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育休77日目 育休制度の素晴らしさに改めて頭が下がる

※本記事は教員のボーナス(育休中を含む)、および実際の支給額について触れます。


本日、夏のボーナス支給日(育休中)

午前2:39にメールの通知。
僕は知っている。
この時間に来るのは、銀行からの入金連絡しかない。

6月28日。
本日、夏のボーナス支給日となっている。
僕は現在育児休暇取得中。
支給額が恐ろしく気になる。
さぁ、育休中のボーナスは一体いくらか。

銀行のアプリを開き、恐る恐る指紋認証を解除する。
カイジなら既に涙目になっている。

入金額を見てビビった!
なんと、60万円も入っている!
え!?僕いま働いてないんだけど…。
てか、昨年よりも増えてるような気がする。
これ何かの間違いじゃないよね?

ボーナスの計算式を紐解く

そもそもボーナスって、どんな計算式で支給されるのか、あまりわかっていない。
『育休中もボーナスが出る』みたいなことは聞いたことがあり、「まぁ入ってくれたらラッキーだなぁ」くらいズボラな僕は詳しく調べなかった。

夏のボーナス基準日は、12月1日
査定期間が12月2日~6月1日である。
僕の勤務実態はというと、
12/1〜4/12 通常勤務
4/13〜5/30 年次有給休暇
・5/31〜現在 育休休業
つまりこうだ。
査定期間6ヶ月のうち、2日を除いて全日勤務日として扱われる。

これが、支給額にどう影響するのか見ていく。
そもそも、ボーナスは“期末手当”と“勤勉手当”の合算額である。
■期末手当
期末基礎額×支給割合×在職期間割合(期末手当割合)
※今回の場合、在職期間割合は80%になるっぽい
■勤勉手当
勤勉基礎額×成績率×在職期間割合(勤勉手当割合)
※今回の場合、在職期間割合は95%になるみたい

結果、通常業務とほぼ同額のボーナスが支給されていたのである。

※さらに詳しい在職期間割合や、基礎額については、こちらの記事に記載されていますのでご参照ください。

※自治体によっては、育児休業期間の内の半分を"在籍期間"として認めてくれるという情報もあった。
(新潟県期末手当及び勤勉手当に関する規則 第6条)

価値を作り出す大変さ

ボーナスの支給は素直にうれしい。
しかし、流石に後ろめたい気持ちになるぞ。

60万円の価値を作り出すのに、どれだけの労力が必要なのか。

公務員は、売り上げや成果が給与に直結することが少ないので、今までこの重みを感じることがなかった。
むしろ部活動や、保護者対応、進路指導など、勤務時間外に"やってもやらなくてもいい業務"に時間を費やしていたから、残業代の累積と捉えると高額なボーナスがあって妥当だなぁと思っていた。
(※補足しますが、上記の業務は絶対にやった方がいいのは言うまでもありません。教員の醍醐味です)

現在は育休中。
同等の価値を提供できていないのは明白だ。

妻に言うと、
「今はこれが本業なんだからそれくらいもらって当然よ。」
おぉ…。
君は、なんて強気なんだ。
以前noteを書いていた時、確かに育児が今の本業だと考えていたが、ボーナスが入ると少し弱気になってしまう自分だった。

とはいえ、価値を提供することだけが仕事ではないのもわかっている。
今の立場のように、子育てに専念して社会を活性化するのも、仕事の役割のひとつなのかもしれない。
特に公務員であるからこそ、僕たちは全体の奉仕者なので地域や社会をより良くしていく活動に専念する必要がある。
公務員法のどこかに書かれていた『職務に専念する』という言葉が、このタイミングで響いてきたわ。
以前は「副業ができない」という単なる呪いかと思っていたけど、それは強ち間違いではなかったのかもしれない。

ボーナスの使い道より大切なこと

話を戻そう。
頂いたボーナス、どんな使い方をしたらいいのか。

本当は僕の力が高まって、みんながハッピーになることや、スキルアップに使うのが、一番美しいかもしれない。
これは、神様もきっと喜ぶに違いない。

いろいろ考えた。
結論、頂いた報酬なので、丁寧に大切に使わせてもらおうかと思う。
使い道は、自分の趣味への投資と家族との旅行。

は?ってなるかもしれない。
でもボーナスの使い道よりも大切なことは、「育休制度の素晴らしさ」をもっといろんな人に伝えることだと確信した。

昨今、「教員がブラックだ」とか「採用倍率が低下している」とやたらメディアは危機感をあおる。
大いに結構。そりゃ一部の先生は大変ご苦労されているのは手に取るように理解している。
しかし、現場の人間から言わせてもらうと、子どもの成長を見届けるという役割は、どんな仕事にも代えがたい魅力だと、僕は実感している。

それ以上に、こんなにも手厚い福利厚生がある会社を、僕は知らない。
1年間も育児休業を快く認めてくれる会社なんて、そんなに多くないはず。
また育休中は給料の代わりに、1年間は育児休業手当金も支給される。
(※育休から180日以内は給料の67%、181日以降は給料の50%)
しかも夏ボーナスは先述の通り、ほぼ全額支給される。
子育て中、お金が支給され手元にあることは、何よりの安心につながる。

もちろん福利厚生だけで進路を決めるのは、少し違う。
けれども、やりがい等を踏まえたうえで仕事を決めるとき、子育てしやすさや充実した制度を考えると、公務員は間違いなく最強である。

この制度と内容が多くの人に知られて、少しでも育休を取得する男性職員が増えると、世の中はもっと優しくなっていくんじゃないかな。

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