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映画#67『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
(”Spider-Man: Far From Home”)
監督:ジョン・ワッツ
原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ『スパイダーマン』
出演:トム・ホランド、サミュエル・L・ジャクソン、ゼンデイヤ、コビー・スマルダーズ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、ジェイク・ジレンホール、他
配給:ソニー
公開:2019年6月28日(日本)7月2日(米国)
上映時間:129分
製作国:アメリカ合衆国
アモーレ、スパイディ。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の集大成『アベンジャーズ/エンドゲーム』の直後に公開された今作。
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多少のネタバレとなってしまうが『エンドゲーム』ではサノスとの決戦の末、トニー・スターク/アイアンマンが死亡してしまう。
MCUにおいて、アイアンマンとスパイダーマン……トニーとピーターは言わばヒーローとその後継者、あるいは親子のような関係性を持つ。
『エンドゲーム』で一つの区切りを迎え、次なる物語への架け橋となる今作は、ピーターがトニーを亡くしたことによる喪失感だけでなくそれによってもたらされる世界観の広がりが見受けられる。
それが今のMCUにおいて大きなテーマとなっている「マルチバース」の概念だ。ヨーロッパ旅行を堪能するピーターの前に立ち塞がる敵たち、そこに別の世界からやってきたというヒーロー・ミステリオが登場する。
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でも原作での設定は……
仮に、既に死んでいるアイアンマンが何故か登場し、その訳を聞くと「別の世界からやって来た」と言えば、理屈的にはまかり通ってしまう(こんな展開は断固拒否だが……)マルチバースという広大すぎる世界観。
フェーズ1〜3を「インフィニティ・サーガ」と呼ぶならば、フェーズ4からは「マルチバース・サーガ」と呼ばれる。そして今作はインフィニティ・サーガの最終作、つまりマルチバース・サーガの序章的存在に値する。
だが今作は重要なポジションにいると同時に、スパイダーマンの映画でもある。青春とヒーロー活動、どっちもやりたい!!でもどっちを選べばいいのか分からない!!そんなピーターの幼さ、フレッシュさは今作でも健在だ。
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むしろ今作から、スパイダーマンのヒロイン代表とも言えるMJ(ミシェル・ジョーンズ)が登場、そしてピーターは例の如く彼女にベタ惚れ。ヨーロッパ旅行中に、如何にして彼女に告るかを模索するピーターの初々しさは必見。
しかしその一方、アベンジャーズと共に世界を救ったとはいえピーターはまだ高校生……故に前作ほどではないにしろ何かしらのトラブルを引き起こすことに。
裏切り、そしてヒーローとしての責務……齢16の、未だ大人になりきれていない彼は一度打ちひしがれてしまう。
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だが終盤に向かうにつれ、彼は徐々にあのトニーのような1人のヒーローになっていく。MCUの原点たる『アイアンマン』でトニーがそうしたように、ピーターも自分の手でスーツを作るシーンは必見。
そしてあのラストシーン……今までのスパイダーマンでは到底有り得ない、NYのど真ん中で正体がバラされるという展開。
(衝撃の暴露をした張本人が、サム・ライミ版スパイダーマンにも登場したJ・ジョナ・ジェイムソンというのも何だか粋な展開だ。)
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青春と、波乱と、とびきりのどんでん返しで一つの終わりを迎えたMCU……スパイダーマンの物語はこのまま、あの衝撃作へとそのまま続いていく…。
(最近リアルが珍しく多忙で中々落ち着いて記事が書けない。悲しみ。)
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