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映画レビューまとめ。

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#スパイダーマン

映画#68『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

映画#68『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

全ての「親愛なる隣人」に捧ぐ。

時系列としては『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の直後の物語。全世界にスパイダーマンの正体がバラされる、という衝撃のラストから直接続く。

原作のコミックでも、サム・ライミ版スパイダーマンでも、マーク・ウェブ版スパイダーマンでも無かった異例の展開……「恋人のMJとかメイおばさんにバレたらどうしよう!?」なんていうレベルじゃないぐらいの大事件である。

先月

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映画#67『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

映画#67『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

アモーレ、スパイディ。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の集大成『アベンジャーズ/エンドゲーム』の直後に公開された今作。

多少のネタバレとなってしまうが『エンドゲーム』ではサノスとの決戦の末、トニー・スターク/アイアンマンが死亡してしまう。

MCUにおいて、アイアンマンとスパイダーマン……トニーとピーターは言わばヒーローとその後継者、あるいは親子のような関係性を持つ。

『エン

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映画#65『スパイダーマン:ホームカミング』

映画#65『スパイダーマン:ホームカミング』

史上最もフレッシュなスパイディ!!

2016年公開『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』より初登場の、トム・ホランド演じるピーター・パーカー/スパイダーマンが主役の映画。

サム・ライミ監督のスパイダーマンや、マーク・ウェブ監督のアメイジング・スパイダーマンとも全く異なるスパイダーマン、その理由は一目瞭然。マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)の1作品だからだ。

そのため、当然

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映画#49『スパイダーマン:スパイダーバース』

映画#49『スパイダーマン:スパイダーバース』

交差する多次元宇宙、新たなるスパイダーマンの誕生スパイダーマンの映画としては初となるアニメーション作品。

歴代の映画作品と異なり、主人公をピーター・パーカーではなく二代目スパイダーマンとも言うべき存在のマイルス・モラレスに据えている。

肝心のアニメーションに関しては、あれはまさに神がかっていたとしか言いようが無い。それほどに完成度が凄まじかった。

その特徴の一つとしてアニメーションとコミック

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映画#46『アメイジング・スパイダーマン2』

映画#46『アメイジング・スパイダーマン2』

絡まる愛の糸、迸る復讐の雷数あるスパイダーマンを主役とした映画の中で私が一番好きなのが今作だ。不評とかそんなもん知らん。文句言うな。

まず何よりもオープニングが最高すぎるのだ。勇ましいBGMが始まると共に、暗闇の中にスパイディのマークが浮かび上がり、そのまま背景はNYの街並みへ。そして華麗にスイングを決めるスパイディ。

「お前ら見たか。これがスパイダーマンだ。」と言わんばかりの演出。最高すぎる

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映画#45『アメイジング・スパイダーマン』

映画#45『アメイジング・スパイダーマン』

蜘蛛の糸は再び動き出す。サム・ライミ監督による、トビー・マグワイア主演『スパイダーマン』三部作が完結し約5年。監督にマーク・ウェブ、主演にアンドリュー・ガーフィールドを添え再始動(リブート)。それが『アメイジング・スパイダーマン』だ。

リブート作品なだけあって、サム・ライミ監督のものとはまた違ったテイストのスパイダーマン映画となっている。簡単に言えば「よりスタイリッシュになったスパイダーマン」だ

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映画#43『スパイダーマン3』

映画#43『スパイダーマン3』

復讐、贖罪、そして離別…孤独な英雄の最後の戦い。サム・ライミ監督によるスパイダーマン三部作、その完結編。

身体を砂へと自在に変えられるサンドマン、グリーン・ゴブリンの後継者たるニュー・ゴブリン、そして地球外生命体である寄生生物ヴェノム。新たなる三体のヴィランに、スパイダーマンはどう立ち向かっていくのだろうか。

ピーター・パーカーの心情について大きく掘り下げるこの三部作において、今作のピーターは

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映画#42『スパイダーマン2』

映画#42『スパイダーマン2』

「親愛なる隣人」の、孤独なる戦い。前作より2年後が舞台。

NYのビル群を飛び回り、様々な事件を解決していくスーパーヒーロー・スパイダーマン。一方、スパイダーマンの正体…ピーター・パーカーは日常生活とヒーロー活動の両立が上手くいかず悩んでいた。

前作に引き続き、今作もスパイダーマンのアクションシーンだけでなくピーター・パーカーの心情にスポットを当てている。前作との相違点は、言わずもがなスパイダー

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映画#41『スパイダーマン』

映画#41『スパイダーマン』

「大いなる力には、大いなる責任が伴う。」2000年代初頭、『X-Men』と共にMARVEL映画の人気の先駆けとなった『スパイダーマン』。

監督であるサム・ライミは、当時『死霊のはらわた』シリーズで監督を務めたことで人気を博していた。その為か、今作では度々ホラーチックな演出(ジャンプスケアなど)が取り入れられている。

さて、この度スパイダーマンの映画作品を観返すことにしたのだが、トビー・マグワイ

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映画#29『ヴェノム』

映画#29『ヴェノム』

最も残虐なダークヒーロー、降臨。

マーベルを代表するスーパーヒーローの一人、スパイダーマン。
そんな彼のライバルにして宿敵、それが「ヴェノム」と言うキャラクターだ。

筋肉質な巨躯に吊り上がった白い眼、そして凶悪な大きな口。どこからどう見てもその姿は「悪役」そのものであるが、厳密には彼は悪役ではなく「ダークヒーロー」である。

普通のヒーローとは何が違うのか。それは相手に対する慈悲というものが無

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