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読書日記~日常の一コマにおやすみを~

「がんばりすぎない休み方」
萩野淳也著


年度末に向けてやることがどんどん増えるこの時期。あれも、これもやらねばと考えると焦って、つい仕事のことで頭がいっぱいになってしまう。そんな慌ただしい日常のほんのすきま時間に、自分をほっとさせることができるためのアイデアが詰まった一冊である。

・姿勢を整える
長時間集中して作業を続けていると、無意識に猫背になっていたり、PC画面へ顔が近づいてしまっていることがある。姿勢が悪くなった時は、リセットするタイミング。姿勢を整えることで、心も整えることができる。座りっぱなしの時は、一度立ち上がって一休みすること。憂鬱でつい不安な顔になってしまう時は、意識して口角を上げることで前向きな気持ちになれるものだ。

・目で楽しむ
写真映えするものがあると、すぐにSNSへアップしたくなる人は多いだろう。ただ、それは本当にアップしたいことだろうか?周りがやっているから、他の人に羨ましく思われたいから、という気持ちでやっていると次第に疲れてしまう。他人からの評価を気にするのではなく、自分の人生を生きることを考えよう。今目の前の瞬間を、自分自身が楽しめるようにすることが一番だ。

・不要な物を買いこまない
「部屋の乱れは心の乱れ」というように、一つひとつの物に意識が向かないことは、心が整理されていないことを示すサイン。心が乱れている時は、なんとなく必要そうな物や安心できそうな物を買い込みがちである。今の心の状態と向き合い、本当に必要かどうかを考えよう。

・仕事のチェックアウトをする
今すべきことをやっていると、次はあれもやらなきゃと意識は別のところへ行ってしまうことがある。頭の中に仕事を残さないためにも、翌日やるToDoリストを書き出してから、「今日は終わり」と自分の心を仕事からチェックアウトすること。仕事後の時間を有意義に過ごすためにも、5分でもチェックアウトタイムを設けよう。

・自分が大事にしていることを考える
やらなければならないことをしていると、1日、1週間とあっという間に時間が経ってしまう。今やっていることは、自分が本当にやりたいこと?自分は本当はどうしたい?と、自分の価値観を書き出してみよう。そしてありのままの自分の気持ちと向き合う時間を取ろう。

<感じたこと>
マインドフルネスを手軽に日常生活へ取り入れる方法がカジュアルに書かれた本であり、優しいイラストと言葉がとても染み渡った。
年が明けてお正月気分も終わり、春に向けた坂道を駆け上がっていくこの時期は、心身ともに憂鬱な気分になる。休日出勤も増え、まとまった休みを取ることが難しくなってくるが、自分で自分の頑張りをしっかりと受け止めて認めてあげることを忘れないようにしたい。仕事後に仕事のことを考えないためにも、翌日へのToDoを書き出した後、退勤ボタンを押すタイミングで心の中でチェックアウトをするように心がけたい。


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