っていないだけで、不規則発言する子の特性は、思いついたらつい口走ってしまいます。
そうならないために、こういいます。
答えがわかったら、

「あっ!」

と大声で叫んで
と。
これで十分です。

そして、その「あっ!」
と言った子がいたら、それ以上は言わせないで、ストップさせます。
この後は、対処法①と同じです。
他の子にこの続きを考えさせるのです。

他の子が予想を言っていきます。
その予想があっているかどうか、「あっ」と言った子に確認をしていきます。
こうしたやりとりをしながらねらいにせまっていくのです。

以上「あっ」と言わせる算数の授業でした。

こうした地道な積み重ねでトライ&エラーして授業改善していきましょう。

参考になる方がいたら幸いです。






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